メガネの方のスズキ

最近聴いた音楽の感想を書いています。 音楽が好きだという一点突破で40数年生きてます。

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最近聴いた音楽の感想を書いています。 音楽が好きだという一点突破で40数年生きてます。

最近の記事

Now And Then / The Beatles

The Beatles、最後の新曲として発表された”Now And Then”。この曲にまつわる経緯は、ちょっと調べれば沢山のテキストが出てくるので割愛。 1995年の”Anthology”プロジェクトを原体験した身としては、未発表曲の存在は当時からよく知られた話だし、海賊版で出回っているJohnのデモ音源も聴いていた。 Paulが2023年になってこの曲をリリースするというニュースを知ったとき、楽曲に対する期待感は全く無かったが、Johnの声だけを抽出するという技術がどうな

    • 家を出ることの難しさ / サニーデイ・サービス

      8月の初旬、サニーデイ・サービスの映画を観てきた。 高校生の頃読んでいたCDジャーナルという雑誌。読者プレゼントで当選したのが、サニーデイの「東京」だった。懸賞に当たることが嬉しかったし、CDがタダで手に入るなんて最高だと思った。何より「東京」はとても好きな音楽だったので、これは人生の中でも忘れられない音楽体験の一つになった。 大学1年生の頃、たまたま入った古着屋で、とても好きな音楽が流れていた。浮遊感のある音。聴いたことがある声。「愛と笑いが溢れるー」という歌詞が聞こえ

      • La Vita e Bella / 佐野元春 The Coyote Band

        祝日を利用して、チェンソーマンの第1部を一気読みした。漫画に詳しいタイプではないので、話題作であるというだけでアニメを見て、原作も読んでみようと思った流れだ。 確かに面白い。誰が誰だかよく分からなくなりながら、第1部の全11巻をあっという間に読んだ。 全く個人的な感覚で言うと、何か80年代的な雰囲気があった。マスな世界では浮かれた世の中に対して、斜に構えて、退廃的で無気力に見えるけどどこか奥底には熱いものを秘めている感じ(80年代的には、そのムーブも実はマイナー気取ったメジャ

        • Casual Day / The Whisperer

          年末になるとSpotifyが勝手にこの1年よく聴いた曲を集計して教えてくれるのだけど、たぶん2022年はこのバンドじゃないかと思っている。 The Whispereをどうやって知ったのかは、たぶん我是機車少女 i'mdifficultのインスタで彼らに関する投稿があったからだと思う。好きなバンドからの数珠繋ぎ的な発見だった。 2022年は、このEPに収録されている’A Little Of Autumn’という曲を何度もリピートして聴いた。 めちゃくちゃ好みのシューゲイザー

        Now And Then / The Beatles

          Zombie Heaven / The Zombies

          The Zombiesの4枚組ボックス。 オリジナルアルバムである”Begin Here”と”Odessey & Oracle”の全曲に加えて、アルバム未収録のシングル曲や、解散後の編集版に収録された曲、アウトテイク、そしてBBC出演時の演奏音源などが収録されている。 編集者によれば「発表された曲の99%を収めた」らしい。 このボックスが発売されたのは1997年。勿論再結成以降の楽曲は除くし、オリジナルアルバムのリイシューのたびにアウトテイクなどは発掘されているが、それらは枝

          Zombie Heaven / The Zombies

          I Believe / Tim Burgess

          言わずと知れたThe Charlatansのヴォーカリストでフロントマン。 バンドは、マッドチェスタームーブメントからブリットポップを経て、今でもずっと活動を続けるほとんど唯一の存在と言っても過言ではない。しかしその歴史は順風満帆とは程遠く、30数年の歴史の中でメンバーが2人亡くなっているという悲しい事実がある。 ただ音楽性で言えば、暗いとかしみったれた雰囲気はあまり感じられない。ライブ活動も長く休んでいる印象もない。 続けること。The Charlatansはそれだけでも

