まえがき。

2018年の3月10日。
父が他界した。

2月の終わり頃に父の主治医から余命宣告というものを受けた。父の病気が発覚してから(2012年のことである)、ある程度は意識してはいたものの、このタイミングで聞くその宣告はあまりにもショッキングだった。

その日から、頭の中をその余命宣告と、それを巡る言葉が支配した。そのこと以外は考えられなくなった。
とにかく溢れてくるその言葉を吐き出さない事には物事を冷静に考えられない気がして、思いつくままにiPhoneのメモ帳に書き出した。

誰に見せるつもりでも無かったし、ただ自分の精神衛生を保つための行為だったのだけど、ひとつのまとめとして、それらをここに残しておくくらいのことはしてもいいのかなぁと思い、そうすることにする。

どの編も、読み返すと胸が痛くなり、目頭が熱くなる。
そんな、おそらく時間の経過によっていつしか薄れていってしまう感情を、当時の、ありのまま残す事で、いつでも思い出せるようにしたいという気持ちもある。

だからこれは、そんなとてもわがままなものだから、読んでほしいとか思わない。

父親を亡くすという事実に打ちひしがれているだけの、拙い文章である。

それを分かっていただいた上で、読んでほしいと思う。わがままなのだけれど。


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