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Yell note :Page53 絆のアリル第20話「羽ばたきの行方」感想

何気に第17話から続いていたADEN文化祭編がついに完結。鬼ごっこしたり神経衰弱やったり痴話ゲンカをぶちかましてたら各キャラクターの人間関係が見えてくるという展開でしたが、それぞれが抱えていた問題はどう決着を迎えるのか。大きな転換となった第20話の感想です!

※記事中のアニメ本編画像は絆のアリル公式サイト(©KA/絆のアリルPJ ©絆のアリル製作委員会)より引用しています。


1.Butterfly Bright

文化祭の後夜祭といえばキャンプファイアー。キャンプしてないときはキャンパスファイアーなのかもですが、ADEN文化祭でも「バタフライファイアー」という催しがあるそうで。
データが保存されたオブジェクトである「バーチャル蝶々」に願いを書き、炎のエフェクトでデリートするという企画。つまりお焚き上げ。まあ端末の画面上で行われる分には何とも思わないですけど、バーチャル世界では蝶をそのまま炎にぶち込むという絵ヅラなので若干残酷そうに見えてしまうのがツライ。

ノエルさんはまるで夜の蝶ですね(年齢詐称疑惑)

そして「バーチャル足湯」「バーチャル麩」などに続いての「バーチャル蝶々」。そもそもバーチャル世界に存在するものは全部バーチャルでしょうよとそろそろ誰かツッコんでほしい。

クオンを除いたPathTLiveのメンバーたちは来たるユニットライブに向けて各々の決意を蝶に書き込む。そしてミラクはというとこれでもかとたくさんの願いを書いていました。そんなに書くことある…?

ぐぬぬ顔

そして二人で一つの願いを書いたというジュアとセアのコンビ。既に想いは傍らに立つ全てニスカへドロップしたというジェシー。
それぞれの人物たちがそれぞれの願いを託す一方、独り思い悩むクオンは塞ぎ込んでしまっている様子。クオンがBRT5に加入したのはあくまでスキルアップのためで、BRT5自体に思い入れがあるわけではない。けれど少なくともジェシーやニスカはBRT5に強いこだわりがあるとわかってしまった。クオンは半端な気持ちのままで彼女らと一緒にいられるのだろうか。

まるで呼応するようにミラクはクオンのことで悩みまくっていた。クオン先輩やまるまる時代を含めればPathTLiveの中で最も付き合いの長い存在と言えるクオンのことがわからない…というのも中々皮肉なものですが、クオンがそれだけ自分の胸の内を明かしてこなかったということでもあります。よくよく思い返してみるとクオンは行動がいつも突然なんですよね。少しはミラクに事前相談してあげて?!

つらい症状にはすぐキズナアイ!ということでミラクにとってのベンザ○ロック的な扱いになりつつあるキズナアイの「LINX」。初心に帰るという意味では確かに最大の効果がありそう。

「力が欲しいか…?」

果たしてこれはミラクの想像や妄想なのか?ミラクに語り掛けてくるキズナアイ。曰く「ミラクもバーチャル世界も蝶に羽化する前のサナギ」。

どうしたい?何がしたい?と自分自身が定まらない不確定な状態は確かに殻で成長している過程そのもの。けれどいつかは内側から殻を壊して外にでなければいけない。ミラクにとって、書ききれないほどの願い全てが「なりたい自分自身」。
ミラクは立ち上がる。殻を壊したその手をクオンに差し伸べるために。

2.Beyond "I"

クオンが手放した蝶を手にようやく彼女と対面するミラク。二人がまともに話している姿がずいぶんと久しぶりな気が……って第14話以来か…?!
クオンがBRT5に加入した理由は「誰にも迷惑をかけないバーチャルアーティストになる」というずいぶん後ろ向きなもの。クオンがやたらと自分を過小評価するのってやはりリアル世界での自分が正当に評価されてこなかったことの反動なのでしょうか。

ミラクは立ち去ろうとするクオンの背を見送る…ことなく彼女の前に立ち塞がる。前回は色々と打ち明けられたことでクオンから逃げ出してしまったミラクですが、今度は違いました。

「わたしがBRT5よりも!もっともっともーーーーっと!すごいもの見せる!!」

第13話でBRT5の凄さを認めつつもPathTLiveなら勝てると断言していたミラク。それどころか、今はたった一人であっても彼女ら5人を上回らなければならない。クオンがいるべきはPathTLiveなのだと、彼女の不安定な心をミラクに向けてもらうために!

サナギから、蝶へ。少女から、アーティストへ。

ミラクのことをさらに理解できるようになったクリスによる作曲。そしてミラクが良く聴いているキズナアイの「LINX」を連想させるような曲名。
願いがたくさんあったとしてもそれを自分の中に留めておくだけでは意味がない。自分自身の外側に向けて表現すること、それが誰かと繋がるための方法。王道アイドルソングにのせてミラクのそんな想いが伝わってきます。

そのパフォーマンスはクオンをして「眩しい」と言わしめるほど。しかしBRT5と決定的に違うのは、誰かに勝つためではなくミラク(とキズナアイ)の願いを歌にしたものであるということ。
どうやらクオンの心を動かすには十分だったようで彼女はすぐさまBRT5の控室へ。相変わらず行動に移すのが早い…。

そこには脱退したはずのニスカもいて再加入を申し出ていた。そして満足気なジェシー。エリーやサラも安堵した様子。デザイナーとの二刀流を認めてあげるってことなのかな?
やっぱりBRT6だ!という視聴者の心を代弁するようにハルが同じことを口にしますがまあそんなことはなく。

収まるべきは、収まるべき場所に。

そしてついにユニット発表の日。
クオンが戻ってきたPathTLive(ミラク、クリス、ノエル、リズ、クオン)。
こちらもニスカが戻ってきたBRT5(エリー、サラ、ジェシー、ニスカ、ハル)。
結局仲良しコンビで組むことになったVICONIC(ジュア、セア)。
まさかの発表当日にソフィアが結成を宣言した3DM8(ソフィア、ゾーイ、ヒメナ)。

ADENシード本選はこの4ユニットによって争われることが決定!!!

3.第20話で判明したこと

・ラピンドーラー、エイダ
Cパートに新キャラ出てるやん!と思ったら、本編では何かと暗躍してるっぽいエイダのアーティストとしての姿。時系列的には今より前…ってことでいいんでしょうか?今の突き放したような態度から想像もつかない天然っぷり…。いや普通に可愛いからこりゃ人気も出ますよね。そしてデザインが絶妙に一世代前のVtuberって感じだ…。


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