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ある日突然子どもと引き離されました

見出しが気になってアクセスした方もいらっしゃると思いますが
ここは、どこにでもあった「普通の家庭」がある日突然どん底に落ちた
話を、ただただ記していく場所となります。
人によっては信じられない話だとは思いますが、ここに書かれてる事は
現在の我が家にとって間違いなく暗い影を落とした、実話です。
同じ経験をされた方が少なくないと感じたので、少なくとも我が家の事例ではありますが、お力になることもあると思ったので経緯を残しておこうと
思います。

はじめに

みなさんは「児童相談所」と聞いて何を思い浮かべますか?
私は、児童相談所は子供への虐待や、子ども自身の非行等の
抑止や保護なんかを行ってる所だと思っていました。
近年だと、育児の困りごとの相談だったりも受け付けてくれてるのを
知って居たし、「こどもとその家族の為に働いてくれている場所」だと
思っていました。
それと同時に虐待死のニュースなんかを見聞きすると
「何でもっと権限強くないんだろう?」と思う様な事もありました。
ニュースでも「児童相談所が保護したけど、家に帰されて、結果助けられなかった」というのが良く報道されているので
「虐待されてる家に帰したらあかんやろ、もっと(虐待親に)強くいけよ」なんて思ってました。
我が家はこの児童相談所の保護によって、苦しめられることになりました。

児童相談所について思う事

児童相談所は全国各地で呼び名が違う事もありますがここでは
児童相談所(以下、児相)と統一します。
上に書いてた通りの印象を持っていましたが、ある日突然
印象はがらりと変わりました。
まさに我が家の直面した事態の所為ではありますが
一つ注意というか私の考えをここに書いておきます。
ここにそれを書いていく上でもまた、みなさんが読み進めてくださる
上でも、大事な事だと思うので。
私は、児童相談所が無くなればいいとは思ってません。
児相によって、命が助けられた例もありますし
悩みや困りごとを抱える家族や子どもの味方になって心強い
存在である側面は確かに存在するからです。
私は、我が家が関わって初めて仄暗い部分を見聞きしましたが
その中でどこまでも、児相の存在を貶める意見にも、罵るような意見も
そして、現在かかわりを持つ保護者が不安になるような事も見聞きして
ありもしない想像もしてしまい、とても不安になりました。
そんな事が無いように、「助け」が必要な時にもちゃんと頼れるように
変な不安や、恐怖を煽らないように、書いていきたいと思います。

ある日突然、子どもと離れ離れになりました。

我が家は、関西のとある街に住むどこにでも居る
4人家族です。
夫と、中学生の子ども二人。
上の子は高校受験を控えている中3、下の子は入学したばかりの
中1。
どちらも、子どもと大人の狭間を行き来する思春期真っただ中の
子ども達です。
難しい事はたくさんあるけれど短時間ですが仕事をしながら
子育てに全力で向き合ってきたと私は今でも思っています。
夫も日々22時から23時ごろ帰宅する激務ではありますが
基本的に子供たちの普段の事は私がメインで動き共有したり、時には
私の決断で事後報告したりしながら過ごしていました。
休みの日にはもう、家族でお出かけ!なんて年齢でもないのでバラバラでしたが18時には帰宅し、みんなで晩御飯は一緒に食べる。
どちらかといえば、仲も悪くないし、軽口も言いあえるような
そんなどこにでもあるような「普通の家族」でした。
それが一変したのは、20203年の5月中頃、私の携帯に掛かってきた
一本の電話でした。
見覚えのない番号からの複数回の着信。
私の仕事は基本的に携帯を手元に持たないのですが、たまたま更衣の為に
ロッカーに入ってスマホが鳴っていてその着信に気付きました。
終業まで残り15分の時、子供たちが下校し、大体帰宅する時刻と
同じ時間でした。
何度かの着信に気付き、かけ直したところアプリの機能で公的機関の
電話番号なら登録してなくても勝手に名称が出てくるんですが
そこに表示されていたのが、「児童相談所」でした。
そこで告げられたのが
心配な事象が確認されたので、お子さんを保護しました。
早急な安全確保のために必要なことです
つきましては、お子さんの事象についての説明と
お話を伺いたいので夫婦そろって今日中に来られますか?」
という電話でした。
一瞬、何を言われたのか解らず「え?」と固まってしまい
「迎えに行けばいいんですね?」とだけ返すと
いえ、お子さんはお返しできません」と言われました。
何も言えない私に、相手方は
何時になってもいいので必ずご夫婦で来てください。
児相の電話は17時半までしか繋がらないし
向こうからは何時でも繋がるがこっちからはかけられないから
来るのは何時でも良いから、とにかく一度時間の目途だけは17時半までに
教えて欲しい。と言う事を告げられて電話が切れました。
私はすぐさま、夫に電話をかけて今すぐ帰ってくるようにと伝えました。
私は自転車通勤でしたが、帰り道はずっと泣いていて
すれ違う人がギョッとした顔をしていて、ついには下校時間なので
信号のない交差点で交通整理をしてる交番のおまわりさんにも
「ちょっと、大丈夫?」と言われてしまう程でした。

