休職記録①:休職に至った経緯について

実は先月末から休職をしている。
昨年から漠然とした体調不良が続いていて、秋以降は夜になると翌日の仕事が怖くて泣いてしまうことが日常茶飯事だった。
ひとつ大きめの仕事を持っていたので、何とかやりきらなければの一心で耐えていたけれど、年明けにそれを終えたタイミングで、ガクッと崩れてしまった。

身体を起こすことができず、始業時間のギリギリまで布団で恐怖心と戦い、なんとか這い出てPCの電源を入れるも、まったく頭が働かない。
やるべきことはちゃんとあるのに、どうやって取り掛かれば良いのかわからない。
メンタル不調の例としてよく見る文章だけど、本当にこうなっちゃうんだなと思った。

そこからは仕事を休みがちになり、何とか気合で出勤しても仕事にならない日々が続き、寝る前や出勤前に動悸や吐き気、息苦しさに襲われるようになった。

これはダメかもしれないと思い、ちょうど1on1のタイミングだったので上司に相談したら、心療内科を受診することになった。

先生からは、仕事から離れて一旦休みましょうと言われ、診断書を受け取った。
まぁそうなるわな。それが医者のお仕事なんだし。
元々休むことにかなり罪悪感を感じるタイプなので、休まなければならなくなってしまったことに対する悔しさもあったけれど、
どちらかというと、これでしばらく仕事から離れられるという安堵感が大きかった。

とりあえず1か月の休職期間なので、そろそろこうなってしまった原因分析や対策を考えていかないといけない時期らしい。
この間から考えるようにはしていたけれど、どうにも体調が悪くなってしまうので、少しずつこれを書き進めている。

ひとまず現状の整理を兼ねて、まとめてみようと思う。


ざっくりした原因

色々な要因が重なって休職するに至ったわけなのだが、よく聞くような人間関係や膨大な仕事量といった会社自体に関することは全く関係無く、寧ろ良い状態。
外的要因としては、転職と生活習慣の変化を同時に発生させてしまったことが大きいと思う。
前職では成長を感じられるような仕事をさせてもらえず、このままでは茹で蛙になってしまうと焦って、転職をした。
そこに、ちょうどいい機会だからと、引越しと同棲開始という生活環境の大きな変化までも重ねてしまったのが悪かった。

また、内的要因としては、私自身の考え方や物事の捉え方の歪み、気持ちのコントロールのできなさが、今回の事態を招いたと思っている。
変に真面目すぎたり完璧主義だったり、自分を責めがちなネガティヴな考え方で、どんどん精神的に追い込まれてしまった。
この辺りは今後どのように対策していくか、考えなければいけない。

ここからは、原因と思われる出来事を細かく書いてみようと思う。


原因その1:仕事環境の変化

まず、仕事環境がフル出社からフルリモートに変わった。
前職では毎日出勤して、同僚や上司、他の部署の色んな人とも顔を合わせ、他愛のない会話もたくさんしていた。
これが思ったより自分にとって大事なことだったと気づかされた。
フルリモートになると、毎日毎日ひとりで仕事をする。
もちろんWeb会議やハドルで会話をすることもあるが、基本的には業務連絡だけ。
雑談をするシーンが全くと言っていいほど無い。
しかも仕事場は自宅。部屋数の都合上、仕事も趣味も睡眠も、すべて同じ部屋でしていた。
朝、PCの電源を入れるだけでぬるっと仕事が始まり、ひとりでもくもくと仕事をこなし、今日は一言も声を発してないな…なんて思いながら、ぬるっと仕事を終える。
疲れる通勤も無いし、いつでもおやつが食べられるし、おしゃべりでちょっと面倒な人に仕事を邪魔されることも無い。
最初は気楽だったが、私の場合仕事とプライベートの切り替えがうまくできていなかったようで境界線がボヤっとしてしまい、どちらもだんだん楽しめなくなっていった。

それから、仕事内容や仕事への向き合い方も変わった。
前職での仕事は、8割が毎日決まった作業をこなすルーティンワーク。
ルーティンワークをいかに効率良く終えるかが勝負で、残りの時間をできるだけ増やして、他の進行中プロジェクトに関するタスクを進める。
といっても、ほとんどのプロジェクトは上司や上の部署から降ってきた仕事だ。
完全なる年功序列のトップダウン体制だったので、自分たちでこういうことをやってみたい、こういうところを改善したいといって取り組むことができる時間はほぼ無かった。
この環境で、私たち平社員にできることは、ただ上から指示された作業しか無かった。
次から次へと指示が飛んできて、それをこなすだけで手一杯だった。
いくら頑張ってもろくに評価されず、昇格できるのは上の代がいなくなって、自分たちの代に順番が回ってきてからだと思った。
このままでは、自分の市場価値はどんどん下がってしまう!
この会社の中でしか通用しない人材になってしまう!
そんな焦りを感じて、転職活動を始めた。

