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藍月なくるさん向けのフラスタの企画紹介+おまけ(フラスタ出し方講座)

2024年2月4日に行われた藍月なくるさんの初のワンマンライブ「 1st LIVE “クラリムステラ”」宛にフラスタを企画させていただき、無事終了しましたので、振り返りと備忘のため本記事を作成しました。

この記事を読めばフラスタの企画の何たるかを理解できるかと思いますので、みなさんもフラスタを企画することが出来るようになると思います!


以降で藍月なくるさん向けの企画について紹介していきます。
なお、あまりに長いので企画立ち上げから完成までを時系列に以下の表にまとめました。こちらを踏まえた上で以降の記事を読んで見て下さい。

■企画開始前

2023年8月13日。私はコミックマーケットに向かっていました。このころはだいぶ藍月なくるにハマっており、いつかくるであろうワンマンライブの時に、フラスタのイラストをお願いできないかという交渉のためにです。

まあ現地でお花を見た方、企画をご存知の方は分かると思いますが、向かった先はみんな大好きあつまるさんのスペースです。まず大前提としてあつまるさんは、当時も現在も新規の依頼を受け付けておりません。とりあえずお話だけでもしてみようという気持ちでしたので、オンラインではなくリアルでお話しするべきと考え、東京ビッグサイトに向かいました。

スペースで、私が今まで出したお花の話をして(こういう時に実績があると安心してもらえるみたいです)、その上でいつかなくるさんのライブが開催されたらお願いできないか?というお話をさせていただきました。あつまるさんとしては、いつかフラスタの絵をやってみたいとずっと思っていたということで、依頼についても快諾していただき、その日は終了…と思っていたのですが。

2023年8月13日、それは初のワンマンライブ「 1st LIVE “クラリムステラ”」の開催が決定した日です。流石にマジかよと思いましたよ。その日の夜に再度あつまるさんに連絡を取り、本企画はスタートして行くことになります。

余談…。これ書いていて気付いたんですが、らぷり大阪向けの企画立ち上げたのが2023年8月7日なんですよね。

え、こわ…。企画立ち上げて数日後に次の企画のこと考えてる…。
ちなみに大阪の企画は、夏休みを挟んで且つ企画の締切まで立ち上げから3週間なかったんですよね。我ながらようやった…。

■企画立ち上げ準備

企画の立ち上げは9/15なので実はライブ開催の発表からは少し開いております。その期間何をやったかというと、そもそもどんな企画にするのかをまず決めるということで、色々と検討をしていました。

・有識者によるブレスト

この記事を読んでいる人は大体わかると思うのですが、あつまるさんは、藍月なくるさんの生誕グッズを担当されていたり、一番再生数の多い楽曲のイラスト等、藍月なくるといえばあつまるさん!というレベルの存在です。まず思ったのが、どんなに普通の企画をやったとしても失敗はあり得ないということです。ですが、これが逆にプレッシャーになりました。僕がやらなかったとしても成功はする。でも僕がやるからには大成功させたい。

そう思った私がまず何を考えたかというと、有識者を集めてブレインストーミングをしてアイディアを出そうということです。幸いにして私の周りの友人は、それぞれの現場における私の様な立ち位置の人ばかりです。

今回集まってくれたのは、以下の3人です。
 ・あずまくん(渕上舞さんのお花といえば…の方)
 ・耳さん(かつてのお便り職人。お花関連でもネタを沢山持っている相談役)
 ・ランスターさん(V関連に精通していてらぷりの現場にも来てくれる友人。大橋彩香さんのオタク。)

当時のレジュメが残っていました。我ながら気合入ってますね…?