お子さんは一時保護されます

児相に着いた私たち夫婦に対し、女性と男性の職員が
一人ずつ4人で対面しました。
まず最初に見せられたのは「一時保護決定通知書」という
通知書でした。
原則として最長2か月間、子供が保護される事
その間は私たちとも逢えないし
学校は勿論、習い事、スマホなどの外と接触する
全ての行為が制限される事
を説明されました。
全ては「児童の安全を確保するため」と言う事でした。
夫は聞きました。
一体何が理由なんですか?」と。
それに対して、帰ってきた答えが
その原因を探る為、何が心配な状態なのかを確認するために
保護しました

という答えでした。
「とりあえず保護?」
「はい、つきましてはご夫婦で別室で”お心当たり”を聞かせてください」
そう言って、私は別室へと案内されました。
私は30分程度一人にされていました。
その間ずっと考えていたのは、その日の朝、洗面台を使うときの
きょうだい喧嘩、それに対し注意した夫の声、そして
不貞腐れた様子で出て行った上の子…。
今日に限って二人を玄関先まで見送れなかったこと、不貞腐れた顔しか
見ないままに出て行ってしまった事でした。

30分後、職員が私の所に来ました。
家庭での様子、どんな風に子供と接してたかを話す私。
この時、児相の職員からの「話題の誘導」は一切ありませんでした。
「家では?」とかそんな事もなく。
私が話したことは

*家庭で少し厳しかったと感じてるかもしれない
お友達の家でお泊り禁止、スマホはアプリに時間制限あり
新規アプリをインストールの際は親のパスコードが必要等

*学校に行きたくないという上の子に対し何度か
学校に行って欲しいといった事。

*習い事でも何でも、始めたいと相談された時に
簡単に投げ出してほしくないので
始める事も、辞める事も親の許可ハードルは高めに設定していた

を話しました。
そして、「お母さんから見て、お父さんとお子さんの関係性はどうですか?」という質問をされました。
私から見た夫と子供の接し方は、他のお父さんがどうかは
知りませんが特に厳しい訳でもないし、一緒にゲームして
遊んだり、二人でカラオケに出かけたり、買い物へ行ったりするし
良好な関係であると言えますが強いて言うならば
子ども達と夫とのスキンシップは割と海外方式かな?と思うくらいですが…。
と話したところ、夫と子供たちの”スキンシップ”についてめちゃくちゃ
掘り下げられました。

男女どちらも居る我が子達ですが、夫に甘える時「パパー」とハグを求めます。
中学生になってからも膝の上に乗ったり、ソファに座る夫へ膝枕を
求めたり。
夫も「普段あまり接してやれてないから」と特に拒否をすることもなく
受け入れてました。
当然ですが、そこに性的欲求などカケラもありません。
あるのは、甘えたい子ども達とそれに応えたい夫の関係のみ。
時々、子供たちに対し「くすぐり」なんかをして
「やめてー」と子供たちがケラケラ声を出し、夫もそれを笑ってる
様子を度々見てましたが
「中学生になるとお父さんを嫌がる子もいるけど仲良いな…」
と思っても「ちょっと距離近くて気持ち悪くない?」
なんて思いませんでした。
私も父親とは険悪になる事が一度もないし
夫だけが子ども達へ行ってるのならともかく、子供たちが
夫の膝の上に乗ったりハグを求めたりしてるので…と
話をしました。
物凄くメモを取られてたのを覚えていますが、30分程度話して
再び夫と同じ部屋に行きました。

「今日はこれで結構です。
それでお子さんの成育歴、お母さん、お父さんお二人の成長歴も
聞きたいのですが」と言われ、翌日また出向くことを約束しました。
何か他に質問ありますか?、と聞かれたので
「子ども達、学校に行けないという事ですが、来月修学旅行と
校外学習があるんです、どっちもとっても楽しみにしてましたが
それには参加できるんでしょうか?
」と聴きました。
原則2ヶ月の保護期間ですので、基本的に外に出れませんから
参加は出来ません。
」と言われ…
「…子供たちは、今大丈夫なんでしょうか?」
「そうですね、学校に行けないのでお友達と会えないし、
行事の説明も先程しました。それに家に帰れないと聞いて
動揺して泣いてます
が…元気です」と言われました。
夫が
「万が一ですが、体調に何かあったらどうなりますか?」と聴きました。
「何かあれば受診や投薬には基本的に保護者の許可が必要ですので
その時はまた連絡します」と言われました。

呆然と自宅に帰ってきました。
食事を摂ることも忘れ、泣いてグチャグチャの顔を何とかするため
シャワーを浴びました。
保護施設では必要ないので」という事で学校からの荷物を全て
預かってきた
中に入っていた、お弁当や体操服、教科書や学校からの
お知らせなんかを見ながら涙しか出て来ませんでした。
児童相談所 一時保護」とか「児童相談所 一時保護 解除」とか
児童相談所 一時保護 原因」とか色々調べて、そういうことを
相談受付けてる弁護事務所がある事や「児相の闇」と
呼ばれる部分に触れたのも、この日でした。

