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24.02.25_高校実験と大学実験と研究室の実験で感じた"違い"

こんばんは、多部栄次です。
ぼちぼち日記やっていきましょう。

給料日を迎えた後何をするのかというと、回転寿司行くことが月一の楽しみなんですよね。今日は好きなだけ…の8分目を食べました。20皿程度で満足する体になっちゃったな、と高校時代の鉄の胃袋だった時を思い出しながら食べてました。

この三連休で一番の出来事は二回のオフ会ですね。
一つ目は昼に行われたオフ会で、自分の悩みについて最大限相談に乗ってくれまして、本当に心が救われました。未知は一つだけではないということが分かりましたので、とりあえず今は心身を休めますが、久しぶりに友達というつながりが増えたので嬉しいですね。

もう一つは有機化学に関する動画をYouTubeで発信しているもろぴーさん(@morop_)とsin有機化学さん(@sinOrganicChem)のオフ会に参加したことですね。


何も用意してなかったのでメモ帳にお二人のサインをお願いしました汗

自分入れて8人の会を開き、いろんなお話を聞きました。みんな化学好きや化学出身なので親近感が最初からありまして、いやほんと、これだからオフ会はやめらんねぇな(数年ぶり)。お二人からサインもいただきましたし、3ショットももらいました。最高でしたね。YouTubeでいつも見てるので、生でお会いできることの嬉しさは言葉にならないです笑

そして他の視聴者という名の同士とも話せたのが嬉しかったです。何回嬉しかったです多用するんだって話ですけど、まぁそれだけ嬉しかったってことです。話題はいろいろありましたが割愛するとして(研究開発や有機化学、動画制作に関する話は興味深かったです)、次の日引越しの荷解きがあったので二次会の参加はせずに帰りました。

本当に企画も含め、ありがとうございました。また機会がありましたら、ぜひまた参加したいと思います。

閑話休題

さて本題に入るんですが、みなさん化学実験やったことありますか?(唐突) 

文理問わず、中学までならやっていたかもしれませんね。僕は小学生の頃だとスライム作ったことや中学実験で玉ねぎの細胞を顕微鏡で観察したのが印象的でしたね。小学生のころから理科の実験は好きでしたし、サイエンススクール、科学館でいろんな不思議を体験しました。原理とか全然わからなかったんですけど、なんか面白くて惹かれるものがあったんですよね。

高校化学の実験では有名なのがナイロン合成でしょう。僕は高校見学のときにやりました。(ちなみに高2の時の化学実験は全く覚えてないです。あのときの女性の先生には申し訳ないことをしたな…)

ただそのときは「なんか薬品二つ混ぜたら白いなんかができた」ってだけの印象で、どういう原料がどう反応して何が合成されたのか全然関心なかったんですよね。高校一年の時点で化学嫌いになってましたから。

高校生の頃はもうバスケと筋トレと睡眠とゲームと彼女ほしいしか頭にないパッパラパーでしたからね僕。すいません小説を書くという大事な趣味が抜け落ちていました。まぁとにかく学校の勉強は生物を除き大の苦手でした。

それは大学の実験演習でもそうでしたね。原理やプロセスとその理由も説明されるんですけどまぁこれが頭に入らない。必死に黒板に書き写したり、友達に解らないこと訊いて教わっても全然わからない。

大学四年や大学院で研究室配属されたときにはじめて、化学がほんの少しだけわかった気がしたんですよね。「ああ、あのときのこれってこういうことだったんだ」って。すげぇアバウトな表現しましたけど、

このときの違いは何なんでしょうね。知の蓄積なのか精神的な成熟なのか。
個人的には情報に対して受け止められるだけのキャパシティを持てるようになれたと考えています。

要は「器」を作ってからでないと理解や感動を受け入れられる量は限られてくるんだなと感じています。

新しいことを一から学ぶには相当の労力と苦痛が伴います。受け止める器がないか、かなり小さいからです。これを大きくするには、それを受け入れて、容量を無理やりにでも広げていくことが必要だったりします。

でも例外的に自ら器が大きくなることがあるんですよね。それは自分の心が動いた時です。

すごい! おもしろい! なんで!? きれい! みたいな感動や、これやってみたいというモチベーションや動機、名状しがたい心の動きが、情報を受け止める器が大きくなるんですよ。言ってしまえば、その特定の情報やキーワードに対してアンテナが張って、「これは自分にとって必要な情報だ」と脳が認識する故なんですけども。

僕の場合、ラボに入ってようやく化学を自分事にできたんですよね。それと同時に面白い本に出会って、化学のすごさと面白さに改めて気づけたというのもありますね。小さい頃は不思議でなんか科学者ってかっこいいという印象だけで器が自然と大きくなってたんですけど、大学3,4年の時に「こんないろんなことに役立っているんだ」という感動と「自分もこういうの作りたい」「化学の世界をもっと見てみたい」という心の動きから、小さくなりかけた化学分野の器が大きくなっていったんだと思います。まぁ化学科だったんで無理やり詰め込まれて大きくならざるを得なかった一面もないと言えば嘘になりますが笑

ちなみにその感動した一冊は「感動する化学 未来をひらく化学の世界」ですね。大学の図書室で本を読むのが何となく好きで、その一冊に出会えたのがトリガーだったかもな、と今になって思います。いまその一冊を買って手元に置いてます。

化学ってすごい、かっこいい、めっちゃ貢献してるやんと感動した一冊

なので、研究室配属というのは自分にとって大きな人生の転機だったと思います。いろいろあって、結果博士課程修了までいけましたが、まだまだ器は小さい方ですし、数多の情報量やその専門性という名のウエイトを前に受け止めきれないことも多いです。だからこそ、少しずつでもいいから大きくして、理解に落とし込んでいきたい。そう思います。

それではおやすみなさい。明日も良い一日を。

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