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東京、パリ、ニューヨーク、石田ゆり子 #マチネの終わりに感想 #noteユーザー限定試写会

ここにあるのは、蒔野聡志と小峰洋子という二人の人間の物語である。
(中略)
出逢った当時、彼らは、「人生の道半ばにして正道を踏み外し」つつあった。つまり、四十歳という、一種、独特の繊細な不安の年齢に差し掛かっていた。彼らの明るく喧騒に満ちた日常は、続くと想像しても、続かないと想像しても、いずれにせよ物憂かった。彼らもまた、《神曲》の詩句にある通り、「どうしてかは上手く言えない」まま、気がつけば、その「暗い森の中」へと迷い込んでいたのだった。

-「序」 マチネの終わりに より -

ちょうど四十歳になった最初の週末、石田ゆり子さんが演じる映画の試写会に当選するという縁を頂いたので、 #noteユーザー限定試写会 に参加してきました

石田ゆり子さんのInstagram、これは1年前にキャストが発表されたときのもの。もうずっとファンなのです

これを読む人のために

もしかしたらちゃんと試写会レポートとして読んでくださる方がいるかもなので僕のステータスを書いておきます
(映画の中身の言及、殆ど無いですがw)

- 原作は約1年半前に読みました
- 映画は1-2本/年をみる程度
- 試写会は人生はじめて
- 石田ゆり子さんのファン

石田ゆり子

もういつからファンなのかわからない。こんなに透きとおっていて、屈託ない笑顔が人を惹きつけ、そして時に力強く、凛として、有るときは儚い表情をする女性が他にいるでしょうか

キャストが発表されたときから十分に脳内シンクロできていたつもりでしたが、小峰洋子のファンとしても、石田ゆり子のファンとしても見応えのある120分でした

水、雨、涙

洗顔の水、コップの水、雷雨、濡れた鞄、涙…作品ではいろんな「水」の描写が印象的で記憶に残っています

水分って、基本的に「高いところから低いところ」なんですが、水分が意志を持った(もたせた)ときって、なんかちょっと違う動き方しますよね

「雨の匂い」ってあるじゃないですか。スクリーンから雨の匂いが感じられるようなシーンがいくつかあったなぁ、と

試写会

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50席もない、こじんまりとした試写室でみてきました

すごく贅沢な時間の使い方だな〜って思いながらの120分。本編が始まってからはあっという間でした

原作が少しアレンジされたシーンも有り、その違いを楽しめたという意味でも原作読んでおいて良かったです

クラシックギター

「幸福の硬貨」は、ずっと頭に残っているし、また聞きたいな〜と思ってサントラすぐ買いました

クラシックギター、いいですよね

個人的な趣味ですが押尾コータローは今もよく聞いています(結婚式の入場曲で使ったなぁ…そう言えばw)

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結論

そんなわけで、原作も、映画も、個人的にはとてもおすすめです

さいごに、もう一箇所、原作の「序」からの抜粋を

彼らの生の軌跡には、華やかさと寂寥とが交互に立ち現れる。歓喜と悲哀とが綱引きをしている。だからこそ、その魂の呼応には、今時珍しいようなーーそれでいて、今より他の時には決して見出し得なかったような、こう言って良ければ、美しさがある。

-「序」 マチネの終わりに より -

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石田ゆり子、バンザイ

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