1.藍月なくるの紹介
2.経緯説明
3.フラスタのアイディアについて
4.返礼品のアイディアについて
5.他何か企画について
6.イラストを依頼するにあたって

議事録の様なものが残ってました。あえて当時のままの記載で載せています。最終的にいろいろ変わりました…。


■フラスタのアイディアについて
・イラストをどう生かすか?
1.パネルがあって、それを囲むお花。>パネル中心
2.イラストパネルがあって、その服の部分を花で作る。

・お花屋さんの選定
ルッホさんはスタンド花から撤退したのでなし。
いつきさんでお願いしたアンドフラワーさんのお花は今回は少しイメージと違うかも。
エリ花さんはスケジュール空いているなら良いのでは?>>★確認
XXXXさんは?>>★確認

・お願いする衣装の選定について
KV発表前にイラストの作成を終えなければならないため、KV発表は待てない。

候補1:アルバムジャケットの中からどれか
https://ototoy.jp/labels/739337
https://x.com/NakuruAitsuki/status/1703023024549822596?s=20
https://www.youtube.com/watch?v=7XeWXV_9mOY
FAKE IDOL の歌唱が確定したのでこの中ならFAKE IDOL 確定。
・CDジャケット?
・MVのこの秒数あたり等、指定しやすいのも良い。

候補2:メインビジュアル
https://aitsukinakuru.com/#profile
→無難。

候補3:オリジナル衣装を描いてもらう
→あつまるさんは衣装作成経験あり。
→→作業期間見合いで厳しいかも。

■返礼品のアイディアについて
・ポストカード→× 運営もライブで配布するだろうしなし。
・クリアファイル→○ 背景なしでも良い感じになる(A5良いのでは)
・ミニ色紙→△

海外の方は別途対応。

■他何か企画について
ヨセッテイでメッセージを集めて色紙にして贈る予定。
→物理色紙は主催者負担が高すぎてなし。

■イラストを依頼するにあたって
イラストサイズ:A1
作業期間:XX末まで
ファイル形式:psd

ラフ案:3くらい

こちらの意志を入れる案2つ
あつまるさんの意志を入れる案1つ


これで僕の頭の中に企画の進む先がなんとなく出来上がってきました。

■企画立ち上げ

ついに企画立ち上げ。忘れもしないミンサカから承認をもらって正式に宣伝を開始したのは2023年9月18日。もはや遠い昔の様です。本来この手の宣伝を開始するのは20時前後が良いとされるのですが、それよりもあつまるさんが反応できるタイミングで、あつまるさんのアカウントと連携して宣伝する方のメリットが多いと考え、15時頃に宣伝を開始。開始24時間で40件超の参加をいただきました。

現在のインプレッション数はこちら。37万て…。
あと、みんなプロフィール見るの好きね…。

最速参加は誰かって?そんなもん、このスピードですよスピード。企画宣伝開始から5分以内です。恐るべしですね。

■イラスト完成まで

あつまるさんとは先の議事録もどきを清書したものを元に、企画立ち上げの少し前にディスコで打ち合わせを行い、以下のようなスケジュールを立てました。(具体的な日程はマスクしています。)

作業依頼1:XX/XXまでに
大ラフ完成:XX/XX(最遅XX月上旬)
作業依頼2:大ラフ受け取り後3営業日
ラフ完成:XX/XX
イラスト完成:XX/XX

・作業依頼1

ここからはイラスト完成に向けて動いていきます。どのようなイラストを描いて欲しいか依頼しなければ全ては始まりません。ここが一番難産でした。ここが遅くなればなるほど完成は遅れるわけで、でもここを妥協すると良いものも出来ない。

FAKE IDOLと格闘する日々が始まりました。数日間マジでこの曲しか聴かず、MVをひたすら眺める毎日。悩みに悩んで出したのが以下の依頼です。


現段階では最終的なお花の完成系は見えておりませんが、パネルに関しては単独で飾る or お花で装飾する、となる可能性が高いため、ラフも基本は立ちでお願いします。

■ラフ1点目
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXで1枚
■ラフ2点目
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXで1枚
■ラフ3点目
XXXXXXXXXXで1枚


あれだけ言っていた割に、浅そうな依頼やなとか言わない!自分でも気にしてるんですから。ただあつまるさんは、僕なんかよりよほど藍月なくるを理解しているので、下手に僕の意思を込めすぎない方が良いと思ったのはあります。

