見出し画像

番外編|和歌は「どうしても伝えたい!」想いの芸術作品!

こんばんわ、加藤沙也佳です。

今回は【番外編和歌について書いていきます。

高校生のころ、もともと大学で学びたかったのは和歌でした。

現在でも通じる人の想いの部分を繊細に技巧的に表現している和歌は、芸術センス、言葉のセンス、教養の賜物と言えます。

そんな和歌について、今回は語っていきます。

和歌の歴史は1300年前から

画像2

和歌は、古文として学生のころ誰もが習いますよね。
掛け言葉・枕詞・季語など、聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。古文の活用を丸暗記したのも懐かしいですね。

和歌はもともと感情の高ぶりを言葉に変える歌謡が始まりと言われています。
そこからいろいろな変遷を経て「5・7・5・7・7」の形に収束し始めたのが奈良時代(710年 – 794年)の『万葉集』『古事記』『日本書紀』のころと言われています。
貴族や防人(地方を防衛する役職)などが読んだものが有名。

そこから平安時代(794年 – 1185年)に入り、漢詩が流行った後に日本の文化に立ち返る風潮が高まり(国風文化)、今の「5・7・5・7・7」の形が主流になってきたそう。
貴族が、恋心を読んだ贈答歌として読んだものが多いです。

鎌倉時代(1185年 – 1333年)には一般にも広がりを見せ、歌会も盛んになり、贈答歌に限らず、さまざまな歌が読まれるようになりました。派閥などが出来てきたのもこのころ。

想いを、たった31文字に込めて伝える

画像1

今は、LINE、Twitter、Instagramなど、いろいろなSNSで好きなときに好きなことをいくらでも発信できる時代になりました。

しかし当時の人々は、自分の想いを誰かに伝えようと思ったら、手紙か和歌などでしか手段がなく、その短い31文字の中にどれだけの思いを込めるか、その人の教養や言葉のセンスに託されるわけです。
(Twitterは140文字もいけますので、結構なんでも書けますね)

和歌1つで相手の知識量や思いの深さを推し量っていたわけですから、現代人とは比べ物にならないくらい繊細な感性を持っていたんじゃないかなぁと思います。

受け取った和歌をみて、いろいろな気持ちを受け取って感じ取り、そんな相手を思いふけって、遠くへと想いを馳せていたんだろうなぁ・・・と、そんな姿が目に浮かぶようで、ロマンだな〜〜と思います。

そして、和歌は何個も何個も一度に送るものではないため、
「どうしてもこれだけは伝えたい!」という言葉を和歌に乗せて凝縮させます。ここを読み解くのがとってもおもしろい!!

そんな和歌について、マガジンにてときどき書いていきます。
興味のある方は読んでみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?