今のうちにセンチュリーを買おう
トヨタ・センチュリーという車は、名前を知らない人であっても、ニュースなどでは目にしたことがあるはずだ。いわゆるショーファーカーのひとつとして、日本ではこの車が代表格となって久しい。
chauffeurというのは、お抱え運転手という意味の英語であり、したがって、ショーファーカーというのは、運転手がつき、V.I.P.が後部座席に乗る、というものを狙った車。
ちなみに大丈夫だろうが、centuryは「(1)世紀」という意味。
これは、初代モデルが発表された1967年が、トヨタグループの創設者・豊田佐吉の生誕から100年であることに由来しているようだ。
近頃では、脱・センチュリーの傾向として、地方公務員の長などは公用車に「ベルファイア」や「アルファード」に乗っていることが多い。
それでも、天皇陛下ならびに皇族方の御料車(センチュリーロイヤル)、そして「内閣総理大臣専用車」のほか、国会議員などもセンチュリーを用いている光景が多々見られる。
センチュリーが高級車足り得るのは、その性能への充実や配慮などもさることながら、二台の溶接ロボットと、工員ではなく「クラフトマン」と呼ばれるスタッフによってつくられる。
この手間暇のかかったこだわりが、この車を20,080,000円という高価なものへとさせている。
つくるだけではない、売るのも「マイスター」という特別な資格をもった店員でなければならず、全てのトヨタの店舗に居るわけではない。
製作・販売・内外装、そして乗車人物のいずれも特別なものとなっている、日本を代表する車、センチュリー。
そんなセンチュリーを、今のうちに買うべきとするのは、他でもない、新型が去年に発表されているから。
フォルムがこれまでのセンチュリーとは少し異なっており、好き嫌いが生じてくるのではと考えている。
アルファードなどが注目されている昨今においては、あからさまな黒塗り乗用車タイプの高級車よりも、こういう形の方がいいのかもしれない。
だが、僕としてははっきりと、現行モデルあるいは初代・二代目が良い。
けれども。かつてのnoteを読んでいただいている方々であれば、どうした綾波宗水と、感じてもおかしくはない。僕の趣味に「車」は無いだけではなく、何千万という買い物をオススメするようなタイプでもない。
もしそう感じた方がいるならば、それはよくお読みくださってありがとうございますと述べたい。
また、買った話じゃないのかと落胆された方は、釣ったようで申し訳ないです。
僕が買ったセンチュリーはこちら。
今回の記事のトップ画にも載せてある写真。
木々と青空、そして黒塗りのセンチュリー。人工と天然との見事な調和が今でも胸に残って……いません。
モエレ沼公園の著作権フリー画像を拝借しただけなので。行ったこともありません。
そしてこのセンチュリーはというと、たしかに所有者は僕です。ただし、トヨタというより、トミカの。550円。
写真は加工として自分でつくりました。こういう遊びもアリ。
しかしながら、僕の言ったこともあながち出まかせではない。
繰り返すように、実車で新型が発売された暁には、このトミカも「クラシック」へやがては分類され、その果てに入手困難となるかもしれない。
なので、今のうちにセンチュリーを買おう。
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