・大ラフ完成~作業依頼2

そして出来上がったのが以下の大ラフ3枚です。この可愛らしいラフを世界で一番最初に見られるのは主催者の特権ですね。

ここから3営業日以内にラフを決めなければなりません。
僕の心は②か③、このタイミングだと②よりでした。
とはいえ、今回の企画は本当に沢山の方に参加してもらっているので、僕の自己満足で選ぶわけにもいきません。そこで考えたのはフラットに意見をもらえそうな友人に意見をもらうということです。

LINEで即レスポンスをくれそうで且つ、こういうことを考えるのが好きそうなオタク11人ほどに以下のメッセージを送りつけました。


何度も曲聴いてるし自分が案出しまでやってるので、もうフラットに案を見れなくなってしまっているので協力お願いします。

以下のMVを1回通しで見てください。

その上でラフ①~③を見て1番ピンときた番号を教えて下さい。

大ラフを貰ってから3営業日で作業依頼を出すことにしているため、お手数ですが明日の夜までに返答頂けると助かります。


回答の傾向はざっくり以下のようになりました。

③>②>>>①

お見せ出来ないのは残念ですが、メモ帳をスクショして曲の解釈を書いた上でこの案が良いという意見をくれる人がいたり、熱意を持った問いかけにみんな熱意を持って返してくれており、良い友人を持ったなあと実感しています。

②と③はほぼ同数であり非常に迷いどころではあったのですが、
このあたりからお花の完成系を意識しており、パネル単体での見栄えやバランスを考慮した結果、③で進めていくことを決め、あつまるさんに連絡しました。

後夜祭配信でなくちゃにばらされましたが、実はお花の企画についてM3でお話に行ったんですよね。(用意してるンゴよ~とは言ってないですが!w)
大ラフ案①~③をiPad Airに入れて「どれがお好みですか?」って見せたのですが、なくちゃのお好みは②と③だったりしました。実はこの時はもう③で行くことに確定していたので、一安心したりしていました。

・ラフ完成

で、完成したラフがこちら。色がつくだけで別物になりますね。
受け取った段階で、可愛すぎて発狂していました。

あれ?と思った方もいるかと思いますが、あつまるさんのご好意で表情差分までご用意していただきました。そう、この時はまだ表情のみの差分だったのです…。

僕個人としてはこのラフで問題なかったのですが、全体に対して頭が小さいかもしれないとあつまるさんから相談されたので、よく検討した結果、気持ち頭を大きくして貰いました。

・イラスト完成

そしてイラスト完成となります。文章だと一瞬ですが、ラフ完成からここまでが一番時間かかっております。あつまるさんのお仕事も佳境となり、年末年始も挟むため紆余曲折ありましたが完成しました!あつまるさんが以下のポストでイラストを公開されておりますので完成バージョンはそちらでご覧ください!

お気付きの方もいるかと思いますが、ラフでは表情差分だったものが、"何故か"ポーズ差分になっています。こちらから依頼したわけではなく、完全にあつまるさんのご好意で準備いただきました。本当にありがとうございます。

■お花屋さんの確定

お花屋さん決めも今回難航した部分です。僕のポリシーとしてお花屋さんは自分の目で見て決めたいというものがあります。今回も色々なお花屋さんを候補に入れようとしたのですが、そもそもお花屋さんに求める技術が特異過ぎて、候補を沢山上げることが出来ませんでした。

・「écru」(エクリュ)creative flowersさま ※
→最有力候補にしたかったのですが、そもそも大阪のお花屋さんであり、当初出張は費用の面から考えても現実的ではありませんでした。

・エリ花工房さま
→以下の友人たちが出したお花の出来が本当に良くて、度々相談させていただくのですが、スケジュールが今まで一回も合わず、残念ながら今回も合いませんでした…。

・XXXXさま
→衣装花で関東でこちらの望むレベルを提供できそうなお花屋さんは残りはここくらいなのでここが最有力候補でした。何気にここのフラスタの最初のお客さんが実は僕だったという縁もあり期待していたのですが…。最近お忙しいのか週1日しかメール返信が可能でないことに加え、こちらからFAKE IDOLの衣装の見積もりをお願いして以降にレスポンスが無くなったため、フォローをしても返信が翌週になる可能性が高く、今回は断念しました。

