未来掲載短歌 2023年4月号

未来2023年4月号掲載

平衡

続かない日々を伴うわけだから迎えに行くと一言ほしい
傘で地を突くはずがないそのような愛を忘れずいよう暫く
今時のプラネタリウム覗き見るこれは一人で来るべきだろう
好調のコニカミノルタ(株)それそのものが星ではないか
山中に誰も触れない雪がある晴れ着にしたいくらいに白い
わたし今アンパンマンだ予讃線沿線の人みな立ち止まる
免疫の持病の人と知らなくて訪ねてしまい大丈夫でも
白菜も驚くような角度から切り込むときがいつか来るなら
従兄妹みな自由の人らおじおばも我が恋人に触れない年始
湿り気がない昼に立つ 独力で背負える嵩の六割でゆく

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