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メテオクレーターとモニュメントバレーで宇宙を感じた夏の1日 Tabatour Day16(8/12)

46歳 田端信太郎が、中1長男、小2次男と、3週間アメリカ回るキャンピングカー旅tabatourの16日目。キャンピングカーを借りたVANLIFE旅になって12日、いよいよ旅も終盤戦に突入です!

ホースシューベンドで足がすくむような断崖絶壁の絶景をみた親子3人。予約してあった宿がチェックイン17時までということを知り、70ドルを捨て、すぐ近くのペイジの街のレイクパウエルRVパークにて野営しました。

さて、朝です。

ちゃんとしたシャワーブースがあるので、朝のシャワーへ。

よくあるスポーツジムとかのロッカールームのやつ。
お湯の出る水圧なんかは、NYのホテルより、よっぽどいい!

こういうところのUSのシャワー室、だいだい、トイレと同じ部屋なんですが、そこは少し違和感あり。

さて出発。すぐ近くのアンテロープキャニオンを目指す。

こういう「映え」写真で有名でしょ。

中に入るのにはナバホ族?のガイドのアテンドが必要らしいけど、予約なしで行ってみたら、朝イチ8時半には誰もいなかったw

え!NO KIDSなの? 8歳未満NGならウチはダメじゃん・・・

この旅では「いきあたりばったり」を楽しむために、なるべく「予約」という行為は最低限にしています・・・。

8歳未満NGならしょうがないわ!と走り去る。

いつか、また見に来るで!!

さて、今日最初の目的地は、45メートルほどの隕石が落ちて、どでかい穴ぼこを地表にあけたメテオクレーターです。

89号線を南下。給油がてら、売店を見ると、なんと、ナバホ・タイムスという紙の新聞がある!

ここらへんTuba Cityは、ネイティブアメリカンの中でも最大勢力らしいナバホ族の自治区なのですが、その中でも、とてもナバホ族の人口の多いエリアだそうで・・・(ちなみに、ナバホ族のナバホネイションは、アリゾナ州とユタ州、ニューメキシコ州の3つにまたがる自治区で、ナバホ族の議会まであります。)

さて2時間ほど走って11時頃にメテオクレーターに到着。
けっこう、しっかりしたミュージアムというか宇宙教育の施設があります。

ただ穴ぼこが自然に開いてるのかと思ってたw

一人20ドルくらい・・・。金を払うところで、この後すぐに11:15から、ガイドツアーがあるよ、と言われるので、集合場所というところに行くと、もう10人ほど、来場客が集まっている。脇には、ガイド係らしい女性がいる。おお、間に合った!滑り込みセーフでラッキー!と思ったら・・・ガイドらしき女性が
「さっきまで朝イチのガイドツアーをやってたばかりなんです。外を回るのは、とっても暑いので、私にも休憩が必要です。ちょっと待って下さい」的なことを集まった客に言っている。

白人のおじさんが「チョット待ってというけど、じゃあ次やるのは、いつ?」
ガイドの女性「2時間後かな。天候状況によりますが・・」

なにが天候状況だよw 砂漠の真ん中で、ずっと青空だろが!と思ったけど「ダメだこりゃ!」と思い、自分たちで見て回ることに・・・。

展示物自体は、そこそこ充実している。太陽系のなりたち、隕石と彗星の違い、火星と木星の間の小惑星帯などなど・・・。

Wikipediaで説明しよう! 日本では発見者の名にちなんでバリンジャー・クレーターとも言われている。

バリンジャー・クレーターは今から約5万年前に地球に衝突した隕石によって形成されたクレーターであり、直径約1.2キロメートル、深さ200メートルである[9][注 2]。クレーターを取り囲む周壁が特徴的で、周囲の平原からの高さは30メートルである。

バリンジャー・クレーターを作ったのは直径約30 - 50メートル[10]の鉄金属隕石である。隕石は太陽よりも輝かしく燃えながら大気圏を通過し、時速4万キロメートルを超える速度で落下したと考えられる。そして、地上に激突した隕石は凄まじい爆発を引き起こした。そのエネルギーはツングースカ大爆発の3倍を超えると推測される。この爆発は、総重量は1億7,500万トンと推定される岩石を掘り起こし、孔の直径1.2キロメートル、深さ200メートルのクレーターを残した。周辺からは30トンもの隕鉄の破片が発見されており、周辺のディアブロ峡谷 (Diablo Canyon) の名を取って「キャニオンディアブロ隕鉄」と呼ばれている。

衝突地点ではあらゆる物質が融解・気化し、高温高圧によって炭素からダイヤモンドが生成された。衝突によって生成されたダイヤモンドはクレーターのごく近くと、ディアブロ峡谷でのみ発見されている。衝突はマグニチュード5.5以上の地震を引き起こし、クレーターの外側にあった30トンの石灰岩の塊を突き動かした。

衝突地点から半径3キロメートルから4キロメートル以内の生物は、衝突と同時に死滅した。その後、衝突によって発生した巨大な火の玉によって半径10キロメートル以内のあらゆる物質を焦がし、時速2,000キロメートルに及ぶ衝撃波が半径40キロメートル近くまで広がり、半径14キロメートルから22キロメートルまでのすべてを何もない荒野に変えた。しかしながら、この衝撃が地球の気候に大きな影響を及ぼすことはなく、100年ほどで動植物が再び根付いた。

Wikipediaより引用

これ↓、ぶつかった隕石のなかでも最大の破片。

子どもたちは、英語の展示説明がよく分からんので、能書きはいいから、はよ穴を見せろ!というムードになってきたので、施設の裏庭にあたるクレーターへ。

建物を出ると、暑い! 

