坊やだからさ……

お疲れ様です! 
役員の仕事&引継ぎ×3に振り回されている束子です。
思いの外遅くなりました!!!!と、こういうことが私にもあるので、回すまでの日数とかは気にしなくていいですよー。


帯、素直に来ましたね。分かりやすくていいと思う。
どこをピックアップするかによってこういうのって変わってくるとは思うけど、もっと変化球投げてくるかと思ってました!150字以内なら何でも良いと思ってたので、架空の作家からの推薦文とか来るかなーと思ったりしてたぐらいで(笑)流石にそんな事は無かったか。
文章を纏める練習と言うと仰々しいけど、まぁそんな感じであのお題を投げました。長文書けるのスゴーイ!とは限らないもんね。ダラダラ無駄な事を書くより纏められる方が良い事もあると私は思うのですよ。


では私もお題を。


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お題『酒と煙草と男と女』


 その女は俺を坊やと呼んだ──。
 バーカウンターの最奥に派手なドレスの女が一人腰掛けている。背中の大きく開いた赤いドレスは淑やかなこのバーの雰囲気にはそぐわず人目を引いた。誰もが彼女を気にし、誰もが彼女を遠巻きに見ていた。行きつけの筈のバーの空気がこんなにも苦しいのは初めてだった。
 女から三つ席を開けたカウンターに座った俺はバーテンダーと世間話をし、グラスを傾けながら、視界の端にずっと彼女を捉えていた。仄かに染まる頬よりずっと赤いルージュが艶やかで色気を誘う。声を掛けてみたいと思ったのは、好奇心ではなく雄としての本能だったのだろう。
「今晩は」
「今晩は、坊や」
グラスを片手に傍に立ち声を掛ければ女は首を傾ぎながら赤い唇を弧に描いた。自分は坊やなどと呼ばれる歳ではない、だがその時初めて、女が妙齢なのだと気付く。それでも歳の割に落ち着きの無いその出で立ちが不似合いだとは思わない。美しい女だった。
「おひとりですか」
「ええ」
「隣に座っても?」
「どうぞ」
俺の言葉に微笑みながらも彼女はそれ以上話そうとはしない。少しだけ気まずい時間を俺はグラスを傾ける事で誤魔化す。会話もないまま三口酒を流し込んだころ、慣れない香りが鼻を擽った。視線を遣れば女が長い睫毛を瞬かせる。青い煙草の箱をカウンターに置いて、女は、
「煙草嫌い?」
と俺に尋ねた。首を振って応えれば女は頷いて自分のグラスを傾けた。
「此処にはよく来るの?」
慌てて口をついた陳腐な問い掛けに、今度は紫煙を燻らせながら女が首を振る。煙草を咥えた唇は妖艶さを増し、俺はそのふくよかな弧に触れたくて、その柔らかさを、仄かな熱を確かめたくて次の言葉を探した。だが、次の言葉を間違えてはいけないと慎重になった俺を嘲笑うかのように女は席を立つ。女は引き留める言葉も見つけられない俺の僅かに開いた唇の隙間にルージュに汚れた煙草を差し入れて、
「またね坊や」
と女は言った。高いヒールがコツコツと音を立てて離れていく。また、が無いことに気付かない程俺も年若くはない。だが一人の女を逃す程には俺はやはり坊やなのだろう。初めて吸うジタン・カポラルの味に俺は子供のように噎せ、咳を零した。


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分からん………めっちゃ難しかった……。
こういう事でいいのかなぁ……ええ?どうなのよ??

ジタンは因みにルパン三世が吸ってる煙草ですね。私も昔吸ったことがありますが、ちょっと独特な味がします。普段吸ってる煙草と前々味が違って吸いづらかったなぁ……。


では、次のお題に行きましょうか!

お題『卒業式』

書けるシーンはたくさんありますが、オリジナリティ出してこうぜ☆

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