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【日本のチョコが本場に挑む 明治編】

「未来世紀ジパング」の放送より


日本のチョコが本場フランスを手始めにヨーロッパに挑むという内容でした。

世界のチョコの最新トレンドや明治の海外での奮闘について取り上げられました。


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「日本のチョコは海外では無名」

ここでいう海外とはヨーロッパの事。本場はフランス。

番組で現地人に明治の板チョコを食べて貰った所、以下の感想。

・男性
「甘すぎる。これじゃキャラメルだよ」

・女性
「こんなのチョコじゃないわ。子供のおやつよ。」

手厳しいお言葉をいただいたようでした。

とはいえ、日本は日本で、欧州とは事情が違います。

欧州は昔からカカオの一大産地のアフリカに近く、植民地もあったため、良質なカカオ豆を簡単に調達可能。

日本は距離的に遠く、取引も馴染みがない事から少量のカカオ豆を工夫してチョコスナックとして加工する戦略できています。

加えて、明治の板チョコは100円程度のお手頃な品。

この日本の商品をそのまま本場に持って行っても勝ち目はありません。

そこで、明治は重い腰を上げ、世界で戦おうと本格的なチョコを作る為、南米のカカオ豆農家と直接取引。

できたのが「ザ・チョコレート」。青いパッケージはカカオ分70%で香ばしさと程よい苦味。

他にもブラジル、ペルーなどのカカオ豆を使った物も含めて合計10種類ほど。

フランスのチョコの大きなイベント「サロン・デュ・ショコラ」で、「ザ・チョコレート」(日本では200円強)を7ユーロ(900円)で販売したところ高評価。

このように、初めのステップは上々でスタートでき、今後も欧州で本格的に展開していくとのお話でした。

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この話は何より、アジアで日本式の商品を展開して支持を得ていくのと違います。

本場の確かな目の消費者と対峙し、生き残るには何より質を高める必要があり、材料の調達から開発・製造まで常に最先端のレベルで進める必要があります。

ただ、本場フランスをはじめ、ヨーロッパで支持を得たチョコであれば、日本や他の地域でも多少は形は変えても通用する可能性が高くなります。

ヨーロッパのその後まで見据えて、日本の企業が「後発」としても奮闘していく姿は、海外を意識している私達にも励みになります。

是非とも成功できるよう、応援していきたいと思います。

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