読書感想【国際秩序 上・下】
元になった本は,2014年に出版された「World Order」という本である.文庫版が昨年出版されたため,入手しやすくなった.ちょうど読んでみたいと思っていたので,今さらながら購入して読んでみた.
約10年前の本ではあるものの,国際秩序がどのように変化していったのか,その過程がうまくまとまっているため,今でも十分読む価値はあると思う.
特に印象に残った章は,ヨーロッパと中東に関する章だ.
ヨーロッパでは三十年戦争のあと,ヴェストファーレン和平条約が結ばれる.帝国,王国