響きあうために

響きあうために少なくとも、自分自身が消音(ミュート)していたら、どうしようもない。

真正面から、まずは自分の音を響かすしかないのだ。

真っ直ぐに。

まっすぐにひかずおそれずのびやかにてんにひびけようちなるこえよ

現代語訳『山家集』(1447)

【 原文 】
波の打つ音を鼓《つづみ》にまがふれば入《い》る日の影の打ちて揺らるる (1447)

【 現代語訳 】
岩に打ち付ける波の音がまるで鼓のようで、その音に合わせて沈みゆく太陽の光がゆらゆらと揺れている。

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現代語訳『山家集』(411)

【 原文 】
あかずのみ都にて見し影よりも旅こそ月はあはれなりけれ (411)

【 現代語訳 】
都で飽きることなく見続けたはずの月の光だが、旅先で目にするといっそう心を揺り動かされる。

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見立ての国 日本

日本の文化は「見立て」で成り立っていると言っても過言ではないかもしれない。

上記に詳しく纏めてあるがここではもっと内容を要約して説明してみる。

見立ての歴史は古事記の神話まで遡る事ができ

伊邪那岐命と伊邪那美命の国産みのエピソードに見立てという

言葉を見出す事ができる。

和歌は梅を雪に露を玉になど、情景に思いをなぞらえたり

庭園・盆栽・水石では石を富士山に砂を水の流れなど、壮大な自然を

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最後までお読み頂き嬉しいです!!。ありがとうございます!
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現代語訳『山家集』(775)

【 原文 】
その折の蓬《よもぎ》がもとの枕にもかくこそ虫の音《ね》には睦《むつ》れめ (775)

【 現代語訳 】
臨終の折は、よもぎが生えている近くに枕を置き、このように虫の音を聞いていたい。

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昔の日本人が感じた夏山を今再び・・・

皆さんは楯山登検校(1876年~1926年)作曲の『時鳥の曲』をご存知だろうか。

時鳥(ホトトギス)を歌った3首を古今和歌集から選び、夏山調子という爽やかな初夏を彷彿させる明るい調弦を用いて作曲された明治新曲だ。

楯山登検校はあちこちの山へ赴き、時鳥の鳴き声を研究し、曲に取り入れたとされている。

現代のこの暑さと目まぐるしい忙しさの中で時鳥の鳴き声なんかで夏を感じないよ、、、と最初は思ってい

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チャンミーグヮー

チャンミーグヮーこと空手家・喜屋武朝徳の生涯を描いた今野敏の小説を読み終えた。

喜屋武朝徳は実在の沖縄の空手家であり、明治から昭和の激動の時代を生きた琉球士族でもあった。

作中の中で感じ入った部分を記しておくことにする。

朝徳が型をやり込んだ結果、自分自身で感じ取ったことだ。手に秘伝はない。全ての要素は型の中にある。
あらゆるこたえは、型の中にあるのだ。
その答えを引き出せるかどうかは、どれ

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現代語訳『山家集』(940)

【 原文 】
松風の音あはれなる山里にさびしさ添ふるひぐらしの声 (940)

【 現代語訳 】
松の木を吹き抜ける風の音が哀愁を感じる山里に、ひぐらしの声が寂しさを添えている。

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現代語訳『山家集』(727)

【 原文 】
月のみやうはの空なるかたみにて思ひも出《い》でば心かよはん (727)

【 現代語訳 】
当てにならない形見として、思い出すことで心は通うのは月だけだ。

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現代語訳『山家集』(460)

【 原文 】
草深み分け入りてとふ人もあれやふりゆく跡の鈴虫の声 (460)

【 現代語訳 】
生い茂る雑草を分け入って訪れる人がいて欲しい。古びゆくあの場所で鈴虫が鳴いている。

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