見出し画像

詩:そらをはなれて

めのみえないとり
なかまからはぐれ
するどくないても
こだまむなしい

きずついたこころ
つかれたこころ
みずうみにうつせば
ほろほろと
なにかがくずれていくようで

なきつかれ
まぶたをとじると
きおくのそこで
なにかがゆれている

ひとつ
ふたつ
みっつ
よっつ

かぜにゆれる
とおくのき
いのちはざわざわと
もえているのだが

きえさったあのひびが
もしもほんとうに
もどってくるのなら

みずうみにうつった
すみきったあのそらに
こんどこそ
いっしゅんで
とりはのみこまれてしまうのだろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?