全て不安の中

翌朝は元々仕事が休みの日でした。
私は、朝から色んな弁護士事務所に電話を掛けました
何処も同じ「相談には乗れない」中には「何したんですか??」
と聴く人
も…。
「児相で一時保護」というワードを出せば
「やばい親」として見る人がそれだけ多いんだな、と痛感しました。
検索ワードで調べた時に出てきた弁護士事務所ですら
相談に乗るのは難しい」とのことでした。
私は一人で児相へ行きました。
駐車場で私は思わぬ人物に逢いました。
それは、上の子が学校へ行きたくないと言う事で、
不調になった時からお世話になっている児童精神科の先生でした。
通院開始して半年上の子はネックだった部活をやめた事で
みるみる回復しました。
元より投薬もなく何時もお話を聞いてもらうだけの通院でした。
学年が変わるタイミングで子供から「もう(通院)良いかなと思う」と
言ったら
「環境(学年)が変わると不安が出るから」と言われて
「不安はある?」「しんどくない?」「お母さんと、どう?」
しか聞かれないとのことで
「この先生、私がいくら”しんどいのは部活であって
親と色々あるのは友達からも聞くから私だけじゃないし
勉強や進路の事でお母さんが言ってる事も
ちゃんと理解してる”って話しても聞く耳ないし、
お母さんに反抗した話とかしたり
調子悪そうだと喜ぶ感じあるから行きたくない」
と言ってたので、通院を再考してた矢先だったんですが
私を見るなり、ニヤリと口角を上げて、顎を上げて上から見るようにして
車に乗り込んでいきました。
児相で、子供たちの母子手帳を見ながら、上の子の生育歴(妊娠中から現在)を話し、子どもの様子を聞きました。

*保護施設では、苗字は名乗れない
*保護施設ではきょうだいであることは隠す
というルールはあること、1日のスケジュールなどを
教えてもらい、二人が食事や睡眠をきちんととれている事を聞いて
翌週の月曜に夫婦で来所し、下の子の生育歴、夫婦の生育歴を話す
約束をして帰宅しました。

翌日の金曜日、仕事を終えて私は児相へ電話をしました。
子ども達の様子を聞く為です。
担当職員は席を外しているので、と言う事で担当職員と
同じチームで動いている職員が保護施設へ電話をかけて
様子を聞くとのこと。
この電話、保護解除の日までほぼ毎日掛けました。
繋がる時はずっと。
1日に1度子供たちの様子を聞く。
それしか子供の動向を知れないのです…。
でも帰ってくるのは、何時も同じ事ばかり

ご飯は食べてる
元気にしている。
時々、設定活動(その日によってやることが違うらしいです)での
様子。
しかし、話しを聞く限りでは子供たちの学年はあまりいない様子。
間近に迫る定期テストに、午前中にやるドリルは小学生でも出来る
脳トレ系プリントで不安は募るばかり。
上の子は受験生ですから、定期テスト一つ落とすだけで将来に
関わってきます。
勉強時間は設けているのか、解らない所は聞けているのかと
聞いても「そういう研修を受けた職員がいます」しか言われません。
毎日電話で「今日は卓球をしました」「バトミントンをしました」
「鬼ごっこをして…」「掃除をして…」
皆でおやつを食べて…。
ねぇ、学校は?授業は?
学ぶ権利は?モヤモヤを抱えながら、それでもその電話が
子ども達の様子(正直本当に毎日聞いてるのかは疑問だった)が
聴ける唯一の手段だから、頼るしかない。
そんな思いで毎日掛けました。

長い週末が開けて、月曜日夫と二人で出向き
下の子の生育歴、私の生育歴、夫の生育歴をそれぞれ
面談形式で話しました。
(夫と私は一人ずつ聞き取りです)
具体的な原因て何?とも聞きました
どうすれば子供たちが帰ってくるのか、聞いてみたし
夫も私も「どちらかが原因ならば原因の方が家を出るので
子ども達を返してほしい」とも言いました。

が、答えは「心配な状態の原因を探っている」という言葉でした。
じゃ、うちの子たちは何が原因かもわからずに保護されてるって事になるし
私たちの事を何か言ってるか?と言う事にはまだそう言う話は
聞いてはいない。と
「お父さんやお母さんが頼んでこうなったわけでもないし
貴方たちが相談してこうなったわけでもない、あくまでも児相が
保護を判断したんだよって伝えてます、心配事が何かを
探していこうねって、伝えてます」と…。
正直な所、なにそれ?でした。
何がどうなって保護されてるの?
保護の通知書にも「心配な状態」としか書かれてない
子ども達も検査を受けてますと聞いたけど何の検査?と聞いても
発達の検査です、としか言われない。

そんな状況で、「家庭訪問」が決まりました。
それは同じ週の木曜日でした。


家庭訪問

夫は居なくても大丈夫と言う事で家庭訪問は私一人で
対応しました。
我が家はマンションです、オートロックでは名前を名乗らず
名札だけを見せてました。
他の住人の人に「あの家に児相が居る」と思わせない配慮かしら?
リビングで少し話した後、家を軽く案内。
リビング横の和室で夫婦が寝ている事
子ども達の個室それぞれ、ウォークインクロゼットの中や
お風呂場なんかも見られて、何故かリビングは写真を撮られました。
(子供たちが安全に過ごせる家か確認するって子ども部屋は一切見てないし
写真も撮ってない)
滞在20分で帰っていきました。

