23歳の夏、 フランスで無職になりました⑧

パリにきて2日目、8時に仕事開始。

担当はデザート

(きたーーーーーーー!!嬉しい!!)

が、、、、、何しろフランス人の職場

 

フランス語が飛び交う。

(何言っとるかわからん。みんな宇宙人やん。いや、私か、)



 そもそも料理経験なんて一切ない。少しのことも何にもわからん。

美人なアリスが名前、持ち方、使い方、全てを一から教えてくれた




 

シェフ「1週間後、アリスいなくなるから!」

(え、、、、、、?それやばない、、?)

 

ということは、1週間で自分の持ち場を全て覚えなければならない。

何しろ私、覚えが悪い。

家に帰って必死に復習。写真とメモで何度も勉強する。

 

来て2日目、

「なんでこんなこともできんのだああああ!!!!昨日教えたろ!!!!」



罵声が飛ぶ。

(いや、できるわけがない。)



3日目

「なんで、仕事の流れがわからないんだ!!毎日やってるだろ!!!!」

罵声が飛ぶ。

(いや、わかるわけがない)


何しろフランス語。覚えも2倍遅い。

 
4日目

大企業のお偉いさんがきた。

ここで私はまさかの大失敗。

洗い場の子に、オーブン洗ってと頼まれた。

 
(まだ、熱い、、。洗っても大丈夫なのか?)

温度を下げるために、シャワーを使ってしまったのだ。

モクモクモクモク。。。。



煙が充満してしまう。

 

大企業のお偉いさんがいる。
星を落としかねない大失態。

お客様の方には行かなかったのが本当によかった。

 

シェフにこっぴどく叱られる。

これはまじで落ち込んだ。

 

が、、シェフめちゃくちゃ優しい。帰り際、

「失敗は誰にでもある。自分に負けちゃいけない。頑張んなさい」


初めて涙を流した。

 

次の日、アリス抜きで仕事を全部任された。

小さいミスはしたものの、仕事を流すことが出来た。

シェフ「よくやったじゃないか!!!」


凄く嬉しかった。

 

めちゃくちゃ叱られ、失敗もたくさんした。

フランス語もわかならければ、料理も未経験。

それでも、雇ってくれて、ここに来てよかった。

 

そう最初は思っていたのでした。。(続く)

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?