なお、ここの最初の依頼の画像を探したら見つかりましたので以下に置いておきます。2015年2月らしいです。9年前ですか…恐ろしいですね。

で、結論どうしたかと言いますと、「écru」(エクリュ)creative flowersさまに出張費を全てこちらで持つので、今回の企画に関してもお願いできないかと交渉いたしました。

正直お花屋さんが決まる前のこの時点では、予算にそこまで余裕はありませんでしたが、出張費は5~6万で済むと聞いたので、最悪僕のポケットマネーで何とかすればいいという判断になりました。

皆様ご承知の通りとなりますが、事情を酌んでいただいて、「écru」(エクリュ)creative flowersさまにお花をお願い出来ることとなりました。紆余曲折ありましたが、結果的に一番良い方向に進んだ気がします。当たり前ですが、関東で普通にお花屋さんを探すより出張費がかかるため割高になります。ですが、何物にも代えがたい技術があると思っておりますので、個人的には良い選択が出来たのかなと思います。

■お花のデザイン決定

・デザインラフまで

お花屋さんが確定したので次はお花のデザインに取り掛かります。僕の企画に関してはあまりイラストのあるなしに拘りを持っておらず、如何にお花を見せるかということを意識して進めることが多いです。ですが、今回は素晴らしいイラストがつくということで、それをどう活かすかということを今回ずっと考えておりました。

まずはお花屋さんのインプットのための情報をひたすら投げつけることから始まります。最近のオタク向けというかイベント向けのお花屋さんは、贈る相手のことをしっかり理解した上でお花を作ってくれることが多いので、お願いする側として本当にありがたいです。今回もインプットとなる情報をまとめお花屋さんにLINEで送りました。

余談ですが、LINE等のメッセージアプリ系でやり取りできるお花屋さんは本当にレスポンスが早くて助かります。急な変更にも対応してくれますし。メールでのやり取りのみだとどうしてもタイムラグが発生してしまいますので、ほぼリアルにやり取りが出来るお花屋さんは貴重です。

イラストを活かすことを大前提としてた上で、
まずは以下の4パターンを考えていました。

①等身大トルソー花にパネルをつける:1基(付け方、見せ方は要検討)
②パネルの衣装部分をお花で作りスタンド花とする:1基
③等身大トルソー花+隣にパネルをつけた普通のスタンド花:2基
④等身大トルソー花+②のお花 :2基

この当時は大ラフの段階だったのでいったん確定はせずに、ラフが出来てからそのイラストをどう活かすか考えながらお花の構成を決めようということになりました。お花屋さんからはイラストがとても素敵という言葉をいただき、イラストが目立つようなお花にしましょうという点で意識共有が出来ました。

なお、今回のイラストのサイズに関しては最初から等身大ではなく、A1ということを想定しておりました。なぜ等身大パネルにしなかったのだろうと思った方もいるかもしれませんが、当たり前ですが等身大パネルにした方が目立ちますし、あのイラストなら本当に会場中の注目を集められたかと思います。とはいえ、僕の思いとしてはやはりお花も見てもらいたいし、イラストだけが目立ちすぎても、お花だけが目立ちすぎてもいけないと思い、バランスを意識した結果、A1サイズに落ち着きました。

・デザインラフ案

イラストが完成したタイミングでラフ案に関しても確定しました。この時点でお花に使える予算は出張費込みで24万円ほどであり、かなりデザインに関しては融通が利く形となりました。その上で企画がバズり気味なので予算はもう少し増えるかも?という打診はしていたのですが、予算自体は十分なのでいったんこの予算で行きましょうという結論になっておりました。

以下お花屋さんに書いていただいたラフ案。

可愛いですね!!!この時点では予算が確定していなかったので、フラワーウォールは入っておりません。ここに立札と、あと忘れちゃいけない参加者の皆様の名簿を入れる必要がありますので、バランスを考慮して配置を調整してもらっています。なくらげに関してはなんと僕からではなく、お花屋さんからの提案でした。

折角なのでなくらげも入れたいということで、上記の2案のハイブリッド案を作成していくことになります。最近の僕のお花は、お花自体を見せたいということであまりバルーンを使わないのですが、今回ご提案頂いた以下のクリアバルーンが非常に可愛く、最終的には各所にちりばめていただきました。

・デザイン完成

立札はA3、名簿は参加者が多いので横長に30cm×50cmで確定し、この時点で後述する返礼品に湯水のごとく予算をつぎ込んですら、予算の余りが5万円ほどありましたので、それを全て使ってフラワーウォールを作成することにいたしました。で、出来上がったデザインがこちら!

