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未来掲載評(工房月旦)

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山田、加藤、黒瀬欄担当。
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記事一覧

未来掲載評(工房月旦) 2023年10月号

未来2023年10月号掲載 花の名称をよく見る、花盛りの号であった。 ヴィオラなる冬の小さき紫…

たかやま
7か月前
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未来掲載評(工房月旦) 2023年9月号

未来2023年9月号掲載 階段にへばりつくよう青蛙よくよく見ると唾棄されしガム 森本耕史 ガム…

たかやま
7か月前

未来掲載評(工房月旦) 2023年8月号

未来2023年8月号掲載 焼き上がる鰻を待ってるお時間も料金に含めさせてください 岩本芳子 外…

たかやま
7か月前
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未来掲載評(工房月旦) 2023年7月号

未来2023年7月号掲載 退職の花束渡しもう会わない人になるのにこんなに近い 宮凪舞 ソーシャ…

たかやま
7か月前

未来掲載評(工房月旦) 2023年6月号

未来2023年6月号掲載 消費期限切れのたまごと対峙するわたしはとても嫌な人間 宮凪舞 「剥き…

たかやま
7か月前
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未来掲載評(工房月旦) 2023年5月号

未来2023年5月号掲載 突堤のへりに腰掛け見下ろせばあまりに近し悔恨とやらは 松田美智子 行…

たかやま
7か月前

未来掲載評(工房月旦) 2023年4月号

未来2023年4月号掲載 無何有の郷、彗星集、陸から海へを担当します。一年間よろしくお願いいたします。 ハイビーム夜を引き裂き何急ぐ虫平然と鳴き継いでをり 麻香田みあ 上句で「シティーハンター」のエンディング映像を想起した(曲:Get Wild)。しかし、それはフィクションだ。遠く届くハイビーム、その速さへの驚きや、眩しさを嫌う気持ちが下句に続きそうなものだが、地に足のついた眼差しがとても面白い。ハイビームから虫へと視点が移る。何の虫かも書かない。ハイビームに対する意識が