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ひねくれ女子大学生とクリープハイプ

こんばんは、たばちいです。

今回は、クリープハイプの公式企画
#だからそれはクリープハイプ にちなんで、

私とクリープハイプの思い出を交えつつ、お話しできればなと思います。



私は、この4月から大学4年生。絶賛、就職活動の真っ最中。

そこそこ色んな企業は見ているものの、大手企業は生ぬるそうだし、ベンチャー企業ほど人生を仕事に費やす気もないし、そもそも就活って気持ち悪いなと思ったり。

いつから私、こんなにひねくれたんだろうと、最近ふと考える。


中学生までの私は、いわゆるガリ勉な優等生タイプだった。

学校の代表として、大勢の前で挨拶したり、外部のイベントに参加したり、そんなことをしていた。

その時から、不思議ちゃんというか、個性の強さは出ていたけど、学校にはしっかり適応していた。

ただ、中学3年になった頃、みんなの前に出て責任ある仕事をするの疲れたな、と思った。もう十分ってほど仕事したでしょ、みたいな。

そこから、表立った仕事をすることをしなくなった。

それが、私がひねくれ始めた第一歩だったのかも。


そして、高校1年生になった私は、友達の勧めでクリープハイプに出会った。

初めて聴いたアルバムは『世界観』。当時の最新アルバム。


クリープハイプに出会う前までは、いきものがかりやback numberを聴いていた。

基本的に、アップテンポの曲が好きだった。

『世界観』を一周聴いて、最初に気に入ったのは「リバーシブルー」だった気がする。

毒々しさも少なく、アップテンポで、これまで聴いていた音楽に近かった。

でも、「テレビサイズ」も良い曲だなぁと思っていたくらいには、性格ひねくれるポテンシャルはすでに備えていたと思う。


他のアルバムも聴くために、TSUTAYAでクリープハイプのアルバムをすべて借りた。

ウォークマンに入れて、通学中にずっと聴いていた。そうそう、イヤホンつけて一人で通学しているタイプの学生だった。


それから数ヶ月後、新たな習慣ができた。

毎週火曜日の朝、radikoでJ-WAVEのSPARKを聴くこと。

尾崎さんが月曜パーソナリティを担当していたラジオ番組ですね。


毎週火曜日、朝練に行くまでの1時間の通学時間、尾崎さんの深夜ラジオ番組を聴いていた。

下ネタもざらにあったと思うけど、よく朝から聴いていたな。

どんな話をしていたかはもう覚えていないけど、何かしらのエッセンスはもらった気がする。

もちろん様々な音楽にも出会えて、この時期に好きなバンドが一気に増えた。

これ以降私は、陰キャバンドオタクへの道を進んでいくことになる。


これほどハマったクリープハイプだか、初めてライブで見れたのは、大学2年の時に行った、ビバラロック2021。

高校は部活動で忙しく、大学生になってから行こうと思っていたら、ちょうどコロナ禍にぶち当たったわけだ。

2020年、歯痒い思いをしながら耐えて、念願のクリープハイプのライブ。

やはり、印象的だったのは「HE IS MINE」。

声出しが制限されて、YouTubeで何度も見たMVの通りにはできない。

どうなるのかと思ったら、尾崎さんは「逆に、言っちゃイケナイってゲームをしよう」と。

今度会ったら何をしようか
今度会ったらキスをしようか
今度会ったら何をしようか
今度会ったら

………………

あの沈黙、あの光景、今でも忘れられない。


時は流れ、今では声出しが解禁され始めてる。

サークルのライブでは、何度か「セ○クスしよう」だなんて叫んだことはありますけど。

本家のライブではまだ叫べたことがないので、いつかファン全員で叫びたいものです。


そういえば、自分はいつからひねくれたんだって話をしていた。

私の場合、周りの人間関係には恵まれた方で、直接害を与える人はいなかった。

そりゃ、苦手なタイプの人間もいたけど、まあそういう人もいるよねーで対処できていた。

身近な人間関係というよりは、なんとなく社会への不信感があった。

最近だと、ジェンダーに関してTwitterでずっと揉めていて、それが腹立たしい。

私はジェンダー多様性を尊重したいと思っているが、ジェンダー理解がなかなか進まない社会にしびれを切らしそうである。


社会に対して、こんなにひねくれるようになったきっかけは何だったっけな。


私が高校生の頃、吹奏楽部に所属していた。

その時、盛大に挫折をして、自分は一つのことを極めるのが向いてないと思うようになった。

それは大きなきっかけの一つだと思う。


あとは、父親も影響してる。

私の父は、仕事のストレスなのか知らないけど、いつも文句を言っている。

職場の後輩ができてないと文句を言ったり、テレビのニュースを見て、社会に対して文句を言ったり、聞いていて嫌になる。

社会自体というよりは、ずっとぐちぐち文句を言っていることが気に入らなかった。

先ほどは人間関係に恵まれていると話したけど、このことだけはどうも気に食わなくて。


このむしゃくしゃした気持ちを消化したくて、クリープハイプをよく聴いていたと思う。

イライラしている時はいつも「社会の窓と同じ構成」を聴くし、「ウワノソラ」「身も蓋もない水槽」も好き。

イライラした気持ちを、毒々しい悪口で消化してくれるバンドは、クリープハイプ以外に出会ったことがない。

バラードや、素直で温かい歌詞の歌ももちろん良いけど、クリープハイプのいちばん好きなところは、自分の中にある毒を共鳴させて消してくれる部分にある。


ここまでは諦めや怒りについて話したけど、軽いうつ状態になることも時々ある。

きっかけもなく急に意欲がなくなって、駅構内のテラスの柵近くにあるベンチに座って、虚無になっていたこともあった。

2階にあるテラス、目の前には柵、ここから落ちたら自分はどうなるかな、骨折だけして助かるのかな、とかそんなことを思いながら。

その時も、クリープハイプの「風にふかれて」を聴いていた。

"なにも良いことないから死にたくなった"

この言葉が心に沁みた気がした。

でも、曲の最後には"君はまだ生きるよ"と、優しく背中をさすってくれる。

一人、ボロボロ涙を流しながら、少しずつ心の温かさを取り戻していたように思う。


ひねくれて、社会に文句はありつつもどこか諦めていて、簡単に壊れる繊細な心を持っていて。

そんな私は、クリープハイプの曲に救われた。

悪口も感謝も愛も、素直に言葉に落とし込んでくれる彼らの曲だからこそ、心に響くものがある。

綺麗事だけを言わない彼らだからこそ、心に沁みる歌詞がある。

これが、多くの人を惹きつける、彼らの魅力なのだと思う。


かなり回りくどくなったが、クリープハイプのみなさんに感謝を伝えたい。

クリープハイプに出会って6年。ネガティブに押しつぶされそうになった時、助けてくれたのは間違いなく彼らの楽曲。

今まで助けてくれてありがとう。

これからもきっと、お世話になります。

また、ライブ会場で会いましょう。


では、今回はここまで。またね。

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