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Souvenir / Paul McCartney

6月18日はPaul McCartneyの誕生日。1942年生まれなので、今年で80歳を迎える。ちなみにJohn Lennonは1940年生まれ。意外と2歳も年の差がある。

The Beatles、Wings、Paulのソロ、全てのアルバムは一通り持っているし、よほどのレア曲でもない限りほとんどの曲は聴いてきた。
記念すべき80歳の誕生日に際して何か1曲を選ぼうと考えたとき、思い浮かんだのがこの’Souvenir’だった。
1番好きな曲というわけではない。ただ収録されている”Flaming Pie”は1番好きなアルバムかもしれない。発表された1997年は大学進学のために実家を離れた年。5月発売だったこの作品は、新しい環境での色んな感情と紐づいていて、人生の大切なサウンドトラックになっている。

”Flaming Pie”は穏やかでアコースティックな雰囲気も漂う良作。しかし翌年にLinda McCartneyが亡くなったり、20世紀最後のオリジナルアルバムとなったり、”Flaming Pie”が一つのピリオドのような気がしている。個人的な想いも相まって、特別な作品だという気持ちがある。

その中でも’Souvenir’。8分の6拍子の曲調で後半ブラスが絡んできたり、コーラスとの掛け合いもあり、明らかにSoul、R&Bを意識している。Paul曰くWilson Pickettをイメージしているらしい。そのため、Paulの声も伸びやかでよく出ている。
オリジナルアルバムとしては次作が”Driving Rain”で、勿論好きな作品なのだけど、聴いた当時は声が弱くなったなと感じたものだった。そういう意味でも”Flaming Pie”は一つのピリオドであり、’Souvenir’のボーカルを聴くと感慨にひたらずにいられない。

しかしよく考えれば、Paulも声が出なくなったなーと思い始めてから20年経ったということになる。そして彼は80歳の今もステージに立ち続けている。
見た目の老いはそんなに感じないので当たり前みたいになっているけど、ちょっと驚異的な存在だと思う。

まだまだ元気でいてほしい。願わくばもう1度ステージを生で見たいなと思う。
お誕生日、おめでとうございます。


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