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小説の登場人物とサイゼ飲みしてみた

「サイゼでせんべろしたいんだけど、
岬、一緒に行かない?」

「なんで俺なんすか?」


料理研究家のリュウジさんの
サイゼ飲み動画がおいしそうだったので、
一人飲みで真似することにしました。


一人飲みをするなら、
「私の中の誰かと行っても楽しいかも」と思い、サイゼが好きそうな人物を探しました。


「岬、サイゼ好きそうだから」

「たしかに好きっすけど。
いいっすよ。いつです?」

「明日」

「急すぎません?」


岬は執筆中の小説の登場人物です。
一次創作です。


私が小説を書くには、
物語の外でも登場人物と話す時間が必要です。
書くために必要なだけでなく、
そうした時間がとても楽しいです。


無意識にやっていたその書き方が、
イマジナリーフレンドやタルパといった不可視の存在と過ごしている人たちのnoteに似ているなぁと気づいたのが最近です。



今回、岬とのサイゼ飲みを
レポ風に書いたら長くなりました。


お茶やワインなどを飲みながら
くつろいで読んでもらえたら嬉しいです。


以前、
岬のことを小柄な少年と書きましたが、
本当は少年に見える青年です。



童顔の二十歳……いや、二十代前半かも。


私の奥底の世界では時間が溶けているので、
年齢がふわっとしています。
詳しくはこちらの記事で。


サイゼの席に座り、
メニューを開いたら、
内界の岬と会話します。


岬「作者、グラスワインでいいんすか?
デカンタじゃなくて?」

私「デカンタはさすがに。明日も仕事だから」

「なんで仕事の前日にせんべろ来てんすか!」

「グラス二杯はちょい飲みでしょ」

「せんべろにちょい飲みなんて意味は
含まれてないんすよ」


失礼しました。
正確には「サイゼせんべろ」ではなく、
「サイゼで千円ちょい飲み」です。


私「今日の目的は、
青豆の温サラダにトッピングの
ペコリーノチーズを乗せることなの」

岬「目的が渋くないすか」

「リュウジさんのアレンジの中でも
特においしそうだったんだよね」

しかし、
注文を終えたところで、
大きな問題が発覚しました。


私「ペコリーノチーズなくなってた……」



サイゼでは、もうペコリーノチーズを
取り扱ってないそうです。悲しみ……。

そうですよね、
メニューは変わるものですよね……。


岬「残念っすけど、まだ一品目じゃないすか。
切り替えていきましょ」

私「そうだね、粉チーズもおいしい」



ペコリーノチーズではないものの、
トッピングの粉チーズ(100円)を頼みました。
青豆の上にたっぷりと降らせます。



シンプルな青豆のサラダが
大量の粉チーズによりボリュームを増し、
食べ応えのあるおつまみになりました。



私「これだけチーズをかけられるのは
お店で食べる特権だよね。
家で粉チーズ出しても、
この量をかけることを自分に許せないもん」

岬「たしかに思い切った量ですけども」

「半熟卵と粉チーズが固まって、
こなこなするとこあるよね。ここおいしい」

「こなこな……?
あぁー、ここか。カロリー鬼っすね」

岬とそんな会話をしながら、
前菜の青豆のサラダを食べました。


ところで今回、
岬とサシ飲みかというと、
そういうわけでもありません。


私はサイゼの席で一人飲みしていて、
岬は私の内界の席で飲んでいる感じです。
岬の周りには他の登場人物もいます。


私が外界で食べたメニューが
内界の食卓の上に複製されて、
一緒に飲んでいるみたいな状態。


岬は居間みたいな場所にいます。
そこは明るい和洋室のような部屋です。
中央に大きな掘りごたつがあります。


私の中の彼らの団らんの場がここです。


なんで掘りごたつなのかはわからないのですが、登場人物が何人か集まっているイメージが
浮かんだとき、



「あれ?
なんか居心地よさそうな部屋できてる!?」

と驚きました。


この掘りごたつの間を見つけたのは、
二ヶ月くらい前。


多くは、
内界の彼らとの複数会話のとき現れる部屋です。


中央に掘りごたつがあって、
岬がそこでまったりとワインを飲んでいて、
その部屋には他の登場人物もいて、
彼らは自由に行き来してるイメージ。


シェアハウスの共有スペースだと
思っていただければ近いでしょうか。


岬の後ろから
「注文、紙に書くんやな」と
彼が話しかけてきました。


彼「松月ちゃんが泥酔したら
追加注文でけへん仕様で安心したわ」

