追跡者

 すこし欠けた月が闇夜を照らす。ザッザッザッ。足音。石段を上る。神社でお参り。もう少し遠くへ。近所のパンやを目指す。発見。帰宅したら確認しよう。いつもより少し長く歩く。帰り道、1匹の獣が私を追い抜いて走り去っていく。猫だろうか?犬か?狸か?すぐに姿は見えなくなった。どこへ向かっていたのか、何かから逃げていたのか?行った先には異世界に通じる扉があったのかもなんて妄想してしまう。

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