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ペア読書のTips紹介

ペア読書」という読書法を定期的に実践するようになり、3ヶ月で計10冊程度を読んだ。この記事ではペア読書に興味がある人に向けて、実践的なTipsを紹介したい。

初めてペア読書をやった時の様子は以前記事にしたので、「そもそもペア読書って何?」という人はこちらから読んでみるといいかも。


📚 本選び

新書が最も取り組みやすい

ペア読書は、「制限時間つきで2人同時に同じ本を読み切り・読後に議論する」という読書法なので、以下のような本は不向きだった。

  • 制限時間に対して、ページ数 or 内容が少なすぎる/多すぎるもの

  • ナナメ読みすると情報量が減るか、読む意味が無くなるもの(詩集、エッセイ等)

  • 要点が散らばっていたり構造化されてないため、ナナメ読みできないもの(対談形式で編集されているもの等)

これらを踏まえると、(対談形式ではない)新書が最も無難だった。1時間あれば、速読法を習得していなくても確実に読み切れるし、読後の議論のタネになるだけの情報量はあるからだ。

引用元を辿って芋づる式に読む

自分の場合毎週ペア読書をしているので、読みたい本をどんどん見つけて買っておく必要がある。そこで、一度読んだ本で引用されている本を選ぶと選ぶのが簡単で、かつ間をあけずに関連書籍を読むことができるので選ぶコストが低く、学習効率も高いように感じた。

例えば「知的生産の技術(梅棹忠夫)」を読んだあと、引用されていた「発想法(川喜田二郎)」を読んだのだが、メッチャ良かった。

☕️ ペア読書の実施

週前半の午前中がゴールデンタイム

前述のように、ペア読書は時間制限つきで1冊を読み切る読書法である。従って、本によっては「要点を見極め・枝葉の部分を読み飛ばし・ペース配分を考えながら」読み進める必要がある。これは通常の読書よりエネルギーと集中力を必要とするため、身体に疲れが溜まっておらず、脳みそのワーキングメモリに余計な情報がない週前半の午前中がベスト。

土曜午前なども試したが、「金曜(前日)の夜が飲み会で、寝るのが遅くなり、起きられなかった」「平日5日間分の疲れが溜まっていて起きられなかった」というケースがあったので、あまりおすすめできない。

毎週火曜の8:00から開催している。

付箋を活用する

ペア読書では、読破を目指して枝葉の部分を読み飛ばしていくことになるため、読後に「すごく良いと思った箇所があったけど、どの部分だったっけ…」などとなってしまうことが多い。

それをいちいち思い出したりページを繰っている時間も勿体ないため、ある回から付箋を使い始めたところ、これがとても良かった。自分の場合、以下のような箇所に対してどんどん付箋を貼る運用にしている。

  • 表現が気に入った箇所

  • 理解できなかった箇所

  • 自分にとって特に有用だと感じたメッセージ

  • 他の文献から引用されている箇所で、引用元も読んでみたいと思ったもの

ガンガン貼ってしまおう

読後の議論でも勿論役に立つが、少し時間をおいて再読する時にも非常に便利。本に対して自分なりのインデックスが作られるかたちになるので、内容を思い出しやすい。

パン屋や喫茶店を開拓し、お気に入りの場所を見つける

ペア読書ついでに、実施場所としてイートインできるパン屋や喫茶店を開拓してはどうか。平日午前中なら、店はたいてい空いているので快適に過ごせるはずだ。

ケーキセットで読書が捗る

ペア読書はかなり楽しい活動なので十分に起きるモチベーションにはなるのだが、美味いパンも食べられるとなれば、いくら朝早くても起きざるを得ないということになる。

自分は実際にめちゃくちゃ美味しいパン屋や、店舗内で自家焙煎している美味しいコーヒー屋などを発見できたので、普段のQOLまで上がったような感じがしている。

💡 その他、個人的に嬉しいポイントを振り返る

普段読まないジャンルの本に触れることができる

自ら選んだ本だけではなく、相手が選んだ本も読んでいくことになるが、これがなかなか良い。例えば自分はエッセイをあまり読まないのだが、たまに相手が選んできて読むことになり、いい刺激になる。

積ん読を強制解消できる

ペア読書を定期開催にすることで、積ん読をどんどん解消していける。近頃はむしろストックが不足しかけているくらい。

コミュニケーションのきっかけになる

読後の議論では「その本を読んでどう感じたか、自分の経験と重ねてどうだったか」などを話していくことになるので、本だけではなく相手について理解する機会にもなる。

友人関係・カップル・仕事仲間など、日頃から接点がある相手であれば、相互理解が深まって悪いことなどひとつもない。

参考: ペア読書した本の一覧

  • 暇と退屈の倫理学(國分功一郎)

  • 料理と利他(土井善晴,中島岳志)

  • FACTFULNESS(ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド)

  • 貞観政要(呉 兢)

  • 中動態の世界 意志と責任の考古学(國分功一郎)

  • 言葉の温度(イ・ギジュ)

  • 「選択的シングル」の時代(エルヤキム・キスレフ)

  • 予想どおりに不合理(ダン アリエリー)

  • 知的生産の技術(梅棹忠夫)

  • リーダーシップの旅 見えないものを見る(野田智義,金井壽宏)

  • くもをさがす(西加奈子)

  • 発想法(川喜田二郎)

  • 起業の天才!江副浩正(大西康之)



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