エンタメマーケティング12 CMのオスカーでの生き残り

「CMのオスカー」
きっと、業界内外関わらずこのイメージがあるだろう。
「上戸彩」を代表として「武井咲」「剛力彩芽」「忽那汐里」が看板の若手女優としてあげられる。
もちろんベテラン女優、俳優も多く所属しているが、オスカーらしいと言ったら「上戸彩」であろう。「CMの女王」と呼ばれCM好感度も高く、結婚妊娠出産した現在もCM出演を続けている。
しかし、女優としてはどうだろう。「CMの女王」「CMのオスカー」よ言われ聞こえは良いが、演技力を評価されないのが「オスカーの女優」という空気が世間に流れているのは間違いない。

しかし、そのオスカーで演技力が評価されているのが「米倉涼子」である。
「ドクターXシリーズ」「ナサケの女」「交渉人」と確実に視聴率も取る女優になっている。上記3シリーズは少しオーバーな演技を要求される作品ではあるが、「黒革の手帳」を始めとする松本清張ドラマ等では魅力的な演技を見せている。
しかし、彼女は最初から演技力を評価されていたわけではない。

「黒革の手帳」の主演が決まった際、松本清張ファンは嘆き悲しんだ程だ。
前年の大河ドラマ「武蔵MUSASHI」の演技が酷いと不評だったからだ。それ以前にも「整形美人」や「奥様は魔女」等にも主演していたが、どちらもコメディテイストのものであり演技力を多くは要求されなかった。
コメディテイスト以外の、松本清張ファンと市場が被っている大河ドラマでの演技を見ていたファンからは相当不安視されていた。
しかし、前評判を跳ね返す演技力を見せ、視聴率評判共に好評に終わった。
その後、ミュージカル「CHICAO」でロキシー・ハート等のミュージカルにも出演する等、着実にキャリアを重ねた。

しかし彼女はミュージカルに出れるような声質では無かった。彼女がテレビに出始めの頃、「THE 夜もヒッパレ」という日本テレビの音楽番組の女性司会者としてレギュラー出演していた。この番組、今売れている歌手本人ではなく他のタレントや歌手が歌う番組で大変な人気を博していた。もちろん米倉涼子も番組内で歌を披露するのですが、もはや放送事故かと思うレベルだった。
大変人気番組だったこの番組、米倉涼子が司会になった途端、視聴率が下がった。そして、そのまま歴代最短の女性司会者として番組終了。
その理由は彼女品のなさ、頭の悪さだった。それを表す印象的な出来事として、男性司会者の方に「米倉さんは、音楽はよく聴かれますか?」と質問された際「っていうかー私お洋服が好きなんです!」と音楽番組の司会なのに答えていた事だ。
その当時幼かった私も素直は感想は「なんだこのバカな女」だったのをよく覚えている。
バラエティにはこの頭の悪さじゃ無理だし、このまま女優にも歌手にもならず、この人は消えていくのかな、と思ったところから2年で黒革の手帳、更にそこから4年「CHICAGO」のロキシー・ハートを演じる程まで実力をつけた。

努力したのだろう。

ただ、その一言しか出てこない目まぐるしい成長である。
ロキシー・ハートを演じるにあたってのインタビューでも「悪声で、歌も下手で自分で習いに行きました」と答えていた。
本当に努力したのだろう。あの「THE夜もヒッパレを終わらせたバカ女」はどこにもいなくなっていた。

オスカーの中にも自らの努力で人気も実力も両方得た女優もいる中、消えていく人間、嫌われる人間も多くいる。
「武井咲」などは「ゴリ押し女優」「またオスカーがCM女優出したのか」とネットで叩かれている代表だろう。
「剛力彩芽」も「演技が下手」「歌下手なのになぜ歌わせた」「Mステは事件」などと言われているが、ドラマが当たり視聴率を取っている事もあり、何となく批判は減ってきたように見受けられる。

