Efu_Dermatologist

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男性型脱毛症に対するスピロノラクトンの効果と安全性

<メモ> 外用/内服スピロノラクトンの効果と安全性を評価したレビュー論文です。 スピロノラクトンは、元々は血圧を下げる薬ですが、男性型脱毛症の原因であるアンドロゲンが受容体へ結合するのを防ぐ作用があり、女性の男性型脱毛症治療に使われることがあります。 このレビューでは7つの研究がまとめられており、スピロノラクトンの内服はすべて女性を対象としていますが、外用については男性も対象としています。 外用については、スピロノラクトン外用剤を、スピロノラクトンとミノキシジルとの合剤または

    • 低用量ミノキシジル内服の脱毛症に対する効果と安全性

      <メモ> 内服ミノキシジルの効果と安全性を評価したレビュー論文です。 内服ミノキシジル(1日あたり0.25mg~5mg)を男性型脱毛症だけでなく、様々な脱毛症に対し使用しています。 まず効果は、男性の男性型脱毛症治療には2.5mgないし5mgの内服ミノキシジルがより有効で、0.25mgでは有効性がみられなかったという論文もありました。 次に副作用は、頭以外の多毛症が最も多く、内服ミノキシジル5mg投与患者では半数以上にみられています。一方で投与初期(3~6週程度)には一時的な

      • 多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma:PRP)局注はミノキシジル外用に劣らない治療である、痛いけど。

        <メモ> 多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma:PRP)注射とミノキシジル外用との効果を比較した、中等症男性型脱毛症に対する非盲検無作為化比較試験です。 PRPのメリットとして、月1回頭皮に注射するだけで良く、フィナステリドやミノキシジルのように毎日内服したり処置したりする必要がない点が挙げられます。 この研究によれば、PRPはミノキシジルと比べ副作用の頻度(ミノキシジルはかぶれ、PRPは痛み)は多いものの、効果は劣らないと結論づけています。 <コメント>

        • 男性型脱毛症にはインスリン抵抗性よりもアディポカインのバランス、ビタミンD摂取のすすめ

          <メモ> 血液中の炎症性アディポカインであるレプチン濃度の上昇、抗炎症性アディポカインであるアディポネクチンとレプチン濃度比の低下はAGAの独立した危険因子であること。 そして、ビタミンDが不足している人は多く、男性型脱毛症患者では特にビタミンDを補充しても良いかもしれない。髪が生えてくるかどうか別にして。 <コメント> なお、レプチンは肥満、高脂肪食、加齢で増えるとのこと。 私も食事を見直してみたら脂質を取りすぎだった。 糖質制限よりも脂質制限の方が良いかもしれない。

        男性型脱毛症に対するスピロノラクトンの効果と安全性

        • 低用量ミノキシジル内服の脱毛症に対する効果と安全性

        • 多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma:PRP)局注はミノキシジル外用に劣らない治療である、痛いけど。

        • 男性型脱毛症にはインスリン抵抗性よりもアディポカインのバランス、ビタミンD摂取のすすめ