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183.「節分」のことを、僕は意外と知らない。

ごきげんよう。
今日は節分ですね。

節分といえば、昨今はすっかり恵方巻きが代名詞になり、豆まきをやるお家というのはもはやあまり無いのかな、と思います。

いや、僕は実家出てて独り身なので、昨今のご家庭でどうかは実際はわかりませんが。
みなさまどうですか?

それはさておき。

「節分に恵方巻き」というのは、バレンタインのチョコや土用の丑の日のうなぎ同様、マーケティングの産物
…というのは割と有名な話だと思いますが、
じゃあ豆まきとか、歳の数だけ豆を食べるとか、あの辺はどういう発祥なのでしょう。
もっというと、そもそも「節分」ってどういう意味なんでしょう。
なんで毎年2月のこの時期に、鬼が関わってくるのでしょう。

考えてみると知らないことだらけです。

「節分」とは

毎度のことですがGoogle先生に聞いてみました。

節分とは文字通り節(季節)の分かれ目。昔は立夏、立秋、立冬、それぞれの前日のことを節分と言っていましたが、現在では立春(2月4日頃)の前日を節分といいます。
DCM株式会社Webサイト

季「節」の「分」かれ目だから節分。なるほど。
もうちょっと詳しく知りたいところです。
それになぜ、立春の前だけにその名が残ったのでしょう。

さらに検索してみると、国立国会図書館のWebサイトを発見。

ここに概ね知りたいことが書かれていました!

節分と豆まき

じゃあもうそのサイト見たらいいだろ
…という話なんですが、せっかくなのでもう少しお付き合いください。

なぜ立春だけ残ったのか

冬から春に移る立春は、旧暦では正月節にあたり、一年の始まりとして特に重んじられていました。そのため、特に立春の前日(現行暦では2月3日頃)を指すこともあります。
本の万華鏡

なるほど。立春は一年の始まりだから特別なわけですね。

鬼はどこから出てきた?

引き続き国会図書館のページの記載を見ていきましょう。

鬼やらいの源流と言われている「追儺(ついな)」は、中ごk

待って待って待って。

「鬼やらい」って何!?

追加で調べてみたら、どうやら「鬼は外」ってやるあの豆まきのことらしいです。

当たり前のように知らん単語が出てくるからびっくりしました。

さすがは国立国会図書館です。油断なりません。

というわけで、気を取り直して。

鬼やらいの源流と言われている「追儺(ついな)」は、中国の「大儺(たいな)」の風習を導入したもので、(中略)もともとは、神に扮した方相氏(ほうそうし)という役が、目に見えない疫鬼を追い払うというものでしたが、平安末期になるとそれまで鬼を追い払う役であった方相氏が、逆に鬼に見立てられて、群臣らに追い出されるようになります。

いくつかのサイトでは「鬼やらい」=「追儺」とう説明をしていましたが、源流ではあれど同じものではない、のかな?

続きます。

謎の儀式、豆打ち

一方「節分」については、藤原資房『春記』や平信範『兵範記』のような平安時代の貴族たちの日記にもその文字を見ることができます。当時の節分の儀式では、災害除けと延命・長寿を目的とした読経が行われ、邪悪・邪鬼を退散するためのものではなかったようです。
※元サイトでは書名の後に蔵書番号らしきものが
つくのですが、ここでは割愛しました。

かつての節分には、鬼は関係なかったんですね。

そして、いつの頃からか節分の儀式として豆打ち(豆まき)が登場します。豆打ちがいつ頃始まったのかは定かではありませんが、南北朝時代にはすでに病疫を追い払う追儺の風習が入り込み「鬼は外、福は内」と唱えながら豆打ちをしていたことや、公家や武家だけでなく広く民間の行事になっていたことが『臥雲日件録』からもわかります。(中略)このように追儺と節分は本来別々の行事でしたが、江戸時代には完全に結びつくようになりました。

病気を鬼に見立てて追い払う「追儺」に、いつの間にか「豆打ち」という儀式が融合し、その豆打ちを介して追儺と節分がくっついた感じでしょうか。

なるほど……

結局由来はわからないんかーい!!!

個人的には、時期も由来も不明なまま登場してふたつの儀式を結びつけ、現代まで残り続けてる豆打ち(豆まき)に黒幕感を感じ、ちょっと中二病心をくすぐられました笑

恵方巻きも意外と謎

ところで、そんな豆まきに代わって節分の代名詞となりつつある恵方巻きですが。

冒頭で「マーケティングの産物ですよね」とか、さも知ってるげに書いたものの、念の為調べてみたところ、これもなかなかの謎案件でした。

つい最近に流行ったもので、僕らの子供の頃にはなかった風習だと思ってたのですが、実際はどうやら少なくとも昭和中期、ひょっとすると江戸時代からあった風習のようです。

節分の日に、その年の縁起の良い方角(恵方)を向き、太い巻き寿司を丸かぶりする風習がある。この巻き寿司のことを「恵方巻き」という。恵方は陰陽道により定められ、年ごとに異なっており、2022年の恵方は北北西、2023年は南南東である。
この風習は大阪に端を発するともいわれるが、起源や発祥は定かではない。花街の遊びから生まれたとか、江戸時代末期に大阪・船場の商家で商売繁盛を願って行われたなど、その由来は諸説ある。
戦後までは一般的にさほど普及していなかったようだが、1970年代頃からのり業界などによって販売促進のために宣伝され、さらに1990年代に入ってコンビニエンスストアやスーパーが恵方巻きを販売するようになったことから、節分に恵方巻きを食べるというならわしが全国に広がった。
農林水産省 ホームページ

ただ、風習自体は存在したものの、全国に広まったのはここ30年くらいのようだし、コンビニやスーパーがその立役者というのは概ね間違ってなさそうです。


最後に

当たり前だとか、知ってると思ってたことも意外と知らないし、調べてみると色々新しいことが知れて面白いな、と思った機会でした。

ここまで読んでくれた皆様、ありがとうございました。

僕もみなさまも、病気にあわず、福がありますように!

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