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賃貸契約にまつわるシンクロ(後編)

そして、手紙を出して10日ほどたったある日、

来たーーーーーっ!!!

ほんとに 面識のない、Aご夫妻からメールが届いたのだ。



※これまでのお話は「賃貸契約にまつわるシンクロ(前編)」をどうぞ。↓↓↓


届いたメールには、こう書かれていた。


・・・・・・・・・・・・・・・

お手紙受け取りました。びっくりしました。

実は私たちも新居を購入したいと考えていたところです。

すでに何件かの物件を見ており、契約したい物件に出会ったところでした。

「でも、あと2年の賃貸契約が残っているから、違約金などが発生するよね・・・リロケーションサービスに相談しよう」

と妻と話していたところです。

・・・・・・・・・・・・・・

と。



もう、びっくりだった。


(知らない人からの手紙に返事はこないだろうな・・・)と期待せず、

ただ自分ができることをして、

あきらめる材料にしたくて、

自分を納得させたくて、出した手紙。



( ああ、出してよかった!)



我が家だけでなくAご夫妻も、お互いが

この契約をここで終了させたいと考えていることがわかったので、

それからメールで何回かやりとりをした。


「借り主・貸し主相互間で発生する違約金や保証金、引っ越し代金などは無効にしたいこと」

「仲介に入っているリロケーションサービスに対して支払うものがあれば、それは各々で支払う」

というような話し合いをメールでして、


それからリロケーションサービスに連絡をした。


強い口調だった担当者さんもびっくりした様子で



「そ、そうですか。。。。貸し主様、借り主様、双方で問題がなければ、

今回は特別事例ということで、賃貸契約は終了にさせていただきます。」


そう言ってくれた。




こうして、Aご夫妻も、私たちも、それぞれが望む形での

引っ越しとなった。


Aご夫妻はとても丁寧に、我が家を使っていてくれたようで、

3年経っていても修理や補修、リフォーム、特別なことをする必要がなかった。



今、振り返ると、このあとの2年間には、

娘の高校受験、息子の大学受験、祖母の死、

北海道に住んでいた義理の両親の具合が悪くなり、2人をこのマンションに呼び寄せていっしょに住まう・・などの出来事があった。


たった2年でも賃貸のアパートだったら、それらは厳しかったかも。

落ち着いて、過ごせたのは、自宅に戻れたからだと思った




(追記)今から15年近く前の出来事なので、賃貸契約における違反金などのシステムが柔らかかったのかもしれません。私の個人的な体験ですのであしからず~(#^.^#)


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