そして、実はその日が上の子の修学旅行の最終確認日でした。
この日からキャンセルに料金がかかるようになるんです。
コロナ禍で小学校の修学旅行も制限の中だった上の子
地元の幼馴染たちと一緒に旅行に行けるチャンスはここだけ
私は、学校に電話しました。
「当日やっぱり行けませんと、お金が帰ってこなくてもいい
行ける可能性は残しててあげたいので、キャンセルはしません」と
学校の先生も了承してくれました。
正直、通報したのは学校なのは解ってたので誰の所為やねんと
思いながら「いや、私達からも頼んでたんですよぉ」みたいな返事にも
お礼を言う悔しさみたいなの合ったんですけど。
子ども達の為ならいくらでも低姿勢になれますとも。
結果的に次の日「会議の結果、修学旅行と下のお子さんの校外学習には
参加の許可が出ました」という連絡が来ました。
「私たちとしても、やっぱり参加させたいと思ってます」と
だったら、参加できるように帰してくれよ、とは思いましたけど
その言葉は飲み込みました。

修学旅行、校外学習に必要なものは自宅に全てあるので
荷造りなどの打ち合わせも必要になると言われました。
また、傘下の条件の一つとして
私達が修学旅行先、校外学習先、集合場所などに
近寄らない事を誓約
しました。

次は一週間後でした。
この面談の日、私達は「心配の原因」を告げられました。

原因が解りました

この日、夫婦別々で話をさせてほしいという事で
まず私が呼ばれました。
別室で「お子さんたちの心配の原因についてお話します」と
言われ告げられたのは
お父さんとの不適切な距離感」でした

親子ではあるが、スキンシップを取る事
身体接触の距離が近い事
思春期に差し掛かっている子どもにたいし
ハグ、手を繋ぐ、膝の上に乗られても拒否しない事
お風呂上がりにバスタオルで廊下を歩く行為
異性の子ども部屋に入る行為、体の成長について話す行為が
「性的虐待」にあたるので、今の親子の状態がそれに近い
それが「原因」だと言われました。
(ちなみに、家事の一つである洗濯もので異性の肌着を畳むのも
虐待行為になるらしいです…)
正直戸惑いしかなかったです
何処にでもある親子の関係性だとも思ってたし、そりゃちょっと
距離感近いかな?と思うけど親子だし、昔からこうだし…というか
夫の実家みんなこんなだし、と思って衝撃で話せなくなりました。
担当職員からそれを言われて、呆然でした。正直ね…。

夫の所にも話をしに行って、1時間程度一人で部屋に居ましたが
「え?性的な虐待ってもっと暴行されるとか子どもたちが
泣いて嫌がるイメージあるけど…」と思いました。
なんせ
「子供たちがお父さんのご機嫌を取るためにスキンシップしてますよね?」と言われましても、むしろ私が「お父さんにそこまでくっつくのはもう
中学生やし止めなよ」と言っても「ヤキモチ妬いてるぅー」って
笑ってるようなところもあるし、ハイタッチや長年やってたスポーツ活動で
ハグする場面も我が家含めてどんな親子でも見て来てるんだけど…って

夫婦そろって部屋に戻り、言われたこと、それが
夫婦としてこの先どうしていくか、を考えてくる事でした
今、子供たちの安全が脅かされているので、夫婦で家を安らげる空間に
するためにどうしたらいいか、を考えてきてほしい。と…。
この担当職員には夫が子供たちに性的接触を図ってると思われてるんだな
そして、それを抑止できない母親だと思われてるんだろうか…
子どもと大人の距離、パーソナルスペースを簡単に踏み越える親だと
思われてるんだろうか…、アンタらに何が解るねん、、と
叫びたい気持ちを押し殺して帰宅しました。
夫はもう茫然、帰りは一言も口をきかず晩御飯も食べず
溜息、頭を抱えるの連続。
ここまで落ち込んだ夫を見るのは初めてでした。

このあたりで、児相の保護を経験した人たちの体験談を知ったり
SNSでの児相問題なんかを見てある程度のチャートを夫婦で共有しました。
このステップに行ったら次はこうだな、これを聞かれたら前へ進んでるのかも?と色々調べて到達したと同時にSNSで児相に対して殆ど誹謗中傷のような事を言う投稿などを見るのは止めました。
どうしても、そういう投稿を読むと
「子供たちが施設へ入れられて離れ離れになるのでは?」とか
「二度と会えなくなるのでは?」なんていう不安も募るんですよね。
投稿で読む職員が暴力沙汰を起こしてたり性暴力をしてたりなんてのも
荒唐無稽な陰謀論みたいな話でも信じてしまいそうになってたので
見るのは止めました。

次の面談まで日が空くので、私の実家へ訪問する事が決まりました
私の実家は自宅マンションから車で15分程度、近いし
祖父母でもある両親に子供たちはとても懐いているしお世話になってる
私たち抜きでお泊りにも行くくらいだし、何かあった時に
子ども達の安全確保先として両親が居る事、仮に自宅じゃない場所になら
返せるというなら子どもたちが住める位の部屋もあるし、実家はどうか?
と提案もしていたんです。

