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調査「この数値が気になる」【前編】(仕事文脈vol.23)

たくさんの数値に囲まれながら生活していますが、どんな数値を気にするかは十人十色。特に気にしているものを聞いてみたら、仕事や人柄の個性が見えてくるのでは? 様々な年齢・職業の11人に聞いてみました。

1)あなたが特に気にしている数値を教えてください。
2)その数値を意識することは、どんなメリット/デメリットがありますか?
3)その数値を意識しすぎないためにしていることはありますか?

01 店でどんな本が売れるか
感覚を研ぎ澄ませるために

名前:遠井 大輔
職業:透明書店 店長

1)発注する新刊本の、それぞれの発注冊数。透明書店は、4月21日に東京・蔵前にオープンした、スモールビジネスに取り組む/始めたい方を応援する本屋です。配本はなく、全点選書した上で注文して入荷しています。

2)メリット:過剰な仕入を防いで、利益を確保できる。返品の量、返品作業の回数を減らせる。在庫を置く場所を節約できる。自分の店でどういう本がどの程度売れるかの感覚を研ぎ澄ませる習慣を絶やさないようになる。
デメリット:店頭での売り切れが発生し、再入荷まで時間がかかり、売り時を逃すことがある。

3)よいと思った本、この店で多く売れると思った本、この店の色や雰囲気を形成してくれると思った本は、1年でも2年でもかけて売ろう、置き続けようと覚悟を決めて多めに仕入れる。

02 北海道暮らしのスケールを
客観的に伝えるための数値

名前:新井優希
職業:バックオフィサー
年齢・性別:30歳、女性
地域:北海道幌延町

1)北海道に移住して1年になるのですが、今までの暮らしとのスケール感が違いすぎて驚くことばかりで、それを伝えようとするときに、数値化して伝えることがあります。
例えば、北海道の広大さを伝えたいときに、「北海道に来てから、車の走行距離が1年で2万5000kmを超えた」という表現をしたり、道内から出るときもまず、「バスで5時間+電車で1時間かけて空港に向かう」ということだったり。気温にしても、この地域は冬にはマイナス20度を超えるし、真夏でも15度くらいの日があります。

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