どーん! 直径1.2km。深さは200mの「穴」です。穴!
ここが爆心地、グラウンド・ゼロやね!

そもそも、この穴が、火山の爆発とかではなく隕石の衝突だということが科学的に分かったののも、20世紀になってからせいぜい100年ちょい。それまでは火山の噴火口だと思われていたらしい。

クレーターの中には入れないので、設置されている望遠鏡で見てみる。

真昼のアリゾナ、砂漠の真ん中は暑く、15分もいるとクラクラしてくる。

真面目な展示も見飽きたので、売店コーナーにいこうとすると、
宇宙人みっけ!

「YOUは何しに地球へ?」

「宇宙人 兄弟!」

「宇宙服 兄弟!」

さて1時間ちょいで、次の目的地モニュメントバレーへ!

「宇宙兄弟」の大ファンの長男。「宇宙」を感じられただろうか?
メテオクレーターを出てからの車のなかで、中1長男と宇宙兄弟の話をする。

彼のお気に入りキャラは、NASAの飛行訓練教官「ヤンじい」だ。

確かに、オッサンになって思うが、「ヤンじい」の態度は、「上司と部下」ではなく「師匠と弟子」の一つの理想形だ。

師弟関係といって古臭いなら、今風にいうと「メンター」だ。
そこには「一流」の師匠が、これと見込んだ弟子に物を教える態度の典型が散りばめられている。

いまどきは、職場でああいう態度を取ると、すぐにパワハラだなんだと言われてしまうかもしれないが、ああいう態度でないと伝わらない何かが、そこに必ずある。

中1の長男に、オマエにも「ヤンじい」のような「師匠」が、そのうち見つかるといいな!最初は取っ付きにくいと思っても、逃げるなよ!と言う話をしつつ、一本道をドライブ。

さて給油、アリゾナの良いところは、ガソリンが安い!ガロンで4ドルちょい!これまでクレカで給油すると200ドルとか150ドルで、課金制限が走り、完璧に満タンにすることができなかったのだけど、この旅で初めて、クレカの枠より先にRVのタンクがいっぱいになった!

嬉しくて写真を撮るwww

このガソリンスタンドの売店、「FOOD STAMP受け入れOK」の表示が。

フードスタンプってのは、低所得者向けに行われている食料費の補助制度で食料品にだけ使えるクーポン。日本人にわかりやすくいうと、生活保護の人に、食品だけ買える商品券を配っているようなものだろうか。(もちろん外食はNGだし、お酒もダメなはず。)

こういっちゃ、アレだが、ナバホ族の人には、フードスタンプ受給者が多いのかな?とあの標示をみて感じる。

フードスタンプは数十年続く制度だが、日本の生活保護の不正需給とめぐる議論と同じで、スタンプを転売したうえに、「なくした!」と嘘をついて再発行してもらうとか、いろ〜んな問題があって、常に政治的な対立点になっている。

アメリカの格差問題を知る補助線として、「フードスタンプ」は興味深い。

道沿いには「ナバホ工科大学、今すぐ入学を!」的な看板も。
フードスタンプをもらうような貧困脱出には教育を!

知らない土地を旅しながら、見聞きしたもの一つ一つの「点」をつなげて、夜空に星座を描くように、そこに生きる人達の生活のリアリティを頭の中に描いていくことはとても面白い


さて、このあたりは、大陸横断の国道「ルート66」の旧道区間と近いので、ほんの少しだけ「ルート66」を走ってみる。

すぐ脇には、貨物列車が!

コンテナを2段重ねのうえに、これが超長い!!!
何両あるのか数えられない。車で走って3分ほど続いていた気が。。。

アメリカは、いまトラック運転手の人手不足に加えて、ガソリン高で物流が問題になっているから、貨物列車に再び脚光があたっているのだろう。

さてモニュメントバレーが近づいてきて、それっぽい岩山が増えてきた。
あれ、これがビッグサンダーマウンテンの元ネタの岩山だっけ?
違うか・・・・

さあもうすぐモニュメントバレーに着くぞ!

ビジターセンターと、併設の「ザ・ビュー」ホテルのあるエリアには入るのに、入場料がかかります。

たしか8ドル払って着いたで!!!
この旅で最も東、最も内陸の最果て!モニュメントバレーへ!

もはや地球とは思えない!火星にきたようだ!!!

クルマが駐車場の向こうの奥に出入りしてるので、そっちを歩いて見に行ってみると・・・

え!あの中に、マイカーで入れるみたいじゃん!!!マジか!

