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他のTravellinGorgeous®SNSにて書いたことがありますが、日本各地のアフタヌーンティーで出会うスコーンは、本場英国で出会うスコーンと全然違うのです!これは蒸しパンか?というくらいフワフワしていたり、親指の爪先ほどの大きさだったことも!例え有名ホテルであっても、『ここのペストリーシェフはスコーンってどういうものか知っているのかしら?』と、疑問に思うことも結構あります。品が良過ぎてスコーンから遠いモノになっていたり、ミニサイズ過ぎてクロテッドクリームと苺ジャムを塗る面積すらなかったりするのは、どうなのでしょう?

イギリスでも、サヴォイホテルなどフレンチ系の洗練された柔らかめ上品スコーンを出すティールームはもちろんありますが、スコーン最大の特徴であるボソボソする食感はきちんと残していたり、サイズも小さめとは言え最低でもゲンコツのひと回り小さめくらい、それなりに存在感と重量があります。

おそらく、日本国内でスコーンと呼ばれている品の半数以上は、アメリカでいう‟ビスケット”に近い様な気がします。KFCのホットビスケットの類です。フワフワ柔らかく食べやすい食感。KFCほど柔らかくなくても、ベーカリー等で見掛けるスコーンは、こちらに近いものが多いですよね。

スコーン最大の特徴であり魅力であるところは、食べる際にボロボロ細かくなってしまう独特なボソボソとした食感。口の中の水分を全部持っていく系は食べにくく(だから紅茶と一緒に頂く訳です)、日本人には好まれないため自ずとビスケット系が多くなったのでしょうか。

イギリスでは、地方の小さなティールームでも、スーパーのプライベートブランド品でも、ゴツゴツした正統派スコーンに出会えます。もちろん、5ッ星ラグジュアリーホテルでのアフタヌーンティーでは、ホテルにより特徴的な美味しいスコーンを頂けます。粉の種類と水の硬度の違いもあるでしょうが、もうちょっと骨太で、食べ応えのあるスコーンに日本でも出会いたいものです!

私の超個人的見解、イギリス国内でスコーンに自信がある(美味しい)ティールームのメニューには、『クリームティー』が必ずある!特に、地方の小さな町や村には、必ずクリームティーが人気の店があります。クリームティーとは、スコーンと紅茶のシンプルなセットメニュー。アフタヌーンティーの様に、サンドウィッチやペストリー類が無い分、スコーン自体のクオリティが何より大事な訳です。ロンドン市内よりも郊外へ、地方へ行く方が、伝統的なゴツゴツ系の美味しいスコーンに出会う確率は高いと思いますよ。多くの場合、ゲンコツ大のスコーン2つがお皿に乗ってきて、1500円前後で頂けるのではないでしょうか?それらにクロテッドクリーム+苺ジャムをたっぷり‟乗せて”食べるので、かなりの満腹&満足。

アフタヌーンティーは、ラグジュアリーホテルや有名店だと5000円は下りませんが(今だと円相場の関係で10000円前後になっている処も?)、クリームティーならもう少し気軽に食べることができますよ。生粋の粉もの好きの方、スコーンの美味しさに集中できるのでおススメです!ちなみに、私はレーズンやナッツなど何も入っていない、プレーンなスコーンが好き。1cmくらいの厚みでクロテッドクリームをたっぷり乗せ、そこに苺ジャムをちょこっと乗せるのが、私的ベストな頂き方でございます。

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