若松英輔『本を読めなくなった人のための読書論』[20220913]

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お腹が空いていないときは無理に食べなくていい。食べたいと思えるようになるまでゆっくり待てばいい。

僕はだいたいの本をAmazonで購入する。似たようなジャンルの本を買っているとおすすめに表示される本も似たようなものばかりで、それをまた買うから・・・

このあいだ、人におすすめされた本を買って読むということを(多分)初めてした。その人に教えてもらわなかったら一生読むことのない本だったと思う。自分にとって新しい扉を用意してくれるのはいつも他人である。

その本を読んでいる間は、内容を追うだけでなくて、本を紹介してくれた人の声や顔が思い浮かんだりする。ただ、本の内容が邪魔されていやだという感じは全くない。むしろ心地いい。本の中に没頭できなくても、内容の外へと思いを馳せて、本を読んでいる自分を意識するような「メタ読書」はそれはそれで楽しかった。


読書に限らず、やらなければいけないことなんて何ひとつない。思い立ったタイミングで、やりたいことをやればいい。生活に、あまり詰め込もうとしないこと。ぼーっとしてる時間があってもいいじゃないか。そういう生活の「隙間」が、自分が何かを始めるきっかけをくれたりする。

自然とエンジンがかかるまでじっと待つ。こんな贅沢な時間の使い方、大学生の今だからできるのかな。夏休みがもう少しで終わってしまう。

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