ペア読書やってみた!「暇と退屈の倫理学」
概要
ハヤカワさんちの五味さんが以前(もう何年も前か…)言及していた「ペア読書」を夫婦で実践してみたので、記録を残す。
ペア読書については 👇
取り上げる本の入手
「読んだら絶対学びを得られるんだが、機会がなくて長いこと積ん読しているな……」って感じの本を選んだ。
購入は夫婦で共同入金しているペアカードで。このペアカードも五味ちゃん様のおすすめで知ったので……お世話になってます……
時間と場所
平日の仕事が始まる前の時間として、水曜の朝8時〜10時に実施。場所は近所の喫茶店へ。この時点で既にメリットが複数ある。
早起きの理由になる
朝日を浴びて気持ちが良い
喫茶店やパン屋などを開拓するきっかけになる
朝はお店も基本空いており快適
グッド朝活。
進め方
読書
元記事 『ペア読書』という最強の読書法を見つけたので図解します。 では読書する時間を30分に設定していたが、速読スキルが無い我々には到底無理なので1時間にした。滅茶苦茶集中して、2人ともギリギリ読了(というか論旨を把握)した。
読後の会話
その後の進め方は元記事の通りだが、我々は以下のような論点で会話した。
読む中で思い出された「過去の経験・読んだ本・触れたコンテンツ」
「過去の経験・読んだ本・触れたコンテンツ」の解釈が深まったこと
どのトピック(章や語彙など)が特に好きだったか
本のネタバレになるので、具体的にどういった会話をしたか(メモ)はこの記事の末尾に記載する。
ペア読書自体の振り返り
はじめての試みだったので、ペア読書自体についても所感を整理。
本全体としての結論を知ったので、後から楽に読み返せそう
じっくり読むと途中で飽きることも多いから、性にあっているかも
メモ帳を持ってきたが書く暇は無い。付箋を持ってきたらよかった
アウトプット・議論を目的にして読むメリットが大きい
「体系的な知識をつけるため、参考書を読む」のとは全く異なる体験
自分の意見を明確にしないと議論できないので、自己理解にも繋がる
総じて
めちゃくちゃ良い読書法だと思った。かなり脳みそを使うのでやや疲れるが、個人的には
早起きがそもそも健康的
積ん読を強制的に短時間で消化できる
2人の間で価値観のベースを作るのに役立つ
という3点がイイネ!と思いました。次は👇を読んでみる予定。
本の内容に関する議論メモ(ネタバレ注意)
定義的に正しくないとか過激だとか解釈間違ってるとか色々あると思いますが、そのあたりは容赦ください。
***
自分の経験と重ね合わせられて面白かった
最近よく見ている、精神科医のYouTubeで取り上げられていたトピックの理解を深められた。例えばHSPに関して
HSPは医学用語ではなくて社会学的な起源
社会的価値観で生きる自分を受け入れられなかったり、余暇でうまく「浪費」できず、「消費」に振り回される
HSPの原因は社会そのものに見いだされたり、発達という文脈で語られることもある
社会的な「定型」ではないという状態を発達障害と呼んでいる。定型は時代・社会によって変わるので、実質不定型w
脳の障害の傾向と分析できることもあるので、治療の対象になる
この本のメッセージを極端に言い換えると「みんなで発達障害になろう」ってこと?
そうかも
さすがに言い過ぎだけど…
言い過ぎだね…
「ベンチャー企業での働きかた」について考えさせられる部分が大きい (注: 夫婦2人ともベンチャー企業勤務が長い)
だいたいの人は「退屈」きっかけで入社してくるが、自身の「暇と退屈」に関する解像度は人による
決断して楽になりたいだけの人もいるし、贅沢の中で熱中を見つける(「動物」になれる)場所として明確に選んでる人もいる
組織体制や環境に不満を言う人は「ミッションを外部から与えられないといけない人」。だが、このタイプの人はスピード感・熱量的には必要とも言える。メンバーのバリエーションがあったほうが良い。
最近考えていたキャリアの方向性についてちょっと肉付けできた
労働に「疎外」されないキャリアプランにしたい
環世界を(1方向ではなく)多角に広げるための余裕を持ちたい
空虚放置の話が好き
「これ何の時間ですか?」ってやつね
モチベーション高い組織作る上で、いかにこの時間をなくすかは大事そうw
場合によるけど、個人的には、空虚放置が絶対ネガティブではない。エネルギー消費しなくていいし、待ち時間で読書したり好きなことできる場合もあるので
自分はコミットしたい気持ちがあるからわりと耐えられないタイプ
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