築地本願寺といえば伊東忠太がデザインした、お寺には見えない建物が有名です。外観はもちろんですが、重要文化財にも指定されている建物の中には和とも洋とも言い難い魅力的なスポットがたくさんあります。

そんな築地本願寺は実は様々な撮影のロケ地にもなっていることはご存知でしょうか。今回は実際のロケ地写真とともに、その一部をご紹介します！

① 「PaleBlue」米津玄師　MV

　切ない恋を表現したこの曲のMVに築地本願寺の向拝（ごはい）が登場。
　向拝には、モザイク模様のタイルや美しい大理石の階段、柔らかい光が差し込む大きな窓があり、窓枠や階段などひとつずつが見ごたえのある作りとなっています。

　ミステリアスなイメージのこの場所は、曲の世界観にぴったりです。特に最後のサビに繋がるシーンは米津さんの魅力と向拝の雰囲気が相まって思わず引き込まれます。

② テレビ朝日系ドラマ『和田家の男たち』　第2話

　ドラマ『和田家の男たち』のなかで、相葉雅紀さん演じる和田優が座っていた場所は、米津玄師さんのPVでも出てきた向拝の入り口。相葉さんは、本堂に繋がる大階段を上った先にある段差に腰かけていました。

　ぜひ、築地本願寺に訪れた際は、もしあまり混雑していないようでしたら、相葉さんと同じく本堂前の大階段の段差に腰かけてみてくださいね。

　お参りの際は本堂や向拝の美しい造りに目が行きますが、相葉雅紀さんが見ていた本堂から外に抜ける景色も実はとても魅力的。お参りの際はこちら側も要チェックです。

③ テレビ朝日系ドラマ　リーガルV　第4話

　米倉涼子さん演じる小鳥遊翔子が裁判所の廊下で話していたシーン。裁判所のような重厚な雰囲気がするこの場所…実は裁判所ではありません！　築地本願寺内の廊下で撮影されました。たしかにレトロな雰囲気は裁判所にも見えます。

このレトロでなんとも重厚感のある廊下は実は他の作品にも！

④ フジテレビ系ドラマ　ラジエーションハウスⅡ～放射線科の診断レポート～　第1話

2019年に放送されたフジテレビの月9ドラマ「ラジエーションハウス」。大人気で昨年続編が放送されたのは記憶に新しいんではないでしょうか。

実はこちらのドラマでも、④と同じ廊下が丸山智己さん演じる威能圭が働く病院の1シーンで使用されています。確かに注意深くこのシーンを見ていると、角度は違いますが先ほどのリーガルVと同じ場所であることがわかりますね。

ドラマによってお寺が全く違う場所に見えるのは、俳優さんたちの素晴らしい演技の成せる技なのかもしれません……。

今回ご紹介したのは、築地本願寺で撮影が行われたもののほんの一部。他にも様々な場所で撮影が行われています。

みなさまもお参りの際には、有名な外観や本堂だけでなく、お寺の中にあるとは思えないこんな場所を見つけてみてくださいね。

※境内や建物内には、立ち入り禁止場所があります。案内表示、または職員の指示に従って見学いただきますようご協力ください。