見出し画像

門前仲町「たにたや」さんと、季節のお弁当を考える。(その14 立秋)


立秋の時期は、朝夕が涼しくなり、秋の気配が立つころです。

ちょうど台風が日本に影響を与えていますが、10日は「熱波」で、、強風と激アツの東京の昼間が訪れております。

さて立春からちょうど半年が経過し、この日から立冬の前日までが秋。暦の上では秋になりますが、日中はまだ残暑が厳しく1年で最も気温が高くなる時期です。まだかなり暑い日が続くため、立秋以降の暑さを「残暑」といいます。ちょっとした挨拶も「暑さが厳しいですね」ではなく「残暑が厳しいですね」にすると季節感が出ます。「暑中見舞い」は、立秋以降「残暑見舞い」にかわるのでご注意ください。

ちなみに、前回は、立秋の前が最も暑い頃という意味の「大暑」でしたが、立秋の次は、暑さが峠を超えて朝晩に初秋を感じる頃という意味の「処暑」となります。

ちなみに、気象庁では、現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、梅雨入りと梅雨明けを「梅雨の時期に関する気象情報」として発表しています。いわゆる「梅雨入り宣言」「梅雨明け宣言」ですが、長梅雨で立秋までに明けない場合「梅雨明け宣言」はされません。

画像4

梅雨の話をしましたが、今年も不安定な天候が続いています。

8月というのに、すでに10を数える台風が日本を襲っています。この時期なので、あからさまに水量も多く、水害も多いです。

画像1

先日、田んぼの草刈りに参加してきました。夏前に田植えした餅米の周りには、セリや花があり、むしったあと、それを肥料として、稲の周りに再度埋めるという作業をしました。ちょうど曇り空で、時折豪雨が降ってきましたが、今年は暑さも強く、まわりの田んぼの稲は、「枯れ」が目立ちました。一方、我々の餅米田は、成長がやや鈍いですが、ここから9月にかけて一気に育つのではないかと思います。「多水量×熱暑」とくれば、いよいよ気候変動もかなり進んでいるという認識です。もっというと、育てる食材にも変化が生まれるはずです。

画像3

例えば、とうもろこし。同じく藤沢の畑で収穫されたものですが、大半は市場クオリティを保てず、余ってしまったものです。とうもろこし畑の4列分を収穫した部分ですが、おおよそ4〜500本ほど収穫になりました。。かなりの数です。自宅でいただきましたが、やはり美味しくてうまい。「規格外」のものはロスや、田畑の害虫の餌になりますが、気候変動により、計画生産だけでは対応できないこともしばしば。大量に取れれば市場は安くなり、凶作となれば、市場は上がる。特に気候や天気は、食に関するビジネスでは必須情報です。

さて、今回のお弁当。夏の旬がたっぷりです。

苦瓜(にがうり=ゴーヤ)、南瓜(かぼちゃ)は、夏が旬の食べ物です。

画像2

苦瓜はビタミンCが豊富で、夏バテ防止にもぴったり。南瓜は栄養豊富で糖質も多いのが特徴で、保存性が高いため、冬至に食べる風習もうまれました。瓜は総じて栄養価が高く、体力が衰える夏場に効果的なうえ、冬まで保存し健康維持に役立てることができます。今のように研究が進んでいない時代に、経験と知恵で体を維持していたことに驚きますね。

また、体のバランスをとるには、冷やすだけではなく、温めることも大事だとされているので、冷たいものばかりでなく、温かい料理もいただくのがポイントです。

ちなみに「暑気払い」という言葉がありますが、「暑さをうち払う」ために、体に溜まった熱気をとり除くことをいいます。暑気というように、暑さや熱そのものに限らず、弱った気(エネルギー)を元に戻して「元気」になろうというわけです。

今日のメニューラインナップは、食の、旬の豊かさを感じ、見た目は質素でも、味わい深いものばかりです。オクラの勢いの良さが上出来で、鶏肉、メバルも、その採れた地域の風景が見える、とても清々しかったです!

さて、次回は、暑さが和らぐという「処暑」です。

2021.08.10

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?