90cm×180cm…?デカすぎんだろ。と思っていましたが、他のフラスタもだいぶ大きかったので結果的にはこれで良かったと思います。

以下は修羅場の時期のやり取りです。当然ですが、お花屋さんに掲載許可はいただいております!!!こちらが連絡したのが24時過ぎなので完全にこちらが悪いのですが、数分以内にレスポンスがあり、おおうwとなっていました。しかし、こういうことを言ってくれると本当にありがたいですね。何なら僕よりモチベーションありそうで凄いです。

■ボードデザイン決定

さて、ボードデザインです。そもそも僕は今までボードの作成から逃げてきた人間なのでまあ困りました。昔の花で割とプロ顔負けのデザインしてたじゃないか?と思う方、残念ながらあれはプロのデザインです。友人に本職のデザイナーをやられてた方がいて、本当に気合を入れたい時はその方にお願いしていたのです。今その方は色々忙しいので気軽に頼めるようなこともなく…。

この頃の僕は企画回りで割と手一杯であり、且つ自分の仕事もまあまあ忙しかったので、正直ボードデザインはどうにもならない状況でした。そんな中でダメもとで企画の参加者でフォトショ使える方!デザインやりませんか!ヘルプ!と泣きついたところ、hlazd(ハラゼット)さんが名乗り出てくれて本当に助かりました。

ボードを印刷する時間も必要ですので、非常に短い作業期間の中で、お花の色合いに合うような形で可愛らしくデザインして頂きました。盛り沢山のハート、非常に気に入っております。とにかく参加者が多かったため、名簿のチェックも含め非常に大変なお仕事となりましたが、hlazdさん本当にありがとうございました。

■パネル完成

立札、名簿、イラスト、全てが出来上がったのでこれをパネルにする必要があります。といっても、かつてのフラスタのように自分でチョキチョキすることも今はありません。あの作業がフラスタの醍醐味だとおっしゃられる方もいるかとは思いますが、今時は本当に便利なサービスがありますので今回はこちらを活用させていただきました。

カットライン含めて作成していただけますので、依頼側としてはデータ入稿をするのみで終わりです。本当に便利になりましたね。

■お花完成

そして完成したお花がこちら!!!!!

めっっっっっっっっっっっっっっっっちゃ可愛くないですか!?

まずは等身大トルソー花、小物含めて本当に精巧に出来上がっています。友人が色々なアップの写真を撮ってくれていたので、資料としても本当に助かりました。1枚目は僕の写真なのですが、靴も見てください。こういうところもしっかりと拘ってくれるのがいつも本当に助かっています。改めて思うのですが、衣装が本当に絶妙なバランスで出来上がっているんですよね。下手くそな表現で申し訳ないのですが、遠目に見るとしっかりと衣装衣装しているのですが、近くで見ると本当にお花がしっかりと主張している。金増さん※の作成する衣装花を僕が一番好きな理由です。

そして圧巻のフラワーウォール。現地で見た方は分かると思うのですが、本当に壁です。最初に90センチ×180センチのお花の壁を作りますと言われたときは、マジか?となりましたが、圧巻の出来で素晴らしい。もはや一つの作品になっていますね。当たり前ですが衣装花で隠れて見えない部分もお花がぎっしりと敷き詰められています。あと、くらげ!可愛い!