そんな中、オスカーの未来のスター達が悪く言えば「いっしょくた」に纏められている「X21」というアイドルグループがある。
オスカープロモーション主催の「全日本国民的美少女コンテスト」のファイナリストで作られたアイドルグループである。金曜日の深夜にテレ朝で飯テロをしてくる女の子が色々出てる番組のあの女の子達と言えば伝わるだろうか。その飯テロ番組「GO!オスカル!X21」に出演しているのが彼女達「X21」のメンバーである。
彼女達はCDも出しながら個人の女優業等の活動も行っている。

そのX21で一番個人の仕事をしているのはリーダーである吉本 実憂は「軍師官兵衛」への出演等、女優としても活動している。センターであり、リーダーであり、事務所がこれから売りたいのだろうと良くわかる仕事量と扱いではある。最近ではバラエティ番組等にも出演し、露出を増やしてきている。
しかし、彼女も努力をしなければ「またオスカーのゴリ押し」と言われてしまうだろう。

では、他のメンバーはどうなのか。
副リーダー
特に大きな活躍をするメンバーが居ない。もちろん彼女達が学生であるため無理な活動が出来ないというのも理由ではあるだろうが。
しかし、一人ズバ抜けて個性を放っているメンバーがいる。
「籠谷さくら」という16歳の子だ。
まだWikipediaすら作成されていない1メンバーにすぎない。
しかし、番組を見ている人は頭に残っている人が多い程、番組内で目立つ存在である。決して誰かを贔屓して作られている番組ではない。メンバー全員平等にチャンスがあるように見受けられる。
その中で目が行ってしまうのが彼女なのだ。
彼女を見たことがある人の多くは典型的な「元気印」といった印象を持っただろう。ハキハキと喋り、表情が豊かで、頭の回転が良い、芸人のような対応、そしてオーバーで視聴者に解りやすいリアクション。
本人にに自覚があるのかは解らないが完全にバラエティに焦点を合わせている。
セット売りされず、一人になればバラエティ枠として確実に伸びる逸材だろう。

しかし、現在彼女はアイドルとして売られている。「マジカル☆ドリーム」というアニメのOPを歌うアイドルグループにも所属しており『子供っぽい可愛い見た目』を活かした仕事が多いように見受けられる。
事務所は、バラエティに焦点を当てた活動はしていないようだ。スタイルの良さや顔の方向性から「ロリ巨乳系」でグラビアに売っていきたいのだろうとは察せられる。実際DVD等も出しているようで、今後の方向性は迷ったとしても、バラエティにまで行ければ生き残れる逸材だろう。

では、他のメンバーはどうなのか。
GO!オスカルX21の番組内で、目立つ子は若干名いる。しかし、前記した籠谷さくら程ではない。あまりにもクジ運が悪くイジられる、コーナーに最適な部活動や習い事経験がある等でたまたま数名目につくだけだ。

しかし、彼女達が全員この番組で目立つ必要がない。ここで名前が少しでも売れれば、少しでもテレビ慣れすれば十分だ。
何故なら、アイドル&グラビア→バラエティタレントの枠も、ママタレ主婦タレの枠もAKBグループで予約が埋まっているのだ。
オスカーには沢山の実力のあるやくしゃさんもいる。抱き合わせ商法のバーター枠を狙って、女優として売れるチャンスを狙ってもいい。
残念なことに歌が下手でも歌わせる可能性の高いオスカーだ、歌手として売れる機会を狙ってもいい。

オスカーというだけで、沢山のチャンスが彼女達にやってくるだろう。
そのチャンスを生かすために、一番大切なことは
「自主的な努力」
である。

歌のあの下手な状態で、演技のあの下手な状態で、お披露目をする会社なのだ。
会社が指導してくれると思ったり、自分はできると思っていると、チャンスを掴んでも叩かれるだけで終わってしまうだろう。

GO!オスカル!X21をうっかり見て、ついつい彼女達の名前をどんどん覚えていき、好きになってしまった人間としては、できるだけ多くのメンバーにチャンスを生かし、成功への道を、生き残る道を掴み取ってほしい。

#アイドル #マーケティング #ポジショニング

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?