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ちょっとしたことで生活は変わる

夏の化粧が苦痛だった。洗面所は冷房がなく暑くて、小さな扇風機を設置しても大して涼しくならない。化粧をする横からどんどん汗をかいていく。
これって、化粧する意味あるのかなー?
化粧水じゃなくて汗を塗り込んでない???
それでも仕方なく、扇風機を最大限に回して汗と戦いながら化粧をする。

そんな時に、ある本で、「洗顔の後、化粧台に行くまでに顔が乾燥しないようにスプレー式の化粧水をつけましょう」とあった。

待てよ?もしかして化粧って洗面所でするものではないのか?

そういえば、実家には鏡台というものがあった。三面鏡がついている、アレだ。その三面鏡の鏡の角度を変えると、どこまでも自分が写るのが面白くて、小学校の私は結構その三面鏡で遊んでいた。

そうか。化粧って洗面所でするものじゃなかったのか!

私は生活の基本的なところがかなり抜けている。こんな基本的なことにこの歳になって気がつくのは結構恥ずかしいが、気が付かなかったのだからしょうがない。

早速Amazonで4000円ぐらいの鏡付きの化粧ケースを買ってみた。今まで小さい箱にごちゃって入れてしまっていた化粧品を一覧できるような、平たくて仕切りがいっぱいあるもの。ちょっとしたアタッシュケースのような形状。開けるとそこに鏡もついている。化粧品も一覧できるので、あれはどこ???と探す必要もない。この化粧ケースを仕事デスクの横に置いてみた。

なんと快適なことか!涼しい部屋で化粧をする。汗もかかない。きちんと化粧ができる・・・!今までの苦労はなんだったんだろう、と笑っちゃうくらい快適である。これさえあれば冬場に震えながら化粧する必要もない。

世の中の女子は、みんなこんな快適な環境で化粧をしているんだろうか・・・。もっと早く誰か教えて欲しかった。今まで読んできたお片付け本とか、生活関連の本にも、何にも載ってなかった(と思う)。きっと当たり前過ぎるので誰もコメントしてくれなかったんだろう。

こういう日常生活の中の当たり前のことって、友達の家に泊まりに行ったり、一緒に料理したりしないとなかなか気が付かない。やる方は当たり前過ぎて口に出さないし、知らない方も言葉にまでその疑問が落とし込めていないから聞くことすらできない。

でも、こういう当たり前過ぎるくらいの当たり前のことが大事だったりするんだよなぁ、と涼しい部屋で化粧しながら思う。

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