今回はこの企画以外にもフラスタは出されており、サイズとしては同サイズに近いフラスタが3基並んでおりました。他の企画にも参加されている方で、なんでこの企画のお花だけこんなに予算が必要なんだ?と思われる方もいるかしれません。一番のポイントはお花の量です。当たり前ですが、フラスタで一番お金がかかるのはお花です。今回は本当に大量のお花を使っていただきました。

■返礼品完成

実は今までこんなこと(返礼品)をしたことはなかったのですが、当初からあつまるさんのイラストが素晴らしいものになることは分かっていたので、企画の参加者様に何がしかの返礼品を贈ろうということは決めておりました。

イラスト完成後に最初に確定したのはポストカードです。まあ、あるタイミングで企画が跳ねるまでは、予算的にはポストカードを作るくらいしか可能でなかったというのが実情ですが…。ただ蓋を開けてみれば、年明けのイラスト完成以降に一気に参加者が増え、なんなら予算を全て使いきれない可能性すら出てくるほどお金が集まったというわけです。

そこで考えたのは予算を使い切るために、とにかく無茶苦茶豪華なポストカードを作ろうということです。高品質な6色RGB印刷(ハイエンドデジタル)を選び、考えうる限りの一番良い紙を使い、両面フルカラーで、PP加工(同人誌の表紙に使われるアレ)まで施しました。表面はあつまるさんの要望で全身ではなくしっかりと上半身を印刷しています。受け取った人は分かると思うのですが、マジで質が良いです。売り物になるレベルです。

その上でまだ予算に余裕があるぞとなり、企画当初に考えていたクリアファイルも作ろうということになりました。これも趣味モリモリで、どうせならホログラムも付けちゃおう!となり、両面フルカラーにハートのホログラムをつけました。今回のイラストがFAKE IDOLということで、ハートのホログラムが非常にマッチして可愛く出来たので、我ながら自画自賛しております。サイズに関しては趣味です。A5の方が他のクリアファイルと被らず、使い道があるという想いでこちらのサイズに決めました。受け取った人は分かると思うのですが、こちらもマジで質が良いです。売り物になるレベルです。(2回目)

それでもまだ予算余ってるぞ(焦り)となり、それならあつまるさんやなくちゃに配るためのアクスタを作ろう!となり、アクスタまで作成することになりました。フラスタの企画でアクスタを作って演者に贈ったことがある人って他にいるのかな…。

こう文章にすると一瞬なのですが、まず前提として僕はグッズの入稿をしたことがありません。あつまるさんは絶賛忙しいのでそこにも迷惑をかけられない。ということでひたすら独学でフォトショを使って、完成したイラストを入稿するという悪戦苦闘の日々が始まります。や、これ本当に大変でした…。1月は本当にこの作業に相当工数を取られています。

おまけ。こちらは自腹で作ったフルグラフィックTシャツ。

僕はらぷり関連のライブでは一貫してえか先生のフルグラフィックTシャツを着ていたのですが、ふっと悪戯心が沸いて出てきてこんなことに。なんなら表のFAKE IDOLちゃんの髪の毛もろに切れてますからね。しかし絵になるイラストです。ただの白シャツにプリントしただけなのに、まるで売り物の様。こちらに関しては、なくちゃから見える位置に座れたら着て行こうくらいのノリでしたが、結果的に良い位置に座れたので出番があり、お蔵入りせずに済みました。

■色紙完成

色紙に関してあまり触れられず申し訳ありませんでしたが、ヨセッテイにて募集を行い、最終的に99名に参加いただき、5枚の色紙を印刷してプレゼントボックスに入れておきました。みんながみんな演者にお手紙を書けるなんてことはありませんので、他の人には見えないけれどちょっとしたメッセージを演者に届けられるこのサービス、個人的には割と気に入っております。今後も機会があればやっていきたいと思っています。

■当日の動き

さてライブ当日です。当日は何があっても僕自身が会場にいないとどうにもなりません。ライブまでの1週間、絶対に体調を崩せないため本当に緊張の日々でした。

これが印刷したポストカードとクリアファイルです。は?これ一人で持ってくの?となっていました。(持って行きました)

当日のタイムスケジュールはこちら。

10:00~会場到着
10:30~フラスタ最終確認打ち合わせ
以降ひたすら返礼品対応
12:00~昼食購入のため離席(15分程度)
15:00~気分転換のため散歩(15分程度)
17:20~返礼品受付締め切り

ほぼフルタイムじゃねーか。しかしマジでようやりましたねこれ。なんならこれ自分がここ数年最もモチベあるライブの前ですからね。まあ当然ライブ始まる前に体力はゼロになっていましたが、開演のイントロで体力は全快しておりました。我ながら現金な体してるなあと思いますが、みんなそんなもんですよね?

