数年ぶりに友人に会った。
会わない間の分だけ年を取った友人は、訴訟を起こして負けたことを落語みたいなテンポで話した。訴訟費用に100万円ほど使ったらしい。100万円もあったら色々できちゃうよなあとぼんやり考えながら聞いていた。

友人は私より私の友人たちの近況に詳しい。
違う大学に行っていたはずなのに私が通っていた大学の同級生の近況をペラペラと話していた。

あまりに久しぶりに、そして唐突に会ったものだから、壺や絵画を買わされたりするのではないかと若干警戒していたが、ただのコミュ力おばけの気まぐれだった。

軽快な足取りで帰路についた友人は、夜合コンをすると言っていたがどうなったのだろう。
というか、合コンに行くとか私と全然違うタイプすぎるのに私はどうしてこの人と楽しく話せるのだろうと思いながら帰った。