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卒業って?

卒業ってなんだろうなっていうことを時々ぼんやりと考える。

当たり前に過ごしていた日常が突如として終わる。当たり前に顔を合わせていたクラスメートとは卒業を境に袂を分かち、それぞれのそれからの世界へ巣立っていく。もちろん会おうと思えば物理的にいつでも会うことは可能だし、この学校で知り合った友達は永遠に付き合える仲間たちだと本気で思っていたこともあった。だが永遠の友というのはやはり幻想。卒業後に気の合う友人と再会して語り合うことは定期的にはあったのだが年を経る毎に話が合わなくなってくることを実感する。生活する環境がそれぞれまったく異なるのだから価値観がずれていくのも当然の流れなのだろう。

寂しいような気もするがそれが成長の証でもある。新しい世界観を知ったからこそ旧友と距離が離れていく。これが本当の意味の卒業ということなのかなと思ったりもする。

一方では永遠の友というものを続けていける人たちも一定数は存在する様である。マイルドヤンキーと呼ばれている層で地元をこよなく愛し、そこに住む友達や家族を大切にして生きる。半径10キロ位の範囲が世界のすべてといったところであろうか・・

彼らは彼らでそれを幸せに感じて生きているのであれば、まったく否定できることではないのだが、僕は臆病者でありながらも外の世界を見てみたいと考えてしまう性質である。大海に憧れた井の中の蛙。何らかの冒険を試みればそれなりのリスクは必ず伴う。冒険といっても大それた事ではない。家から遠く離れた場所で暮らすとか、今の力量より少しレベルの高い仕事に挑戦してみるとか些細な事ではあるのだが何らかの行動を起こせば失敗や壁にぶつかる事もあるし人に傷つけられることだってある。それでもやはり冒険は続けていきたいな思う。
そのときどきで付き合いう人は変わっていくのだが、そのステージが変わっていくのが僕にとっての卒業。疎遠になっても未練はないしわざわざ連絡しようという気持ちは起こらないが、偶然再会できたならば「よう!」と昨日あったばかりの様に話せるような気がする。

卒業という変化を求めながらも、本当は怖い。
でも躊躇いながらも進んでいきたいと思う。

今まで出会ってきたすべての人へ、今までありがとう。また新たなどこかに僕は向かいます。偶然みかけたら気軽に声をかけてくださいね。

おわり

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