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2022年の始めに考える 大府の人口動向

1月4日
自宅で仕事始めです。
とりまとめシートをひとつ作り送信、
明日以降の打合せなどスケジュール調整。

12月24日付で愛知県が公表した「あいちの人口年報2022年版」、読込みを後回しにしていたので、
年の始めに、近隣自治体の状況を踏まえた大府市の姿と、これから磨いていかねばならないことは何か?の参考にしようと、指標をピックアップしました。
自分の資料にするために。
(Twitterには連続tweetとして投稿してあります。)


国立社会保障・人口問題研究所 による都道府県別将来推計人口(5年単位、2015年を100とする)では、愛知県は2016-2020の5年間で0.3%増加、2021-2025の5年間は減少局面に入り-0.7%とされている。以降2045年までに-2.4%まで減少し続ける。(2045時点で東京都、沖縄県に次ぐ3位)

愛知県も結局減るんじゃん、と言っても減少カーブ緩やかな方から3位。参考までに、首都圏では、2045年で神奈川県は-2.7%、埼玉県-2.9%、千葉県-3.2%。首都圏の中心が東京都なら東海圏の中心が愛知県。三重県、岐阜県は-4.8%、-5.4%。
圏域の中心の減少率が大きければその周辺は更に減少していき、近畿圏(大阪府)、九州圏(福岡県)は愛知県より減少率が大きいので、その周辺も比例して大きい。
というのが2045年までの国立人問研による全国の推計概況。

あいちの人口年報2021年版(2021年10月1日推計)」を見ていこう。推計値といっても、2020年10月1日の令和2年国勢調査に、住民基本台帳値を差し引きしてカウントしており、実態に近い。
あいちの人口年報2020年版 」では、県人口増加率は-0.16%と、統計調査開始以来初めて県人口が減少したとしていたが、2021年版では-0.35%と、2年続けて減少し、減少局面になったと考えられる。

なお愛知県の人口増加率を折れ線グラフで見ると、2007年を山に2010年まで大きく減少したが0を割り込むことなく2016年まで緩やかに回復、2017から再び減少に転じ、ついに0を割り込んだのが2020年。主要産業が製造業なのでリーマンショックによるものか、分析は別途。経済情勢と人生計画の相関性とかかしら。

同あいちの人口年報によると、2020年版では、人口が増えていた自治体は20自治体(13市6町1村)。2021年版では11自治体(5市6町)に。総自治体数はいずれも54市町村。
上位5自治体では、大府市は2020年版の増加数で5位だったが、2021年版では数、率とも圏外に。

同年報より大府市。2021年は人口増加率-0.14%(自然増0.13%、社会増-0.27%)。2020年は人口増加率0.30%(自然増0.28%、社会増0.02%)だった。
大府市公式ウェブサイト「おおぶの統計」とは若干異なる数字(集計・推計方法が異なるため)だが、果たして大府市の人口は折り返しを迎えたのか?要観察と言える。

人口だけが指標ではないけど、県人口が減少局面に入り、名古屋市東側の人口はまだ減少に転じていないけど名古屋市東南部(豊明、東海、大府)は転じた?可能性が出てきていて、しかし東浦町は増加率プラスで手堅い。電車通勤でない西三河通勤族は東浦町のほうが物件お安いのもあるのかな?
当方としては、まだマンション新築や区画整理が進行形で、生活に便利/不便と評価されるポイントを、「今住んでいる人」である市民対象にリサーチするのは現施策評価として良いのだけど、「住まいを探している人」にどう見えているのか、考えていかないと。

また別の着眼点としては、特殊出生率は大府市は県内1位!というニュースは記憶に新しいけれど、その県内1位は5年ごとの集計で平成25年~29年のもの。かつ、人口減少に転じた?の増加率のマイナス要因としては、自然増より転出による減少が多いことがわかる。
コロナとの因果関係、住宅供給状況など総合的に見ないと何とも言えないけれど

「大府は人口減少時代は関係ない」

とおおらかにしてはいられないことは確かだ。

固い話題なので、今年の主役の「とらねこ」貼っておきます。
おーい、キミが主役だよ?はどこ吹く風でホットカーペットに陣取りスヤスヤ🐱


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