私たち夫婦の長い7日間が始まりました。
修学旅行は迫るし、正直もう独自に調べたチャートと照らし合わせた時に
今のペースで面談やステップがすすんでも
旅行までに帰ってくるのは絶望的でした。
そして様子伺いの電話の時に
「友達と決めてた私服やお揃いにしようとしてたバッグなんかも
何も買い物に行けてないし
学校をずっと休んでいるのに、旅行にだけ来るなんてクラスの子に
何を言われるのか解らないから、行きたくない」と言ってると
保護所の職員からきいたと、児相職員に言われた時は
何が子供たちの安心だよ、泣かせて自由奪って!」と思いました。
先述の通り我が家はマンション、みんな同じ時期位に引っ越してきて
子育てしてるので子ども達も同年代が多く同級生、幼馴染がたくさん。
上の子にとって親友でもある幼馴染の子のお母さんにLINEし
許可を得て娘の携帯から幼馴染の子に私服の事
色味や形なんかを教えてもらい
一つずつ準備しました。
下の子の校外学習の準備もして、子供たちの荷物が保護施設に
預かられることになりました。
同世代の子が沢山居る、それこそ児相職員が窃盗なんてニュースや投稿もみるから
万が一を考え全部写真に撮り、大きな紙に印刷しました。
一つ一つに名前を書いて(幼稚園以来)
解りやすく圧縮したり、説明書きを添えました。
通信機器は私たちと連絡とる可能性があるので渡せない
財布なんかもそう本当は大目に渡したいお小遣いも
しおり通りの金額しか入れられない…。
色々制約はありながら荷物を預ける際には
事前に職員の前で再開封、一つずつチェックして
手紙やメモみたいな私たち方の何かが無いかをチェックして
からの再パッキング…。

そして、言いにくそうな児相職員から告げられたのは
「本来はご両親に一番最初にあってもらうけれど
校外学習や修学旅行の都合でまず学校の先生と話したり
打ち合わせをしたい、先生たちと会う事を許可して欲しい」と言う事。
ここで会わせないって言ったら行けないかもじゃないですか
「私達もあってないのに会わせたくない」なんて言えないですよね。

原因発覚後の面談①

肝心の私達の面談では、私達は夫婦なりに話し合った
問題点とそれに対する反省、改善への取り組みをレジュメにして
面談に臨みました。
言いたいことを整理していったからか
こちらとしても夫婦で同じニュアンスで話しやすく
児相側からも「解りやすくでいいですね」と好感触ではありました。
次、子供たちが旅行や校外学習から帰ったら、子供たちを
担当した心理士も交えて話しますね。
と言われ、次のステップへ進んだような
気がしました
が、数日後かかってきた電話で心理士との面談の前に
もう一度夫婦と面談したいです、と言われました。

原因発覚後の面談②~保護から1ヶ月が経ちました~

次の面談の時に言われたのは「今のままだと返したら
元の木阿弥ではないか?」という懸念でした。
子ども達に自分からはスキンシップを取らないという夫に
子ども達から来た時はどうするか、というのを聞いたところ
「それを拒否するのは、子供たちが悲しむとも思う」と答えたのが
良くなかったみたいでした。
今のままでは子供たちは異性に甘えたい時に過度なスキンシップを
はかる可能性がある事
また「そういうもの」だと思い込みそれがデフォルトになれば
相手側の受け取り次第では、事件に巻き込まれたりするような
可能性もある事も含めて「適切な距離感の構築」について再度
夫婦で意識を共有して欲しい、という話でした。
また、今のトコはお父さんと子ども達だけだが、我が家は男女
どちらの子どもも居るので、お母さんと子ども達だって
スキンシップや距離感はしっかり保つ必要がある、という指摘もあり
再度夫婦で考える日々が始まりました。

保護中の定期テスト

保護の間に学校で受けた定期テスト
学校には通えてないので、出席点、ノート提出点
課題提出の点数はすべてゼロ。1学期の成績は絶望的に
なりました。
ただし上の子は2年までの成績を考慮して見込みで付けれる
下の子は入学して間もなくだったがそれまでの提出や
授業態度、課題提出(テスト前課題)などで見込み成績を
付ける事が通知されました。
テスト範囲はとても広く、4月半ばから5月半ばまでしか
通ってない子供たちにとっては習っていない所ばかりの
試験範囲。
教科書やワークブックなどの「テストまでに提出する課題」と
範囲のプリントを学校から配られて、それをコピーし
必要な教科書とノート、あとプリントファイルなどを預けました。
余談ですが、保護所では名前を名乗れない(苗字が駄目)ので
ノートや教科書、プリント等すべての記名欄にビニルテープや
修正テープが貼られていて
、帰宅後に学校へ持っていくとき
そのテープを剝がしたら表紙がびりびりになった
プリントが破れたりすること、あと課題プリントを提出する時に
名前を書いちゃいけないから無記名で預けたら後日名無しだから
提出されたことにならないと怒られた
、と子どもから言われた時は
流石に抗議しました…。
子ども達の成績は結論から言うと通知表はオール3でした。
3の中にもABCとランクがあるけど
これは主に授業の出席やノートが取れているか、
なのでそこはBやCだらけになってました…。
テストの点数も勿論奮わず子どもたちにとっては過酷な成績が
ついてしまいました。
これは後述しますが、子ども達が保護されてた施設での
中学生上の子ども達に対する教育管理がちょっと緩すぎるのでは?と
思いましたね。

