『犬神ディフェンダーズ』レビュー

インディーゲーム系Vtuberの朱羽美寧です。
このたび、Libragames様より、『犬神ディフェンダーズ』のゲームキーを頂きましたので、感想を。

犬神ディフェンダーズは、タワーディフェンスゲームで、ゲームオーバーになっても取得した通貨で永続のバフをアンロックできるローグライト要素もあります。タワーディフェンスというと、資源を貯めて防衛設備を強化していきますが、この強化要素が、レベルアップのたびランダムな3つの選択肢のうちから選ぶことも、ローグライト寄りの要素です。

ざっくり一言で言うと、面白いのだけど、ライトゲーマーにとってはヴァンサバのような時間泥棒にはならない。というのが感想です。

まず面白さについて。タワーディフェンスというと、どうも受け身な印象がありますが、このゲームは積極的に防衛設備のオンオフを切り替えたり、経験値を犬に取らせにいったり、かなり忙しなく動く必要があります。敵の進行にあわせて、適切な防衛設備の位置・種類を判断するタワーディフェンスのフリをしていますが、作戦を大局的に考えるよりも、目の前の敵と戦うか、戦わないで修行する(修行でユニットが強くなります)か、敵を倒して出てきた経験値を犬に取りに行かせるか、犬が経験値を取りに行く時無防備になるので我慢するか、といった臨機応変的な判断が必要とされます。
私はローグライト好きのライトゲーマーなので、臨機応変に動いて、その判断が正しかった結果敵を倒せるということに面白さを感じますが、その実やはりタワーディフェンスなので、敵の種類に応じたユニットのビルドを考えなければいけないのです。例えば、飛行する敵に対する用意をしないまま剣士ばかり育てていると対応できずに詰みます。
臨機応変に局所的な判断をしながら、その背後でユニットたちの相性を考える大局的な判断を強いられることがとても疲れます。なので、よし、もう1回とはならないです……。もちろん、普通のローグライトでは難易度が低い、ローグライトをしながら俯瞰的にビルドを考えることが好きだという人におすすめしますが、私のようなその場その場の判断で手一杯な人は、ヴァンサバのように、場当たり的に進行してたらいい感じになったorだめだった、のパチスロローグライトで充分です。
(まあ、パチスロローグライト系じゃない硬派なローグライトは全部局所的判断と大局的判断が同時進行するものですが……判断がリアルタイム進行な犬神ディフェンダーズはより負荷が高いです。また、1ゲームが30waveと長いのでパチスロローグライトに強引に持ち込めず、もう1回となりづらい……)

とはいえ、最近はローグライトのライトゲーマーに向けたパチスロ化、という側面のゲームの方がやはりウケが良いので、本格的なローグライトを応援したい人はぜひ体験してみては。

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