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第124回 カサブランカ会談

1943年1月、モロッコのカサブランカでローズベルトはチャーチルとの会談最終日に、
「枢軸国との一切の和平交渉を拒絶し、無条件降伏を唯一の戦争終結とする」
と突然発表しました。これは横で聞いていたチャーチルも唖然としました。予定にない内容だったからです。
後でチャーチルは「あれは言い過ぎじゃないか。あれだと敵は死にもの狂いでいて、降伏条約はなかなかまとまらんぞ」
と心配顔で言いました。しかしローズベルトはすました顔で言いました。
「いいのです。無条件降伏しかないのです」
まるで前年末の妥協したと見られた事を打ち消すように。
しかしこの宣言は、結果的に第二次世界大戦の終結を長引かせたのでした。(続く)

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