私「そんな視点で安心しないで」


さて、内界の説明はこの辺にして、
サイゼの注文に戻ります。



私の白ワインはまだ半分あります。


私「ティラミス頼むね」

岬「ティラミスをつまみとして見てることが
問題っすよね」

「これはつまみです」

「いや、スイーツっすよ」

「チョコとチーズはつまみだから。
簡単な足し算だよ。ティラミスは立派なつまみ」

「デザートっすよ」


思った通り、
白ワインとティラミスはぴったりでした。


お菓子と白ワインっていいですよね、
しょっぱいものとは違う感覚でお酒が進みます。
軽やかでときめく感じ。


私「まだティラミスあるけど、白ワイン完飲」

岬「作者、カレーとご飯の配分苦手でしょ」

「苦手。延々とおかわりしちゃう。
グラスの赤ワイン追加で。あとドリアも」

「俺の最推し来たじゃないすか」

「ドリア?おいしいよね。
つまみ二品で赤ワイン飲むわ」

「ティラミスはつまみじゃないんすよ」


岬に何度も言い聞かされましたが、
ティラミスは白ワインにも赤ワインにも
よく合いました。すばらしい。


サイゼのグラスワインって
白も赤も辛口なんですね。
甘ったるくないから、すいすい飲めます。


「岬は白ワインと赤ワインどっちが好き?」

「赤っすね」

「赤なの?なんで?」

「味が好きなんで。あと、
ちゃんと飲んだって気がするじゃないすか」

「わかる」

「白は飲みやすすぎるんで。特にサイゼの白」

「思った。スポドリだよね」

「スポドリではないっすわ」

「スポドリくらい飲みやすいよ」

「やめてください、スポドリではないんで。
赤の方が酒飲んだぞって気持ちになるぶん、
俺の支持率高めっすね」

「たしかに後味の苦みがちょうどいい。
私もデカンタ頼むなら赤かなぁ」


赤が優勢の中、
ミラノ風ドリアの到着です。


ティラミスからのドリア。
どう考えても順番を間違えましたが、
熱々のドリアと赤ワインの相性は抜群でした。


私「ミラノ風ドリアって久しぶりに食べると
びびるほどおいしいよね」

岬「ざけんな、
いつ食ってもびびるほど美味いっすよ」

さすが最推し、真剣な声です。



「うん、本当においしい。
岬はミラノ風ドリアが好きなの?
卵とかチーズ乗ってるやつじゃなくて?」

「ミラノ風ドリアっすね。
シンプルに頂点っすわ。
俺、ミラノ風ドリアに忠誠を誓ってるんで」

「忠誠まで誓ってんの?」



ミラノ風ドリア>岬という主従関係が
判明したところで、
ドリアと赤ワインを平らげました。


では、本日のせんべろの中身です。

白グラスワイン100円
青豆の温サラダ200円
トッピング粉チーズ100円
ティラミスクラシコ300円
赤グラスワイン100円
ミラノ風ドリア300円

計1,100円


岬「せんべろで千円超えんのはなめてるっすわ」

私「せんべろ初心者だからつい。
すごい反省してる。
ネクストせんべろに生かすわ」

「ネクストせんべろって何すか。
飲み終わったんならメニュー置いてください」

「ねえ、岬ならどう注文する?」

「そんなんこれ一択っすわ」


赤グラスワイン100円
辛味チキン300円
ミラノ風ドリア300円
イタリアンプリン250円

計950円


岬「プロは千円切るんすよ」

私「プロなんだ。野菜は?」

「まぁまぁまぁ。
野菜摂るより大事なことってあるじゃないすか。肉食うとか」

「若いな。ワインは一杯なんだ」

「酒飲むより飯食いたいってとこあるっすね。
辛味チキンはマストだし、
ドリアはいついかなるときも外せねえし、
プリンは癒しっすわ」

「なるほどね。
ネクストせんべろの参考にするわ」

「もう行く気満々じゃないすか、
ネクストせんべろ」


今回のサイゼ飲みは、
 note30日連続投稿のお祝いです。



ネクストせんべろは、
60日連続投稿できたときに
行ってもいいですね。

(追記:二回目行ってきました↓)


というか、
こういう形式の記事どうでしょうか?



新しい試みでドキドキしています。


こういう形なら、
私は爆速で長文が書けます。
書いていてとても楽しかったです。


こうして投稿できたのも嬉しいですが、
未だドキドキしているので、
コメントやマシュマロで反応をいただけると、
連続投稿のやる気がぐーんと上がります。


いつも読んでくださっている方、
本当にありがとうございます。


それでは、また。

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