今回は小話としてやっていこうと思います。

僕がまだその店でアルバイトをしていたときです。

いつもと変わらない、忙しい時間の平日
おじさんがカウンター席に1人で座ってられました。

ちょっと変な人(話しかけてきたり)とはありましたが
飲食業をされている方ならまあ、問題ない程度の
60〜70代の普通のおじさんでした。

着席されて30分位たった時に、
酔いながら私に一言

お金無いけどお酒飲んじゃった

と言ってきました。
僕は冗談と思い、あらー、いけないじゃないですかー
みたいな感じで冗談を返してました。

そこから2本くらい飲まれて、時間が経ったあと
事態は急転します。

僕がレジでお客さんに対応している時
他のスタッフが

今レジ素通りしたおっさん、食い逃げです！

え！？みたいな(初めての経験で)

そんな感じでしたが 

外に出てみると、あのおっさんがゆっくり
歩いていました。
たぶん、足が悪く余り早く歩けないのか
幸い、逃げられず話しができました。

(ほんまにあのおっさん金なかったんかい！笑)

ここで、ポイントなのが僕たちには
警察のように事情聴取や拘束もできません。
たまたま外に出る理由があったなどもあるので
冤罪をふっかけてしまうというリスクもあるので

もし、仮に止めたいなら任意で同行してもらう

という形をとりましょう。
(あきらかに走って逃げる場合などは除く)

ということもあり、とりあえず話をしてみると

食い逃げしてない。忙しいから帰ります

と一点張り。怪しい（笑）。

僕が

防犯カメラの映像を一緒に見ていただけませんか？

というと、

おっさんは

見れません。忙しいのでもう帰らないといけないり。

と、亀のようなスピードで歩いておられました。

(これで急いどるなら2年かかるわ！)

と、自分の中でツッコミながら黒だと確信しました。

その後、店長が追いつき、証拠が取れたとの事だったので警察を呼ばせてもらい、おっさんは
無事、逮捕されました。

ここで衝撃的な一言

警察の人の会話を聞いてみると

○○さん、あんた、またやったんね！

(常習犯かーい！) 

まあ、話を聞くとボケて

金を出さずに逃げるというのが
癖になってる人みたいです。

(なんとはた迷惑な・・・)

そのまま僕達もおっさんを引渡しただけとは行かず
事情聴取という・・・
そんな形で幕を閉じました・・・。

裏話

実際、僕がカメラみましょうと言った時、

実は、まだそこの部分は見つかってなく・・・

正直、博打にでましたね。（笑）

根拠が無いのに引き止めるというのはもしもの為があるので怖かったですが(自分は現行犯でみてないので)
カマをかけるつもりで言いました。

まあ、そこで黒だと確信したのはほっとしたが
その会話

歩いてしてたんですよね・・・

この、バイト着、エプロン派手でめちゃくちゃ
目立つんですよね。どちらかといえばダサい割に

結構大きな通り(しかも路面電車沿い)を
結構長い距離歩かされたんですよね・・・

もう途中からおっさんとの会話より
街ゆく人々の視線の痛さたるや・・・

あのおっさん！許さん！

そして、歩いて行くほど
店のインカムも離れるほど聞こえなくなり、
店との通信も途切れていくという・・・

そこは、たまたま携帯持ってたのが幸いして
大丈夫でしたが・・・

連絡手段絶たれたら僕これどこまで歩くんかなって
思ってました。

ほんと、食い逃げは良くないですよ、

ほんとにその日は濃い一日でした・・・