焦り

かなり焦っている。作業所に通所し再び社会に近づき始めたからだと思う。街は人まみれだ。通勤する労働者、老若男女、学生、老人、騒ぐ障害者。そのどれにも属せず“普通”になりきれない自意識と自分自身の立場。外に出るたびに浮き彫りになる社会と自分の間の壁。相容れなさ。適合しない何か。何者にもなれず年齢だけを重ね、平均的な人並みの幸せから遠ざかっていく自分の姿が際立っていくようで焦っている。過ぎていく時間に追いつこうと無謀にも必死になっている。しがみつこうとしている。縋っている。見苦しい自分を眺めるのが苦しくて投げ捨てたくなっている。何が苦しいかって、人生が苦しい。今この瞬間長文をインターネットに流すことしかできない、自分自身が痛々しくて自己嫌悪に晒される。

毎日副作用の眠気に振り回されて作業効率も以前の半分以下になっている。以前は1時間で文庫本3冊は目を通せたのに、今はたったを1冊を確認検品するにも倍の時間がかかる。

健忘も多い。週に2日動くのにここまで消耗するようでは社会なんて、普通の人間なんて、満ち足りた生活なんて、労働なんてできない。まともじゃないと私がほしい幸せは感じられない、手に入らない。そんな気がして闇雲に私は焦っている。勝手に焦って疲れて、自滅に向かっている。醜態で終わるのかもしれない。辿り着けないのかもしれない。何もわからないままかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?