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乳児血管腫の内服治療を卒業できなかった話

先日、乳児血管腫の定期通院を済ませてきた。
形成外科と小児科の2ヶ月に一度のお勤めである。

前回の形成外科診察時に、今回診察時に乳児血管腫の色味や大きさが変わりなければ内服治療は一旦終了の予定だった。


その予定だったのだが…。


形成外科診察時、前回の写真と今回の血管腫の写真を見比べた形成外科Dr。気さくな人柄のお兄さん(失礼)といった感じのDrは首を傾げた。
「なんか…赤み増してない?」
「そうっすね…」
「薬…ちゃんと飲めてた?」
「気管支炎になって気管支拡張薬使ってたもんで、その間中止してました」
「どれくらい?」
「2週間ちょいっすね」
「あー…、それならもうちょっと薬、継続しようか…」 
そんなわけで、もう2ヶ月延長となった。

幼獣、まさかの留年。

ちなみに気管支炎になった話はこれ。

正直、2週間の内服中止で変化が出てしまうとは思わなかった。
1歳過ぎには増殖のピークを迎えると言われているが、どうやら内服していることで赤みが抑えられているらしい。
内服でまだしっかりと効いているということだ。

小児科診察にて、いつも穏やかな主治医に気管支炎になった旨を伝えたところ、赤みが増した件よりもむしろそっちに食いついてきた。

そこで判明したのが、

幼獣、アレルギー体質。


気管支炎発症時に喘鳴が凄まじかったのと、風邪の後に咳だけが残ること、更に単なる肌荒れと思っていたものが典型的なアレルギー性皮膚炎のそれだったことと気管支喘息の家族歴ありというのが理由。

今後喘息に要注意だという。

気管支炎で気管支拡張薬を使用する際にはやはりヘマンジオルシロップは中止だが、喘息による定期的な気管支拡張薬の使用となってくると優先されるは乳児血管腫治療よりも喘息治療となるので、もしもヘマンジオルシロップを継続中なら喘息治療薬の検討も必要になるらしい。

要はアレルギー体質と乳児血管腫の内服治療は相性最悪ということだろう。ガッデム。

皮膚炎に関しては皮膚の脆弱性があるので、炎症部分には抗炎症薬、その他は保湿をしっかりとという指導を受けた。
たまたま以前かかりつけ医にて貰った抗炎症薬(軟膏)がまだ残っているのでしばらくはそれで様子見だが、繰り返すようならかかりつけ医で相談だろう。

頭の痛い話になった。