先週末、中・高の友達の結婚式に出席した。彼は保険の営業マン。26歳で、年収800万くらい稼いでいる。結婚の相手は中学の同級生。5年付き合ってゴールインだ。

結婚式は360万かかったらしい。60人くらいが出席したので、ご祝儀１人3万として、180万。だから200万くらいは彼が負担したことになる。

結婚式は成功だった。神戸の海沿いの教会で開かれ、披露宴にはフレンチのコースが出た。夫婦の思い出がスクリーンに映された。両親には、彼が生まれた時の体重3400グラム？の贈り物がされ、泣いていた。

僕は結婚式に出るのが初めてだった。感想は「これが真っ当ってやつか」。

まず、僕にはこんな式を挙げられない。200万の貯金はないし、今年溜まったとしても、結婚式に使うことで貯金は０になる。僕はシトロエンが欲しいのだ。結婚式よりもシトロエンに乗りたい。

でも僕はシトロエンすら一生買えない気がする。貯金は全然増えない。最近、昼食をすきやとか、近くの定食で食べがち。一回800円として、週に3回で2400円で……

いや、そこは大した問題じゃないだろう。年収の差である。僕は今の仕事を続けている限り、友人のような結婚式は挙げられない。

別にそれでいいと思っていた。でも式中、新婦側の席を見ていると、彼女たちはみんな「素敵……」という顔をしていた。

女性の夢はここにあるのだ。友人の前で、綺麗なドレスを着て、盛大に祝われ、写真を撮ること……僕は結婚したいと思っている。寂しいから。でも、友人のような人生に憧れていない。しかし、結婚はしたい、寂しいから……

金が必要だ……