やがて染まる色彩を世に放った日

流通盤のリリース時期はいつもものすごく憂鬱で、電車に乗れなくなったり吐きまくったりしていたけど今回はただ憂鬱なだけだった。

SNSがあって便利な時代ではあるが、正直皆の本音が見えすぎるというか、見えなくていいことも見えるのでだいぶ疲れてしまっている。老害みたいだな。SNSが大好きだけど、義務でやらなきゃいけない時は結構離れたくなる。えらい人は数字でしか見てないことを知っているからなんとしてもYouTubeの再生回数を伸ばしたいとか、CDショップの初動入荷枚数を少しでも増やしたいとか、もうそんなことばっかり考えたくない。音楽の純粋な価値だけを追求したい。

アルバムを作るにあたって、とにかく大勢の方が巻き込まれてくれて、本当にありがたい限り。今回の新しいチャレンジとしては、大きいことで言えば翻訳(史奈ちゃん、サシャくん、樋口くんありがとう)で、これが本当に大変だった。「今日」の歌詞の曖昧さはネイティブのサシャくんには理解できなかったらしく、「wakaranai..」ときた。may と willの違いに翻弄されたり、単純な誤訳に後から気づいたり、母語ではない言語を扱うことはとにかく難しい。それでも、日本語が母語ではない人が私の曲を聴いて気に入ってくれる機会が今まで何度かあったから、即時的な作用はなくても翻訳をやろうと思って今回はチャレンジをした。

リリース日をなんとか迎えたが、アルバムなんか作りたくない!!と思う自分と、次作るならこういう風にやる…と思う自分がいて、多分また作ってしまうのだろう。ま、とりあえずサウンドプロデュースを依頼したよねえ……人生……。


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