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火曜日しばらく雑記帳・2024 CW13

世界各国の幸福度ランキングというのがあるのは知っている方も多いだろう。今年もフィンランドが1位だったそうだ。フィンランドの1位は7年連続だ。知らなかったのだが 3月20日は国連・国際ハピネスの日ということで、その日にランキングを発表するということらしい。

それぞれの国の "average life evaluations" を直近3年間 (今年の場合は 2021-2023年)平均でとってランキングするらしい。その国に住んでいる人が自らどう感じているか評価して報告し、それが集計される。レポートではそのような主観的な評価でランキングしつつ、 GDP per capita, social support, healthy life expectancy, freedom, generosity and perceptions of corruption の6つの指標で説明されるという。

https://happiness-report.s3.amazonaws.com/2024/WHR+24.pdf

デンマークが2位、アイスランドが3位、スウェーデンが4位ということで、上位4位が北欧の国だ。アメリカは若者の幸福度が下がっているということで、20位内から脱落し23位になってしまったという。ドイツが24位、イギリスが20位。日本は意外に健闘していて51位、韓国が52位。いろいろ説明はあるだろうが、私達はたとえ幸福に感じていても、自分から誰かに「私はとても幸福だ」と言うことはないので、ひょっとしたら本心ではドイツやイギリス並みなのかもしれない。

まぁ、自己満足の程度のランキングなのだろうが、自己満足を表出できる程度を指標として幸福度を測っているということなのだろう。

他人が私を見て「あなたは不幸だ」とか「あなたは十分幸福よ」とか言われても、それは大きなお世話だとしかいいようがない。それこそ、てめぇの幸福の基準なんて私には関係ない、と言うであろう。また、周囲の人や有名人やはたまたテレビドラマと横目で比較してみて「私は幸せだ」とか「私は不幸だ」というのも、なんとも貧しいものだ。というわけだから、自分の基準で自分がどう感じているかというのを指標とするというのは案外悪くないのかもしれない。

自分は不幸だと思うことで幸福に暮らしている人もいるだろうことや、自分が幸福か不幸か、人が幸福か不幸か関心のない人もかなり多そうだ。幸福感が高いほうが良いのかといえば単純にそうとも言えまい。そう思えば、ランキングや要因分析なんかはしないほうがよいと思うがどうだろうか。それは、もともと「自分の視点」で測ったことに「他人の視点」を持ち込むことだ。


私達はどこから来てどこに行くのだろうか。


■ここのところ、外食での会食がポツンポツンと入っている。出不精で友達が少ないうえに友達付き合いがよくない私にしては珍しい。

中国の Wuxi (無錫)で会社を経営している中国人の友人が日本に来たというので22日に品川で会食、駅ビルのアトレのAW55。

大きな声でおおいに喋って楽しい時間はあっと言う間に過ぎていく。

その友人は中国人だけれども米国国籍を取得しているらしい。昨今の西側の規制が厳しいので、今の中国の会社をアメリカの会社にして、そのうえで中国国外に新しい工場を建てるのだという。社長ではあるけれど、その技術分野の学会では名を馳せた人で、自分の会社の製品の技術の細かいところまで全てを把握して熱弁をふるい自らセールスをし、一年中・世界中を飛び回っている。私よりもだいぶん年上なのだが、いつもそのエネルギーに圧倒される。

普段、外でスパゲティを食べることはないのだが、サーモンとレモンのクリームソーススパゲティというのが、ちょっと珍しく、食べてみると quite nice. 驚きの美味さだった。

スパゲティの腰がしっかりしていて歯ごたえもよく、リッチなソースの味とマッチ、何より、レモンの強い風味がクリームソースとよく合っている。レモンは酸味が強くなりすぎたり、逆に甘味が強くなりすぎたり、コントロールが難しいと思うけれども、うまく作ればこういう味ができるのかと、なるほど納得。

2024/3/22 夕食 品川アトレ (駅ビル) の AW55
サーモンとレモンのクリームソーススパゲティ

そのうち、ビストロしまむらのメニューに取り入れよう。

帰りは東海道線のグリーン車に乗ってお大尽、横浜経由で事務所に戻り、仕事の続きをしていた。春分の日で休日だったのだけれど一日稼働。


先週の雑記帳で書いた Keijo Salmivaara (ケイヨー・サルミヴァアラ)と Paula (パオラ)さんは、東京から広島に行き奈良、大阪、とそれぞれ2泊づつ過ごし、日曜日の昼に京都にやってきた。

まずは京都駅地下のレストラン街で昼食、とんかつのKYK 。

2024/3/24 昼食 トンカツ KYK
ヒレカツ

ちょっと歩いて東本願寺を拝観した。滅多に行くことがないが、阿弥陀堂も御影堂もやはり迫力だ。「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」うまく伝わったかどうかわからないけれども。

堀川通まで10分ほど歩いてバスで二条城。こちらも何十年ぶりだろうか。外国人の団体を中心に観光客が多い。人の流れにまかせて順路どおりにぐるっと回るのだが、鴬張りの廊下で、あちらこちらからキュッキュッと音がする。いざ自分で鳴らそうとすると思うように鳴らない。

2024/3/24 東本願寺
2024/3/24 二条城

午後1時すぎからの観光なので、2か所だけでいい時間になった。あいにくの天候ではあったが、ほとんど傘をささずにすむことができてラッキーだった。

ホテルに戻ってチェックインさせた後に、三条河原町に移動して、回転寿司のむさしで夕食。今時珍しいかもしれない、人が握ってちゃんと回っている昔ながらの回転ずし然としたお店で、なぜか外国人が多い。

2024/3/24 夕食 寿司のむさし

いったん鴨川の三条大橋まで歩いてから、先斗町を下がる。

2024/3/24 先斗町
2024/3/24 先斗町から木屋町へ抜ける

木屋町を下がって、いつものスナック、木屋町四条のMickでウイスキーなどを。私のボトルは Jameson.