心理士との面談

この日は、子供達それぞれに専属でついてた心理士と
担当職員、私達夫婦との面談でした。
子ども達の発達や能力、得手不得手な事の結果を聞いたり
性格分析を親視点
心理士視点(保護施設内で面談した結果導いてるもの)で
出し合いました。
何かにつけて「流石お母さん、お子さんの事ちゃんと見てますね」とか
「ちゃんと解ってるんですね」と言われるんで
「当たり前やろ、15年母親しとんねん」とか
「一か月や其処ら関わっただけで何が解るねん」とか
「こちとら全力で日々子供に向き合ってきたんだよ」とか
色々思いながら面談をしました。
どうやら、二人とも「自責」が強いらしいと導きだされてましたが
全部がもう、児相側の人からは「虐待されるとそう言う心理になるのよ」
的な結論ありきの説明で、ちょっとうんざりでしたが
この人たちの中では私たちはあくまで子供を虐待してた親であり
きちんと向き合っていない親だという
そういう前提での話なんだなとそんな事ばかり考えていました。
その後、職員から「手紙を書いてきてほしい」という提案と
改めて心理士との面談を経て子ども達との距離感についての
話なんかも話してきてほしい、と言う事でした。
実はこの日既に子供たちの距離感だけでなく
こういう行動ももしかしたら「虐待になるのかな?」と思われそうな
事も勉強し適切な接し方や距離感を構築していきたいというレジュメを
作成してきてたので、その辺も併せて話をしました。
その事も含めて、次の週の月曜日に手紙を預かりたいと言われました。

子ども達への手紙、面談

心理士との面談を経て、私達は夫婦で話をしました。
「家族だから」に隠れて何をしても、何を言ってもいいわけじゃない
家族は一番近い他人だし、礼儀は必要。
他人様にできない事は家族だってやっちゃいけない。
幼稚園生の頃から言われ、子ども達へ伝えている事を改めて
共有し、「断ったら嫌われるかも」とか「NOというのが怖い」空気は
構築したくないし、子供たちが自分の意見を抑えられてると
感じないようにしたい。
前から何でも言いあってはいたけど、やっぱりどこかで
「思春期だから今は放っておこう」としてた部分や
放っておいて欲しい所を心配だからと聴いたりとか
そう言う事もやっぱり時々はあったから
「衝突はするもの」だという前提でしっかり話す事も
大事だよね、言わなくても解るっていうのはやっぱりないと思う
と言う事も改めて認識を共有しました。

性的虐待だとはっきり言われ夫は萎んでましたし
改めて子ども達へ手紙と言われても
何を書こうかな?と悩みながらその事についての反省や、子ども達への伝えたい事をお互い綴りました。
内容をチェックされる事、不適切かもしれない所は書き直しや訂正線を
引っ張られるというので、そんなことされるならばと鉛筆で書きました。
面談では上記に書いたような事を夫婦で話したこと
子ども達への思いも伝えました。
手紙を担当職員に読まれ「このまま上司にも確認します」と夫婦だけに
されました。
30分は経ったでしょうか、職員が戻ってきて
「内容も大丈夫なので夕方こどもさんに渡しますね」と言われました。
手紙を読んでお子さんの話を聞いて、会議にかけてからではありますが
お子さんたちに会う事を考えています。と言われこの日は終了しました。




子ども達の反応、面会

手紙を渡した翌日、担当職員から電話がありました。
子ども達が手紙を読んだ時の反応を教えてくれました。
上の子は、照れくさいのか「別に何も感じない」と言ってるが
泣いている。
「じゃぁ、何で読んで泣いたの?」と聞いても何も教えてくれない
そうやって言葉を飲み込んでしまう所は心配な部分でもあると
言われました。
下の子は読みながら泣いていて「自分達が悪いと思っていた
お母さんやお父さんがどれだけ自分達の事を大事に思ってるかが
凄く伝わった」と話してました。と言われました。
上の子の反応の何が心配かを尋ねたら「言いたい事を
表に出すのがまだ怖いって事なのかな?と考えるんですけども…」と
言われたんですが…。
「多分ですが、15歳という年齢、思春期、こんな状況とはいえ
大人の前でお父さんお母さんと恋しがって泣いたりするのって
恥ずかしい思いもあると思うし、それにそれこそ何でも胸のうちって
両親だけじゃなくて教師とかに話してましたか?
少なくとも同じ年頃の頃の私や夫は話してませんでした。
私たちは手紙を読んで、泣いたという反応であの子の感じた思いはちゃんと
受け止めることが出来ています。顔を見れればもっとわかりましたけど」と
伝えました。
「それだと良いんですが、正直な思いを表に出せない怖さ(NOと言えない)とかもあるかもしれない、とは少し考えてほしい」と。
まぁ、あくまで私たちは児相から見れば虐待親。
セオリーとしては虐待されてても親を恋しがる子どももいるし
この状況を私たちが怒っていて長引けば長引くほど怖いから
帰りたくて無理してるかもしれない、みたいな懸念もあるんだろうなって。
そんなの、ある訳ないのに…