当日お手伝いしてくださったのは、棗いつきのオタクである、トレミー様。太陽の様なオタクで、まともに話すのは実はこの日が初めてだったのですが、多分なご協力をいただきました。改めて感謝いたします。ちなみに返礼品受け取りの第1号になっていただきました。

あとその場のノリで手伝ってくれた友人たち。君らもありがとう!むっちゃ助かりました。

具体的な数は申し上げられないのですが、220名以上の方に返礼品をお渡しすることが出来ました。こういうものは実際どれだけの人が貰いに来るのかなあと考えておりましたが、ここまで多くの方が受け取りに来てくれるとは…と純粋に驚きました。おそらく人生で最も沢山の人からお礼を言われた日になったと思います。

本記事を書きながらグッズを改めて見直していたら、自分が参加者なら間違いなくこれ貰うな…と思いました。や、これライブ前に貰ったらテンション上がりますよね!と謎の自画自賛。

こちらは皆さまからの差し入れ。本当にありがとうございました。

当日はバタバタしており、あまりお話を出来なかった方も多いかと思いますが、これからも様々なライブに参加しますので、本企画の思い出等、お気軽に話掛けて下さい!

■余談

先日お花屋さんから発送していただいたパネルが自宅に届きました。こちら非常に思い入れの深いパネルとなりましたので、僕の持っている最も大切なポスターと並べて末長く部屋に飾りたいと思います。

なお、ご存知の方はご存知かと思いますが、本企画中に実は別でフラスタ(企画)1件、楽屋花(個人)1件をやっていたりします。大規模企画をやっている最中に並行して何かをするのはお勧めできませんね。忙しさで倒れます。

■次回の企画について

実は水面下でもう交渉を始めております。我ながら懲りないなあといったところですが、もう少し形になったタイミングでミンサカに企画を立ち上げたいと思います。アンケート書いてくれた方のうちの何人か!期待して下さいね!!!どんな花にするかはまだ何も浮かんでいません!

■フラスタに必要なもの

最近個人的にDMでフラスタや楽屋花についてどうやったら出せるのか相談されるケースがちょくちょくあるので、簡単に回答します。
基本的には以下があれば大丈夫です。出しましょう。

 ・モチベーション
 ・お金
 ・時間(工数)

お金に余裕がある方は、個人で出すことも出来ます。ただし、お金に不安がある場合であっても、企画を主催して参加者を集めることでお金の負担を減らすことが出来ます。

(ミンサカの場合、企画完了日の翌月末にお金が振り込まれるため、最大で2ヶ月弱リードタイムが発生します。企画が大規模になればなるほどかかる費用が大きくなるため、ある程度の手持ちの資金は必須となります。)

時間に余裕がある方は、自分でイラストやボードを準備することで費用を抑えることが出来ます。

しかし、モチベーションがないとどうにもなりません。個人にせよ企画にせよ、とにかくモチベーションが要ります。あと、モチベーションの維持も必要ですね。魂を燃やし続けて下さい。

あとたまに聞かれるのですがメリット、デメリットについてです。
以下僕の思うメリット、デメリット。

【メリット】
・喜んでもらえる
・作る楽しさがある

【デメリット】
・大変
・お金、時間がかかる

正直打算でやるようなもんじゃないですし、認知を貰いたかったりするのであれば別の方法を試みるべきです。企画に関していえば、メリットよりもデメリットの大変さが際立ちますので、推しに喜んで貰えればそれだけでいい!くらいのノリでやるくらいが丁度いいと思います。

なお、僕に聞きたいことがあれば答えられる範囲で何でも相談には乗りますが、相談に関しては、出し方が分からないので教えて下さい!というのではなく、自分で下調べした上で、ここが分からないので教えて下さい!といった形でお願いしたいです。モチベーションを感じられる方からのご相談は歓迎します。

