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ラスベガスエンタメ定点観測(というには間隔空き過ぎ)

初めてラスベガスに来たのはとんねるずと一緒だったか?よく覚えていないが ”全力で「遊べ〜!」と言っている街”という印象は今回も変わらない。
こんな街は世界中にもない。いやマカオが後を追って規模的には抜いているのだがエンタメも含めていうとやはり世界一ぶっちぎり、唯一無二の街と言っていいだろう。
30代から来始め多分30年近く10数回来ている。何回目かに来た時にベラッジオで「O(オー)」を見てぶっ飛んでそれからシルクドソレイユを中心にショーを見るようになり今回の定点観測もそんなエンタメの変化について感じたことを書いてみる。

簡単にいうとシルクドソレイユという大革命を超えるものはラスベガスのエンタメでもう20年以上も出ていなくて今回もそれを改めて感じたのだ。
「O」がベラッジオで1998年体がそれが最初かと思っていたが実はトレジャーアイランドの「ミスティア」が1993年から始まっていたことを今知った。
なんと30年やり続ける演目。そしてこの「ミスティア」以外は全部見ているのにまだ見ていないことに気がついた。
ということで明日観に行くことにする。
しかしこの「ミスティア」を見ていない理由が実はあって「O」を見た時の衝撃はサーカス的な動きとか技術ではなくて”今後エンタメは土木になる”という衝撃を受けたからであって、それは次のMGMグランドの「KA(カー)」で確信に変わるという経緯があるからだ。
この「KA」はなぜか工事現場ら見ていてなんて物凄い工事なんだ?と思っていたらとんでもないステージができて、そうかこれからはショーはエンタメはこうなるのか?こういうものが作れればここでしか見れないものが作られるようになって世界中からお客さんが来るんだよな、とこれからのエンタメの未来に身慄いしたのが2004年だった。
そして大人向きの「ズーマニティ」とかを織り込みながらビートルズをテーマにした「LOVE」は土木と人類の奇跡の音楽グループの組み合わせであったり次から次へと作られたが、やはり「土木」で正面から大きく勝負した「KA」はなかなか抜けないなあ、という印象を新作が始まるたびにラスベガスに来てみたがそんな思いを抱き続けてきた。
そして前回1月にマンダレイ・ベイで「マイケルジャクソンONE」でマイケルジャクソンがホログラムで舞台上に登場したが「KA」の衝撃は越えられず今回も特に新作が発表されていないので(というよりコロナの影響で経営破綻して会社更生法の適用を受けているので新作どころではないのかも)
しかしこの「エンタメ+土木」は何十年も保つすごいコンセプトだったのだと改めて思う。今回いくつかの新しいショーを覗きに行くのだが、やはりVR系とかヘッドマウントをつけるのが散見された。しかし残念ながら大きなうねりにはなっていないのが現状でこれだったら僕がやった「NO BORDER」の方が未来につながると思うのは自画自賛すぎるか。

親子4人でHMDは強引だ。しかもおんぶってw

テレビ+予定不調和 が日本におけるテレビの進化=ドキュメントバラエティを産んだように、サーカス+土木がラスベガスで30年以上も塗り替えられないことを確認してそれでも何か生まれるんだろう!と期待したいと強く思った。

そういえば11月にラスベガスで初めてF1レースが開催されるそうでその工事が佳境だった。新鮮味はないものの常に新しいものを提供し続けいないとならないラスベガスという人間の娯楽=欲望の街の宿命を感じました。

工事中のF1会場


今回見た最長の行列。クラブの入場列かな?


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