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第63回 オランダ・ベルギーへの侵攻

1940年5月10日、北ヨーロッパにも春の陽気さが目立って良い季節だというのに、ヒトラーはオランダに侵攻しました。
同日、イギリスではついにチェンバレン首相が引退し、海軍大臣であったチャーチルが昇格して首相となりました。チャーチルは力強く言いました。
「陸でも海でも空でも我々は負けない!」戦争屋の異名を持つチャーチルの言葉でした。

オランダは5日でドイツの猛攻に降伏しました。
リーゼ・マイトナーは自分の脱出を助けてくれたコスターの事を案じました。リーゼはコスターに牛肉の缶詰などの食糧をたくさん贈り、一度感謝の手紙が来ましたが、その後は音信不通になりました。
オランダには、かつてのドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が居ましたが、何事もありませんでした。ヴィルヘルム2世は国政への復帰を期待していましたが、ヒトラーは完全に無視しました。

オランダに続いてベルギー・ルクセンブルクもナチスの手に落ちました。人々はベルギー領コンゴの大量のウランの行方を心配したのでした。(続く)

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