■ミンサカの使い方

あとこちらもよく質問がくるミンサカの使い方です。非常にざっくりとした流れを説明しますと。以下の通りとなります。

  1. 登録(こちら側作業)

  2. 承認(ミンサカ側作業)

  3. 進捗報告(こちら側作業)

  4. 完成報告(こちら側作業)

  5. 収支報告(こちら側作業)

  6. 最終報告(こちら側作業)

それぞれの具体的な内容に関しては、僕の企画したミンサカのページを参照してみて下さい。

まさに令和のサービスといった感じで初心者にも非常に使いやすいUIであり、初めてフラスタの企画をやろう!といった人にこそ使ってほしいプラットフォームです。過去の企画に関しても探しやすいので、参考に出来る例も沢山ありますし。こちらに関してもメリット、デメリットを記載しておきます。

【メリット】
・宣伝しやすい
・参加者への連絡がスムーズ
・参加=入金なので入金漏れが存在しない
・参加=名簿に記載の名前が確定する
・参加者の名簿の一覧化(csv)が可能

【デメリット】
・手数料がかかる

手数料に関しては、個人で集金しない限りどのプラットフォームでも発生し得るものですので、デメリットらしいデメリットはほぼ存在しないと考えて良いかと思います。

友人たちの企画でもまだ、TwiPla+別の集金サービスというような組み合わせでやっている方も多いので、一度ミンサカを使って企画してみて下さい。その快適さに驚くと思います。

■最後に

ここまでお読みいただきありがとうございました。勢いだけでひたすら書き綴りましたので、読み難い部分は多々あったと思いますがご容赦下さい。この記事を読んでフラスタというものに少しでも興味を持っていただければ幸いです。

以下は企画参加者向けのアンケートです。本来は参加してくれた人のみでしたが、この記事を読んで次回参加してみたい!と思った方がいれば回答をお願いいたします。冷やかしはご勘弁下さい!

■追記(2024/02/19)

すいません、1点だけ追記させて下さい。僕の最近の企画は非常に規模が大きくなっていることもあり、「1口しか参加出来なくてすいませんが〜」や「微力ながら〜」など、一見すると卑下されている様に捉えられるお言葉を割といただくことがあります。

これ、マジでそんなことはありません!僕の企画は基本的に1口1000円とさせてもらっていますが、この1口の積み重ね、普通に凄いですよ。仮に皆さん1口でも今回ですと、30万近くになりますし。

企画の中にも記載しておりますが、僕の企画は口数によって扱いを変えることはありません。特に学生さんはイベントへの参加も大変な中で企画に参加されていることが多いので、本当に無理はしないで下さい。社会人になってまだ僕が企画やっている様なら、その時に気持ち多く入れるとかしてくれると喜びます!

口数によって返礼品に差を付けることも一瞬頭の中によぎりましたが、僕の企画でやりたいこととズレてしまうのでやめました。そんな中であえて沢山の口数を入れてくれている方には、企画を頑張ることでお返ししようとしているつもりです。

最後まとまらない感じですが、言いたいことは伝わったのかなと思います。追記まで読んでいただきありがとうございました。

「écru」(エクリュ)creative flowersさま。僕が何度もお世話になっているお花屋さんです。こちらのお花屋さんのフラワーデザイナーが金増佑美さまとなります。Sakaseruにも登録されております。最初はSakaseru経由でお花の依頼をしていたので、実はここのお花屋さんと金増さまがイコールになっていなかったりしました。

以下からLINEでお店を友だち登録すれば、スムーズに依頼可能です。お問い合わせだけでもお気軽にどうぞ!

メインのお客さんは坂道系なので、皆さんそこまで目にしていないかもしれませんが、様々なミニフラワードレスや等身大のトルソー花を作成しておられるので以下のアカウントのメディア欄を是非ご覧ください。素晴らしいお花の数々を見ることが出来ます。

https://twitter.com/AstinaCreators

以下は僕が今までお願いしたお花です。


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