でも、なんか許可がいりそうな雰囲気だな、とゲートの脇の小屋で聞いてみる。RVはダメ。4輪駆動がオススメとのこと。

RVの人は、運転手兼ガイド付きのツアーがあるからそれに申し込め、とのこと。駐車場の脇の小屋にいかにもナバホ属っぽい人がいて、ガイド付きツアーの申し込み受けます!みたいな雰囲気なので、早速申し込む

小回りのショートコース1時間半で、1人85ドル(子どもは半額)。明日の朝9時からのスロットが開いてるので、朝9時にまたココに来てね!ということに。

私、こういう観光地、予習しすぎると現場での行動が事前に決めたレールをなぞるようになるのがイヤで、良い意味で事前に調べすぎない、決めすぎない。ただし、現地で好奇心が発動したら、即座に行動!お金がかかることをやらない理由にはしない!これが私の旅の主義なのです。

よし!これで、安心して景色を楽しもう!

小1時間ほど景色を見たら、クルマに戻って冷えた白ワインをあけつつ、さらに車窓から絶景鑑賞を続ける。

あー!うめえ!

このTabatour旅を見てくれてる方からツイッターで、モニュメントバレーに行くなら、「ザ・ビューホテルの前の駐車場で、RVならクルマ停めて、そこで車中泊して、サンセットもサンライズも見たらいいじゃないですか!」的にオススメされたので、今日はここで一夜を明かすことに。

陽も落ちて夕闇が少しずつ濃くなってきた。
絶景を前に、ひとりで黄昏れてる「中2病」の若者が。

夕闇もますます濃くなってきた。暗闇の中に光っているのは、サンセットを見終えて帰ってくるクルマのヘッドライト。

さきほどRVは進入禁止と言われた、特別ドライブコース。最終入場は18時なので、20時や21時くらいになっても帰ってくるクルマがいるのです。

ああいう荒野を夜のドライブ、怖いけどロマンチックだろうねえ。

さて、ここでまたも問題が!
明日は、6時起きでサンライズを見るから早起きだぞ!とスマホにアラームまで仕込んで、寝る準備をしていたところ、、、駐車場を見回り係がやってきた!

「ここRV(キャンピングカー)でオーバーナイトステイは禁止なんですよ!」と・・・
「マジか!」どうりで夕方、到着したときには一杯いたRVが22時の今には我々しかいないはずだわ!

そろそろ気づいた教訓。アメリカはマジでRVが当たり前に根付いているので、RV泊が禁止されてないところには、まず間違いなくRVがいるw

周りにRVが自分たちしかいない場合は、そこは治安面かルール面でなにか出来ない理由があるのかも?と思ったほうがいいわね。

さて、真っ暗闇のなか、駐車場から追い出され、子どもたち、特に小2次男が「今日はどこで寝るの〜?」的に不安がるなか、クルマを出すw

3マイルほどの近くにKOAのRVパークがあるのは知っていたので、もう夜中で受付のスタッフいないだろうが、とりあえずそこに向けて走る。

さっき、暗闇の荒野をドライブ、ロマンチックだろうなと思ったが、今はまったくそんな余裕はないw 真っ暗闇をヘッドライトだけを頼りに走る。

10分ほどで到着。

フロント小屋は閉まっているがこのような表示が

このサインの下に、暗いけどハコがありまして・・・その蓋をこのように開けると・・・

左側の「今開いてるサイト」(AVAILABLE SITE)のボックスから、開いてるサイトごとに一枚ずつ、紙があるので、それに名前とか支払い方法とかを書いて、右側に移しておくと、その日のチェックイン完了!という仕組み

もう深夜でキャンプ場は寝静まっている。入り口から近く、場所的にハジで駐車の音が迷惑にならなそうな、13番をゲット。

なんだか不吉な番号だが、気にしない。

13番のサイトにクルマを入れて、電気だけつなぐ。ラスベガスの夜は暑かったけど、それ以外の夜、グランドサークルに入ってからは寝るときにエアコンいらない涼しさが続いているが、いちおう電気はつないでおくとなんだか安心。

今晩の宿もココに決まったし、暑いならエアコンもいれられるよ、というと子供らも安心して寝た。

ワイは車内でビール飲んでYouTubeでハロプロ動画の鑑賞タイム

なんやかんや1時すぎまで・・・。

そんなこんなでモニュメントバレーの夜は更けていくのでした。
おやすみなさい!

さあ、明日はモニュメントバレーの心臓部へ
いよいよ、この旅のクライマックスか!?

さてさて、昨日の「投げ銭」企画、ありがとうございます!!!
思いの外、たくさんの方に課金してもらえたので、調子に乗って今日も。

ただ、有難う!というのも芸がないので、どうでもいいような、アメリカ旅で感じた小ネタ的な「アメリカの謎」を挟んでいきますね!

知りたい方は、課金してみてください。本当に小ネタなのでw
なんだよ!役に立たねえじゃん!とか怒らないでよ

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