転職先では、上司や他部署から指示が飛んでくることなんてほとんど無かった。
自分たちの頭で考え、自分たちで仕事を生み出し、自分たちで企画を立てて進める必要があった。
社会人になって3年も経つのに、自力で仕事を推進していく能力が全くついていないことに、わかってはいたけれど愕然とした。
前職では同期の中でもかなり評価されていた方だったのに、全く通用しなくなった。
自分より社会人歴の浅い同僚が、めちゃくちゃ活躍している。
転職して良かったと思えたと同時に、どんどん自信を無くしていった。
自分のできなさを思い知るのがつらくて、最終的には同僚と顔を合わせるのがとんでもなく怖くなってしまった。


原因その2:加えて、生活環境の変化

転職と同時に、関西に引越して同棲を始めた。
当初はそんなに重く考えていなかったのだが、家族以外の他人と生活をすることの難しさをめちゃくちゃ痛感した。
まず生活リズムが合わず、睡眠サイクルがどんどん崩れていった。
寝室を別にして一人で寝るようにしても、夜中に帰宅する音で必ず目が覚めてしまい、生活音で寝付けず、翌朝はどうしてもつらくなり、仕事への集中力も落ちた。
他にも些細な変化に対するストレスが積み重なりイライラしてしまうようになり、相手に当たってしまうことが増えた。
若干コントロールフリーク的な側面があるようで、自分のことが誰かの影響で思ったとおりに進まないとストレスを感じやすいらしい。
例えば私は余暇の時間はできるだけゆったり静かに過ごしたいけれど、相手が大きな物音を立てたり騒がしかったりすると、ものすごくイライラしてしまう。
こういったことが原因で相手とぶつかり心にイライラを溜め込み、更に仕事とプライベートの切り替えがうまくできていないせいで、仕事・プライベートそれぞれのストレスが相互に悪影響を与えてしまっていた。
最近は相手の協力もあってかなり改善できているが、転職直後の大事な時期にプライベートの悩みを仕事にも影響させてしまったことは、かなり痛いミスだったと思う。

特に睡眠サイクルが崩れたことは、精神的にも身体的にも大きな影響があった。やはりすべての資本は睡眠だと再認識している。
同棲相手とも話し合い、できるだけ熟睡できるよう改善を進めている。
元々夜型なのもありなかなか規則正しいサイクルに戻せていないので、改めて反省。
休職期間中に整えたい。


原因その3:考え方・認知の歪み

睡眠サイクルの乱れと並ぶ大きな要因として、考え方や認知の歪みがあると思っている。
仕事環境の変化に伴って自信を無くし、そこから他人と自分を比較し、自分を責め続けてしまうようになった。
完璧じゃない自分を許せなくて、すぐに自分を責めるのは昔からだった。
自身の弱みに直面したときに、それを何としても乗り越えようとするポジティブな方向に変えられれば良いのだが、どうしても私はダメな人間だ、と悲観的な方向に考えてしまう。

この間恋人から、自分を責めるのは楽なことだと言われて、腑に落ちた。
ダメな自分を変えるために勇気を出して行動するのが怖いから、また失敗するのが怖いから、自分を責め続けて逃げているんだと思った。
行動できない、変われない自分が嫌だから、無意識に周りのせいにしているんだと思った。
確かに一緒に仕事をしている人たちはみんな私より優秀だし、経験もある。
でもそれは私が仕事のできないダメ人間だということとは別の話。
みんなより経験がないんだから今できないのは当たり前だし、でも逆に私だからこそできることもちゃんとあるじゃん。
今できないことは、これからできるようになっていけば良いだけ!
そういう風に、現状を客観的に捉えて、自分を認めつつ、前向きに頑張れる考え方を癖づけていくことが大事だと今は思っている。


まとめ

ざっくりまとめると、

  1. 仕事中、または仕事とプライベートのメリハリがない

  2. 仕事のスタイルが大きく変わり付いていけず、能力不足を痛感し絶望

  3. 睡眠サイクルの乱れ(による体調不良)

  4. 悲観的に考え自分を責めることで現実から逃げる癖(2と関連)

こうやって書いてみると、「え、こんなことで休職するまで体調悪くなったん…?」という感じだが、私にとってはこの辺りを適切な状態に保ったり改善したりすることが大事なんだなと知ることができた。
あと一気に環境を変えすぎないことも大事。
睡眠に関しては割と万人に共通だとは思うけれど。

どのようなことにどれだけストレスを感じるかは人によって全く異なるので、私の場合はこうだったというお話だということは了承いただけるとありがたい。

この話を踏まえて、今後同じことを繰り返さないようにどのような対策をしていくか、改めて考えてここにも書いておきたいと思う。

あとは休職中どんな風に過ごしたか、どんな過ごし方が良いのかについても、休職を終えたらまとめておきたいなと思っている。

とんでもない長文になってしまったけれど、ここまで読んでくださった方がもしいたら、ありがとうございます。
あわよくば誰かにとって参考になればうれしい。



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