そんな電話を経て翌々日の子ども達との面会が決まりました。
この時点で保護されてから1ヶ月半がたちました。
6月の最後の週にさしかかっていました。

面会の日、最初にもう一度「会った時どうするか」という
打ち合わせをしました。
其処で言われたのは「ここで子供たちの接し方や言動次第では
そのまま帰宅していただこうかと思う」という事でした。
子ども達は虐待を受けて居れば怯えるような兆候もあると思うし
私たちの顔色を窺う言動もするかもしれない
そう言うのを見るんだろうな。と思いながら…。
子ども達と逢いました。
1か月半ぶりに会う子供たちに、私は泣きそうになりながら
子ども達も泣いたり手を振ったり。
子ども達からの「お母さん」の声に胸が締め付けられました。
机を挟んで4人で向かい合い、子ども達への謝罪と
それからこの先もう一度4人で暮らすためにどうしていくかを話そうと
語りかけました。
家庭内での決め事、解りきった事だけどハグをしなくても愛情はちゃんと伝えられることや、NOと言われた事で嫌いになったり面倒がったりなんて思わない事も改めて口に出して伝えました。
上の子は涙を堪えるように唇を噛んで俯いて震えていて
下の子はニコニコ笑いながら素直に泣いて感情をむき出して
きょうだいそれぞれの反応が見えるなと思いながらも
私は上の子の反応が「私たちを怯えている」と言う風にみられませんように
と願っていました。
あくまでこの人たちにとって、夫は性的虐待をした親であり
子ども達はその被害者でもある、だからこそ上の子の反応次第では
帰れないかもしれない…と考えていました。
子ども達と話をして、子供たちが退出した後案の定上の子の反応に懸念を示されました。
夫も私が伝えたような事を言い「泣いたら何で泣いてるの?って理由を聞かれる、それも嫌だって気持ちもあるかもしれない」と追加してました。
子ども達それぞれと面談をしてくる、またその結果を踏まえ上司と相談してくる。
そういって1時間近く待ちました。
次に入ってきた時に「今から帰宅していただくことになりました」と
伝えられました。
・保護解除通知書
そして確認書を書きました。
確認書にははっきりと夫が性的虐待をしたこと、それを認める事
反省したこと、学校含む公的機関と適切な面談や指導の機会を持つことを
受け入れる事などが書かれていてサインを求められました。
モヤモヤはあったけど「戻る為なら何だってできる」と決意してた私たちはソレにサインしました。
そして「不同意性的行為は犯罪です」と書いた紙まで渡されました。
「誰が分の子どもに欲情すんねん」と叫びだしたい気持ちでしたし
きっとこの人達に言ったってなにも伝わらないなって絶望もあるし
そういうストーリーがありきで保護したんだろうなぁ、
と思うと悔しい気持ちで一杯でした。

教科書、定期テストのために持ち込んだ学習用品
保護施設に居た時にしていた課題や工作などを渡され帰宅しました。
次は家庭へ訪問します、と約束をし
子ども達が保護された日の服装で再び現れて
4人で車に乗り込みました。

帰宅

こうして我が家の一時保護は終わりました。
あくまでも「保護」が終わっただけで子ども達との
心理的距離や壁、そしてトラウマなんかもめちゃくちゃ
残っています。
下の子がしてくれた話、上の子がしてくれた話や
保護された経緯なんかも聞いてた話とはずいぶんと違うし
子ども達も聞かされてた事と全然違うので吃驚してました。
その辺の事もまた残していこうとは思ってます。


全部が全部悪いわけじゃない

子ども達が保護されてる間にも、小さなお子さんが犠牲になった
虐待のニュースが幾つかありました。
「何でそこ引き下がってんねん、ウチは通告もなく連れてった癖に」と
自治体が違うのに憤りもあります。
我が家は2ヵ月経つ前に帰宅し、きっと早いほうなのだと思います。
子どもたちの年齢も中学生であり自分の考えを言えることも含めて
小さなお子さんとは違うのかもしれないです。
ケースバイケースとは良く言ったものですよね。
子ども達は何故保護されたのか最後まで教えてもらえなかったとも
言ってました。
ただ、「不適切な距離感」という話はされていたから
お父さんにくっつきに行くとやんわり離れたり隣に座ろうとすると
同時に体を離されるとか、部屋に入って来なくなったり
自分の服や肌着には洗濯物の時に触るなというので
「距離感が良くない」ということの意味をくみ取ってるのかもしれません。
「お父さん、それを性的虐待っていわれたの」と話してしまったら
先生も聞いてる前で「お父さんってお風呂上りパンイチとかで
出てくるのとか嫌じゃない?そういうのはほんま嫌やねんけど
でも、お父さんとめっちゃ仲良しやん?。二人でカラオケにも行くし
二人で出かけるし、ハグもまだしてる」と言って
お父さんとハグしてるの?まだ?って保健の先生に
根掘り葉掘り聞かれ、気付けは保護施設だった子ども達は
それこそ自分たちを責めかねない気がしてます。
我が家の場合は、こういうケースでした。としか言えないのが現実で
どういうのが正解とかどうすれば戻りますよ、なんてノウハウもない。

