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VTJグラップラーズクラウン

試合についての振り返り二回目です。

大会概要

2014年に大田区総合体育館でVTJグラップラーズクラウンというグラップリングの大会がありました。

同日行われたVTJ(バーリトゥードジャパン)6thの直前に行われた大会で、プロ・アマ混合のグラップリングトーナメントで、2階級の賞金トーナメントとスペシャルマッチが組まれていました。

この記事のために改めて出場者を調べてみると、錚々たるメンツでした。

DEEP王者、パンクラス王者、ADCC代表等々、日本の格闘技界を代表する豪華なメンバーでした。崇太郎さんもワンマッチで出ていました。

僕はこのとき茶帯で、全日本では優勝していたがグラップリングではまだそこまで大きな実績はなかった。(当時はまだ京都のGROUND CORE所属)

一回戦

一回戦目はパンクラスで活躍する中島太一選手でした。

序盤にアームドラッグの奇襲をして、そこからは下からのアタックを多用していたと思う。けど途中からなぜか立ちでタックルに行った。あまり練習でやっていなかった動きだったが、なぜかとっさにタックルに行った。
これが運良くはまり、態勢を崩した相手をさらに裏投げみたいに叩き落して完全にバックグラブを奪った。セコンドの残り15秒の声を聞いて、最後は腕十字で極めた。

激しく動き続けた展開だったので、一回戦目からかなり疲れた。
後の試合も考えずに全力でやった。まあ全力でやったから勝てたのかもしれないが。

準決勝

準決勝の相手はADCC代表にもなったことがある徹肌イ色さんだった。しかしこの準決勝までの休憩はかなり短く僕は全然回復してない状態での連戦になった。

試合が始まった。どのような手順だったか完全に忘れたが、アームロックに捕まってしまって、上を取られてからの洗濯ばさみで一瞬で極められてしまった。
本当に何もできずに終わってしまった。会場が一気に盛り上がったことだけは覚えている。ビッグネームに勝つチャンスだったが、ものにできなかった。

負けて落胆していたが、まだ三位決定が残っていた。

三位決定戦

三決の相手は中村アイアンさんだった。

アイアンさんは当時CARPEDIEM所属でセコンドには玉木さんがついていた。相手として戦った道場のスタッフとして今は働いているのだから、人生とはわかんないものです。

試合はギロチンチョークで極めて勝つことが出来た。
僕のグラップリング遠征は三位に終わった。ちなみに優勝者には5万円の賞金があったが、三位には何もなしでした。確か賞状はもらったかも。

準決勝の瞬殺は不完全燃焼だったが、有名な総合の選手たちと直接対峙できたことは楽しかったし、大きな経験にもなった。負けはしたけど、このとき少しは全国に名を知らしめることが出来たと思う。

ちなみにスペシャルマッチに崇太郎さんも出場していて、しっかりと勝利していました。

この大会の全試合の結果はここのリンクにまとめられています。見返してみると懐かしくて面白かったです。

地方選手の下剋上精神

僕がグラップリングも好きだったのは、このように総合の選手と戦う機会が持てるからだった。テレビでHEROSやPRIDEを見て総合が好きになった自分としては、その選手たちと戦えるのはとても光栄だった。

あとやはりこのような有名プロ選手がたくさん出る大会であれば、普通の柔術の大会より注目されるだろうし、名を上げるには絶好のチャンスだ。

当時まだ京都に住んでいたときは、東京に試合に行くときは意地でも結果を残そうと必死でした。せっかく東京来たんだから爪痕だけでも残してやろうと、謎の地方選手の下剋上精神でメラメラ燃えていました。
今は東京に慣れすぎて東京最高となっていますが。。。

格闘技を続けていれば

今回はこんな感じです。
この大会に出場していた崇太郎さんや竹内さんとは今では普通に練習をする関係です。(この大会の翌年には崇太郎さんとも試合をしている)

格闘技の世界って不思議です。
お互いが格闘技を続けていたら、いつかまたどこかで必ず会えるものです。
今は離れてしまった人たちとも、数年後か十数年後に必ず会えるだろうと根拠もないですが信じています。
こう思い返してみると、懐かしくもあり面白くもある格闘技の世界でした。

今回も最後まで記事を読んで頂いてありがとうございます。
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