          I Believe / Tim Burgess

          Lemon Pop / Science Noodles

          Science Noodlesという名前。台湾に行ったことがある人なら「科学麵」というインスタント麺を思い浮かべることでしょう。自分は食べたことないけど(小王子麺は好きです)、台湾の袋麵コーナーで必ず見かける定番商品。 バンド名はどうやらその袋麺から取ったらしい。その、あまり深い由来が無い感じ、好きだ。 Spotifyのおすすめで昨日初めて知ったバンドなので音だけの感想しかないけど、ローファイな音。もやもやがかかったようなボーカル。エッジが効いた部分が一つもなくて、とても好

          Lemon Pop / Science Noodles

          Souvenir / Paul McCartney

          6月18日はPaul McCartneyの誕生日。1942年生まれなので、今年で80歳を迎える。ちなみにJohn Lennonは1940年生まれ。意外と2歳も年の差がある。 The Beatles、Wings、Paulのソロ、全てのアルバムは一通り持っているし、よほどのレア曲でもない限りほとんどの曲は聴いてきた。 記念すべき80歳の誕生日に際して何か1曲を選ぼうと考えたとき、思い浮かんだのがこの’Souvenir’だった。 1番好きな曲というわけではない。ただ収録されている

          Souvenir / Paul McCartney

          Super Extra Gravity / The Cardigans

          どうやらThe Cardigansが新曲を制作しているらしい。 新曲は17年ぶりということだけど、一般の人からしたら30年ぶりくらいに思えるのではないだろうか。90年代後半にヒットして以来、2000年代は大ヒットを飛ばしたわけではないので、そもそもまだ存在していたのかという気にもなるだろう。 しかし自分はと言えば、17年前に発表されたアルバム”Super Extra Glavity”は本当に大好きな作品なので、これは待ちに待った新曲だと喜んでいるところ。 ”Super Ex

          Super Extra Gravity / The Cardigans

          Billy / Horsegirl

          Horsegirl。直訳するとウマ娘。 Spotifyのレコメンドで初めて聴いたとき、こんなにMatadorみたいな音を出すバンドが今もいるのか!と驚いて調べたら、本当にMatador所属だった。興奮せずにいられない。 2022年にこのサウンド。あの頃聴いてたシューゲイザーとかノイズとか。ぱっと思い出したのはHeliumだけど、とにかくMatadorとしか言いようの無いこの音。 シカゴ出身の3人組。この曲が収録されたアルバム"Versions of Modern Perfor

          Beachwood Park / The Zombies

          The Zombiesが好きだ。 中学2年のときにThe Beatlesと出会って以来、60sの英国バンドを辿るリスニング生活は続き、高校の頃のモッズリバイバルと合わさって、オルガンの入る曲を探す時期があった。そしてテレビでたまたま見かけた”Tell Her No”で、これは買うべきと感じたのがThe Zombiesとの出会いだった。 The Beatlesよろしく赤盤・青盤の体裁を取ったベスト盤2枚を買って、それをずっと聴き続けてきた。もともと多作ではなかったバンドだけに

          Beachwood Park / The Zombies

          Friday Love / The Fur.

          The Fur.は、台湾のインディーポップバンド。この曲は2021年発表。Spotifyのおすすめで出会った曲。好きなタイプの声であることは一聴して分かった。The CardigansのNina Perssonみたいな声だなと思った。 本当に素晴らしいバンドだと思う。インディーではあるけど、曲の佇まいは垣根なく誰にでも響くようなポップソング。入り口としては台湾のバンドを聴こうと思って出会ったのだけど、今となっては台湾のバンドだという聴き方をすることは一切無い。 SNSを見ると

          珍奇男 / エレファントカシマシ

          1989年のアルバム「浮世の夢」収録の1曲。物凄く癖の強い曲だが、人気でライブでも定番である。 昨日は無性にエレカシを聴きたくなり、2時間くらいSpotifyでランダム再生。「浮世の夢」はCDでは所有していないので、録音バージョンを聴くのは久しぶりだった。 エレカシで何の曲が好きと問われれば、色々悩んだ結果、この曲を思い浮かべることが多い気がする。 ライブで何度も見たことがあるが、全編通して漂う緊張感。冒頭のギターから最後の最後まで、観る方も全く気が抜けない。 珍奇男のア

          珍奇男 / エレファントカシマシ