児相の人たちに対しては正直腹立たしく思う事もあったし
何で汲み取らへんねんと思う事もめちゃくちゃ感じました。
子供たちの話を聞いての感想は知らないけど
私たちが話す親子のやり取りを聞き取りながら
首を傾げる職員を見て
「聞いてた(強烈に親子の距離が近いって)話が違うとか
思ってんのかな?」なんて感じた事も正直在ります。
恐らく通報されて異性の親との距離が近いとなれば
真っ先にそういう虐待が浮かぶんだろうとは思います。
でも、あの人たちも仕事なんですよね、それが。
100人保護したら99人間違いでも1人は救えたらそれでいい。
間違われた方はたまったもんじゃないし、それでいきなり
引き離されるのも勘弁ですよ。
大事なのは「間違いでした」と言って欲しい事なんですよね。
公的機関が「間違い」を出すわけには行かないというのも
あるのかもしれないけど。
我が家は「明らかにこじつけやろ」と考えてしまうような
原因を後付けされた気分しかないです。
これ、仮に子供も私達もハグ(マジで洋画みたいな挨拶ハグ)の話に
思い至らない場合でも「親子でハグしてる」が通報だったから
ハグを「心当たり」に話さないだけで
「それを隠す親」と「親に怯えて話せない子ども」みたいな構図で
もっと長引いてたのかもしれないなんて思うとゾっともします。
話す必要が無かったかもしれない親子のやり取りや
何でそんな事まで上から言われなあかんねん、と感じた
子育て論…ほんと子供もいないアンタらに全力子育て中の
親の何がわかんねん、と思いましたが
子ども達から聴いた保護所の中で出会った名もなき子ども達の中にも
保護されたことで救われた子が沢山居た事が解ってるので
無くなればいいとは思えないんですよね。
間違いかもしれないし、ここで保護して誤認だったら?なんて事や
ここで返して大怪我をしたり命をなくすようなことになるかもって
怖さや迷いの中で仕事をしないといけなくてケースバイケースで
どれ一つ同じ案件が無くて、罵声も浴びせられて逆恨みの怖さも
抱えながら、子供の命や手を出しそうでいっぱいいっぱいな親を
救ってるかもしれない現状も今回、知りました。
児相は無くなればいいとは思わないけど、変わって欲しいです
そうやって子ども達を救う機関であって欲しいし、悩む親も
救われたらいい
とも思う。
でも、誤認だろうが、誤認じゃなかろうが
保護を解除して親元に返す前提条件に
「私は虐待しました、と認める」が入ってる
のは
おかしいなぁと思うんですよね。
調査の結果本当に虐待してたりもしくはそれが虐待だと知らずに
やってしまってた事があったとして、それを親に気付かせ
反省を促し、親子の再構築を手助け、指導してくれたらいいし
間違ってたなら
「調査の結果虐待は確認できませんでしたが
こういう通報があったので保護しました。
ただ心配ではありますので関わっていきたいし
何かあれば気軽に相談しに来てくださいね」って事で良いんだよね。
一度でも保護を経験したり、見聞きしたら親は疑心暗鬼になる
相談して子どもと離されるのなんて
耐えられないから、誰にも話せなくなる
逆にそうやって追い詰められていく人もいます
しね。

読まれていて「いや、それは虐待やろ」と思われた人もいるでしょう
逆に「そんな事で保護されるなら我が家どうなんの?」なんて人も
居るかもしれない。
異性同士のきょうだいを同じ部屋で過ごさせるのも
場合によっては虐待で、マッチョなパパさんが娘さんに
「パパの筋肉すごいだろ!見て」って見せるのも場合によっては
虐待で、夫婦の会話(お互いを名前で呼び合ってたりすること)で
「男女の仲」を想起させるような夫婦間の態度を子どもたちの前でするのも
虐待になるらしいんで。
子供の前で夫婦間でハグや玄関先でのいってらっしゃいのチュー的なモノも
アウトだそうです…。
どれが虐待でなんて厳密に言い始めたら、多分親子とはいえ
体に触れるのもダメ、異性に子ども部屋に入るだけで親からの性的虐待が
成立するなんて誰も想像してないでしょ?
私も想像してなかったですよ、資料として言われるまでね。
赤ちゃんや小さな子供が「だっこ」っていうのは違うって解ってても
中学生の子供が、友達とのことで傷ついて泣いてたり、
しんどくてぐったりしてるからだっこしてあげるのとかも
それって許可とってないとダメなんだよ、指導対象って想像できます?
「ハグして、安心する」って娘に言われても「ハグじゃない安心できる方法
かんがえよっか」って目の前で泣いてる娘に冷静に言える親に私なれるかな?
コンクール出場して舞台前に「緊張するから手握ってて」って息子が言っても「もう中学生だから手は握りません、今の気持ち話してみて受け止めてあげる」って言うの?って…
言い始めたらきりがないよね。

我が家の話はこれまでです。
自分が関わって初めて解った事もたくさんあります。
一歩引いた冷静な意見って本当になくて、対決構図ばっかりで
不安しかなかった。
私たちはたまたま、こういう形でまたちゃんと再会できた。
だけど、未だに再会を待つ沢山のお子さんとご両親が居ます。
こういう形で保護されたり、もっと解りやすく誤認保護の人もいる
色んな親子関係で児相保護の案件の当事者になって
苦しんでるご両親やお子さんが実はたくさんいます。
周りの人が「一時保護=虐待する酷い親」っていうレッテルを
一度剥がしてみる事で、声を上げやすい人は沢山居るんじゃないかと
思いますから、「こういう事もあるんだな」というような
認識を心の何処かに留めておいて欲しいなと思います
そして、いまどこかで苦しんでいるお子さんとご両親がちゃんと
適切な児相の運営で救われますように。









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