面倒でこじらせたオタクのひとりごと

ひとつ前にも書いたとおり、Netflixで『BUMP OF CHICKEN TOUR 2019 aurora ark TOKYO DOME』を見た。

正確には10代のころにバンプの音楽をたくさん聞いてきた夫に勧めた結果、いっしょに見ることになった流れである。夫はわたし以上にBUMP OF CHICKENに思い入れがあるのは知っていたし、とっても楽しんで見ていたようだった。

翌日、ごはんを食べているときに夫に聞かれた。「あのアンコールを見て感動しなかったの?」と。

感動…うーん……感動ねえ……とわたしは言葉を濁してしまった。そのあとに続いた言葉が実にわたしらしい答えだったと思う。

「感動というか、素晴らしいバンドだとは思ったし、あの会場の熱量を見たらすごいことが起こっているんだとはわかったけれど、バンプの音楽をずっと信じてきた人と同じ熱量でわたしは見れていないから、軽率に感動したとか共感したとかすごくよかったとか言っちゃいけないというか。たまに聞いていたくらいのわたしが感動したとか言ったところで薄っぺらい感じがしちゃうから申し訳ないし、バンプを深く長く愛してきた人にしたらとんでもなく素晴らしい時間だったんだろうなと思ったから、わたしはそんなかんたんに感動したとか言えないかなあ」

我ながら面倒なやつだなと思うけれど、あのアンコールの『ガラスのブルース』やその後に続くダブルアンコールを見て、わたしはそう思ったわけです。あれは、彼らや彼らの音楽を信じている人たちが通じ合う時間だったと思うし、深く知らない人がむやみに土足で入り込んでいい時間ではなかったと感じている。

わたしにも長い時間応援してきている人たちがいる。20年近くの時間を過ごす中で、いろいろ思うこともあった。だからこそ、誰かや何かを深く長く愛している人たちへのリスペクトも忘れたくないとわたしは感じている。結果、こういう面倒な回答になってしまった。

特にオチも結論もないけど、わたしはそう思ったという備忘録。


夫はというと、とにかくあの時間が素晴らしかったことはわかってくれたみたいでうれしいみたいなことを言ってビールを飲んでいた。


読んでもらえてうれしいです!とにかくありがとうと伝えたい!