2024/3/24 四条木屋町 Mick
2024/3/24 四条木屋町 Mick

ちょっと長くなった。

先週は、シリア産の瓶詰のアーティチョークを半分残してあったので、それを使って骨付き鶏と一緒に、ブルグルと炊いて中近東風の一品。

2024/3/21 骨付き鶏とアーティチョークのブルグル

または、炒め合わせるだけの簡単な和風スパゲティ。

2024/3/19 豚とピーマンに舞茸の和風スパゲティ

ニンニク、トマト、玉ねぎ、豚とピーマンと舞茸をオリーブオイルでジャジャンと炒め合わせて、塩と和風出汁で調味、汁だくに作って、スパゲティを和えれば出来上がり。


■先週にひっかかった音楽を少し

1.National Arab Music で歌を披露するパレスチナ出身の Nibal Malshi (ニバル・マルシ)、フェイルーズやウム・クルスームを思わせる深い声と節回しがいい。

Omar Abbadのウードをバックに見事な歌謡を披露する。

今年は先月にジャズ調のシングルも出ている。

3分に満たない曲でビデオクリップは微妙だが、アラブ・ジャズといったらいいのだろうか。なかなか聴かせる。

2.パット・メセニー (Pat Metheny)の新しいシングル。MoonDial。

内省的で少し耽溺気味のパット・メセニーの演奏が心地よい。


3.ビル・フリゼル (Bill Fisell) のシングル Strange Meeting がリリースされた。

1990年ごろの曲で、メルビン・ギブス (b) 、ロナルド・シャノン・ジャクソン(ds)との Power Tools で初めて聴いた。

このあまりに暴力的な音が大好きだったが、今回のレコーディングは、オーケストラとの共演で怪しい雰囲気がたっぷり出ていてこれもいい。


4.アンゴラから、アンナ・ジョイス、1987年生まれの若手女性シンガーだ。 新しいシングルは "Off Para Ti."


5.ブラジルの女性ミュージシャン、バジ・アサドがシコ・セザールのÀ Primeira Vistaを歌ったシングル。


6.もとマティア・バザールのボーカル、Antonella Ruggiero (アントネラ・ルッジェーロ)のシングル "HISH HOIOLOHH"が耳にとまった。

新しいアルバム "Altrevie" からのシングルだ。全曲、歌謡というよりインスト曲のようで、ジャケ写の雰囲気がぴったりの空中か水中を浮遊しているような雰囲気がいい。

仕事のBGMで流すにもいいし、じっくり耳を傾けてもいい。先週から繰り返しかけている。

Roberto Colombo との共作となっているが、Roberto Colomboは、作曲・アレンジャー・プロデューサーということでマティア・バザールやアントネラのプロデュースも手掛け、イタリアの音楽シーンで活躍している人らしい。そしてアントネラのパートナーということだ。



■先週は、土曜日と日曜日が雨降りだったのと、日曜日に Keijo を連れ歩いたのでジョギングはスキップ。1Qは 10km 程度マイナスという着地になりそうだ。

2024/3/23 京都の自宅のビオラ

さて、トップの写真だが、来月末に「白鳥の湖」を見に行くので、予習を始めた。

ロイヤル・オペラ・ハウスの Swan Lake、すっかり私はおなじみになったマリアネラ・ヌニェスとワディム・ムンタギロフだ。

小林幸子と共通する濃さを感じさせるネラ、細くてなよっとした感じのワディムは、最初は少し敬遠したところがあった。私は、ナターリャ・オシポワとイワン・ヴァシリエフのような硬派が好みなのだ。

しかし、「コッペリア」と「眠れる森の美女」で二人を見ているうちに美しさに捕われていく。長い手足をエレガントに踊り、さりげない運動能力の高さも魅力。インスタでフォローしているのだけど、二人とも毎日の投稿数も多く、見る機会が多いせいか、さらに親しみが増している。

1か月のうちにしっかりと予習するつもりだが、このDVDは振付がリアム・スカーレットで、全3幕。見に行く東京バレエ団のはウラジーミル・ブルメイステルの振付で全4幕だというので異なる。まぁ、そこは差を調べておけばきっと大丈夫だろう。

楽しみだ。


■幸福度ランキングで5位に入っているのがイスラエルだ。

上に書いたように自分が幸福と思うか思わないかはそれぞれの人の勝手であり、他人がとやかく言うものではない。それは別にいいけれども、こんなことを、いつまで続けるつもりなのだろうか。

即時かつ永遠の停戦を求めるものである。


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